私は料理をする!

 「...マルガ?ピアスどうする?開けてみる?...」

 「絶対に痛いからやっぱりやだ...無理...」

 「...じゃあネックレスだけにしようか?...」

 「そうしようかな...ピアスは...要らないかな」

 「マルガもビビりねぇ、綺麗なピアスなら付けてみればいいのに?」

 「耳に穴空くんだよ!?やばいに決まってるじゃん!」

 「...じゃあマルガ用に買ったけどとりあえず私が付けておこうかな...」


 そう言いながらミツキは耳にピアスを付け始めた...綺麗な色だなぁ...やっぱり私よりミツキにつけさせた方がいいと思うけどなぁ...?このネックレスもミツキにつけさせた方がいい気がするけどね


         ◆◇◆◇


 「...マルガ?次はどうする?...」

 「えーと...地図によると...何個か村を抜けると...魔の森?に入らないといけないから...これから通る村で少し情報収集をしたいかな...魔の森ってあんまり知らないし...」

 「...魔の森知らないの?...マルガってよく本を読んでなかった?...」

 「魔法関連の本しか読んでないから全然知らないかな!」

 「...まぁいっか...じゃあマルガが情報収集頑張ってね?...」

 「うそでしょ!?」


 情報収集って事は私知らない人に話しかけながら色々聞かないといけないの?絶対に無理なんだけど...?ミツキは知っているみたいだし最悪ミツキに聞こうかな...


 「...明らかにサボったら魔の森について教えてあげないからね...」

 「そんな!?」

 「...流石にマルガのその人見知りは少しでも矯正しないと...本当にルクロンの学校行ってた?...」

 「行ってたけど...頑張っただけだし...」

 「マルガはルクロン行ってた時は出来るだけ喋らなかったし可愛い子にうつつを抜かしていたからね」

 「...ほう...」

 「あっ!?ち、違うよ!?そ、そんな事してないよ...?」

 「...まぁその話は...夜に詳しく聞くから...ふふふ...」

 「ミツキが怖い,,,リーア...覚えておいてよ...」

 「私は事実を言っただけだよ~」


 ミツキの目が怖い...夜になる前に逃げ出したいんだけど...リーアも後でお仕置きしたい...絶対にお仕置きしてやる...その前にミツキにお仕置きされそうだけど


        ◆◇◆◇


 「...今日も野営だね、今日は村で貰った野菜で料理を作ろうかな?」

 「...マルガ...料理出来るの?...包丁持って指切るとかやめてよ?...」

 「出来るよ!もう...私を何だと思ってるのよ...」

 「...箱入りお姫様...?...」

 「合ってるかもしれないけど...ちゃんと別の国にも行ってたし箱入りでは無いからね!」

 「...まぁ,,,怪我はしないでね...」


 包丁で怪我するなんてよっぽど料理した事ないかおっちょこちょいかだと思うんだよね...私?私は前世で料理した事...も特に無いから料理初心者だけど...まぁこういうのはフィーリングで行けるでしょ!


 「...よし...出来たよミツキー」

 「..ん?...テントもう少しで準備できるから待って?...」

 「分かった、よそっておくね、リーアは食べる?」

 「そうねぇ...マルガの初めての料理だし食べてみようかな?」

 「じゃあ小さいお皿に少しだけよそうね」


 リーアは妖精だし体が小さいから...まぁ本当に小さいお皿に入れておけばいいよね 自分としてはいい感じに出来たんだよね、味見はしてないけど多分大丈夫!


 「うん!美味しい!」

 「そう?じゃあミツキには悪いけど先に頂こうかな」

 「...私もちょうど終わった...じゃあ頂きます...」


 二人が殆ど同時に私が作った野菜スープを飲む 私は自分で飲んだ感じ会心の出来だったけどね? リーアとミツキはどんな反応してくれるかな?


 「...!...お...美味しいんじゃないかな?...」

 「...そ、そうね...美味しい..かもね...?」


 どうして二人とも疑問形なんだろう?それに汗がダラダラしているけど...もしかして変な物でも入ってたかな?


 「大丈夫?顔が苦しそうだよ?」

 「大丈夫大丈夫!」

 「...大丈夫だよ...うん、美味しいよ...」

 「そう?よかったー!」


 二人が大丈夫って言うなら多分大丈夫だろう、それにしても美味しいな~、私って料理の才能あるんじゃないか?これなら毎日作ってもいいかも


 「...ミツキも同じ?...」

 「...うん...リーアも?...」

 「そうね...少なくとも私はこれ以上食べたら命が無い気がするわ...」

 「...ちょっと独特...というかまず...い...」

 「...次からマルガに料理をさせるのはやめましょう...どんな理由を付けても...」

 「...そうね...ちょっと...というかかなりやばい...」


 二人ともひそひそと話してどうしたんだろう?あんまり食べないなら私が食べようかな? うん!やっぱり美味しい!

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