134 御門の行為はセクハラだと思う

雄常「あっちー……何でこの時期に冷房壊れるんだ……業者の人早く来てくれないかなー……俺も早く萌神やロボ娘達と一緒にプール行きたいわー……」


萌兄「(ガラガラ)雄常くん、これを受けたまえ!」


(萌兄、後ろから雄常に抱き付く)


雄常「……何故この夏のエアコンが壊れているときに、後ろ抱き付きをしてくるのか。説明をしてもらっていいか? 暑くて仕方ない」


萌兄「雄常くんが好きだから」


雄常「うん、理由になってないな」


萌兄「確かにそうだね、好きじゃなくて大好きだったし」


雄常「少女漫画的かもしれないけど、俺には何も感じないしやっぱり理由になってない」


萌兄「いやいや、理由になっているよ! だってボクは君に喜んで欲しいからこうしたんだ! 『私がこうすることで喜ばぬ女はいなかった』と、さる高貴な方も言っていたし!」


雄常「あれは地位や権力があったからだな。それとたぶん尖った顎が皆好きだったんだと思う」


萌兄「でもこれは本当に女の子から人気のあるシチュエーションなんだよ。後ろ抱き付き、即ちバックハグは様々な感情がとても感じられる行為なんだ、萌えなんだ」


雄常「萌えは無いな。燃えはあるが(暑い的な意味で)」


萌兄「両腕でしっかり抱いて離さない独占欲の表れ。『俺が守るんだ!』という保護欲の証明。甘えられている信頼感の確認。理屈で説明しようとすると多すぎるほど色んなものが出てくる。大人気の萌えシチュなのさ」


雄常「とにかく暑苦しいから離れてくれないか?」


萌兄「それは君の体が興奮しているからだよ! 体温が上昇、即ち発情している! だから今からボクと夜のプロレスをしよう!」


雄常「勘弁してくれ。俺は体で語り合うとかそんなことしたく無いぞ」


萌兄「そんな! ボクは君をぐっと抱きたいだけなのに! そのまま手を下にやりたいだけなのに! 腰のあたりで力強くつかんで、バックドロップかけたいだけなのに!」


雄常「そこはプロレス(意味深)とかじゃないのか」

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