私は授業を受ける!

「さぁ気を取り直して授業しよっか~、マルガちゃんはこういう授業は初めてだから気になることがあったり分からない事があったら私に聞くか...ミツキさんに聞いてちょうだいね~」

 「分かりました....」

 「ミツキさんもそれで大丈夫?」

 「...任せて...」


 あれ?教科書的なのは無いのかな?ノート取るとか...無いのかな?少し不安になるかも


 「じゃあこの前は魔法の呪文の構成について説明したっけ?今日は...魔法陣の説明でもしよっか」

 「魔法陣...?」

 「魔法陣を見た事無い人居るかなー?」

 「(魔法の試験の時に学校長が使ってたなぁ...)」

 「まぁ見た事はあっても作った事は無いはずだから黒板に書くからそれを見ながら説明するねー」


 そういいながらシルフィ先生は黒板に綺麗な円を描き始めた すごいなぁ、あんな綺麗な円私書けないんだけど・・・どうやって書いているのだろう?


 「魔法陣は円が大事ですけど綺麗な円を描くのは正直慣れないと書けないので最初は道具を使って書きましょう、道具と言っても沢山あるので市販で買ったり学校だったら貸し出す事も出来ます」


 道具かぁ...どういうのだろう?コンパスみたいな形の円を描く奴なのか、それとも最初から円の形をした定規みたいなのがあるのか..少し気になる


 「魔法陣で大事なのは魔力量を決める式と魔法の術式、そして最後にどの様な時に効果を出すか、です」

 「どういう風に書くんですか!」

 「いい質問ですツバキさん、書き方は基本自由ですが勿論ルールはあります、まず一つ、術式に矛盾が無いか、次に必要な魔力量を指定しているか、そして最後に魔法の術式と効果の式に矛盾は無いか、です」

 「...ん?難しい...魔法の術式と効果を出すは違う?...」

 「はい、魔法の術式はいわばどんな魔法を使うかです、広い意味で使います、属性指定だったり大きさだったり」

 「あー..分かったぁ...」

 「お?マルガさん本当ですか?」

 「..もしかして魔法陣ってそれを結び付けて円の中に書けばいい?..」

 「はい、その通りです、よくわかりましたね~」


 ただ円の中にどういう風に書くのかは正直分かってないけど...


 「という訳でそのルールに乗っ取って簡単な魔法陣を描こうと思います」


 先生が地面に簡単な魔法陣を描き始める 何の効果を描き始めるのだろう・・・?


 「はい、書きました、えーと..マルガさん?踏んでみてください」

 「えっ...大丈夫ですか?..踏んだ瞬間炎とか出てきませんか?」

 「大丈夫大丈夫、怪我をすることは無いですから~」

 「は、はい...」


 正直怖いんだけど...授業で使う魔法陣だしまぁ安全だよね?それにしても一体どんな魔法陣なんだろう?


 「えいっ...きゃっ!?」

 「はい、という訳で踏んだら下から風が吹き出す魔法陣でした~」

 「....白...かふっ...」

 「先生ー!ミツキが血を吐いて倒れました!凄い満足気な顔してます!」

 「それを狙ってマルガさんに踏ませましたから~」

 「はううぅ...恥ずかしい..」

 「..かふっ...」

 「先生!ミツキがマルガちゃんの恥ずかしがってる顔で更に血を吐きました!」

 「うーん..ここまで突き刺さるのは予想外かな?..まぁ取り合えずこの魔法陣の解説をしますねー」

 「次からは絶対にこういうの受けないでおかないと...」

 「まず魔法陣の上から込めた魔力量を描いています、切れたら同じ分の魔力を込めればほぼ無限に使えます、そしてその部分と魔術の術式を線で繋げて術式を描きます、これを場合どれくらいの魔力を使った風魔法を使うかを描きました そして最後に誰かが魔法陣を踏んだら風を吹き出すという式を描きました この式たちを線で繋いでいい感じに整えたら魔法陣の完成です」

 「うーん、話を聞くととっても簡単に聞こえるなぁ...?」

 「それじゃあ簡単な構成の魔法陣を作ってこの時間は終わりにしましょー、この時間で作れないなら持ち帰って宿題にします~」

 「ええっ?...先生!協力はありですか?」

 「はい、一人で一つでも複数人で一つでも問題無いですよ~」

 「カエデ一緒に作ろ!」

 「分かった...リウムさんもどう?」

 「そうですね~..では私も一緒に~」

 「ど、どうしよう...一人で作ろうかな...」

 「....マルガ?...一緒にやろ?...」

 「ミツキさん..分かりました、一緒にやりましょう」

 「..さん付けはいいよ..?..」

 「初対面に近い人をさん付けしないで呼ぶのは無理ですぅ」

 「...しょうがない、慣れてきたら呼び捨てにしてね?...」

 「...頑張ります!」

 「...初めての共同作業..」

 「変な事言わないでください!」


 ミツキさんが変な事を言うせいで顔が赤くなってしまった うぐぅ、変に意識してしまうせいで恥ずかしい 取り合えず先生から円を書く道具を借りて何の魔法陣を書こうかな...そういえばミツキさんってどんな魔法が得意なんだろう?


 「ミツキさんってどんな魔法が得意なんですか?」

 「...本当は教えないんだけど...マルガだけ特別ね?...私が得意なのは火...だよ?」

 「じゃあ火属性で何か作りましょうか....えーと、魔力量は..小さい奴で、火属性..かなり小さい魔力で動く奴...あぁ!じゃああれにしちゃお~♪」

 「...マルガが何を作ってるのかあんまり分かってないんだけど...」

 「踏んだらあったかくなる魔法陣を作ってます!」

 「...一緒にしても大丈夫なのかな?...」

 「まぁまぁ...?..ええと..こことここを線で繋いで..効果はどんどん温かくなる..魔力が小さいから行けるはず!..よし!」

 「..私何もしてないけど...」

 「大丈夫です...一番最後に魔力を込める役をお願いしたいので...!」

 「?...まぁいいけど...」


私が込めたら多分魔方陣が爆発しちゃうか温めるじゃなくて熱を出す魔方陣になっちゃうからね 細かい魔力操作は出来ても最初から小さい物に魔力を込めるなんて初めてだから後で練習しないと


 「...よし!できた...よ...?」

 「完成です...よかった宿題にならなくて...」

 「えっ、マルガちゃんとミツキもうできたの?」

 「出来ました・・・!」


 どうやら魔方陣を作ったのは私達が一番最初らしい こんな簡単に出来て果たして魔方陣として仕えてるか心配になるけどそれは先生が見てくれるだろうから提出して最初の課題クリアだ!

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