私は授業を受ける!②

 「今日で魔法陣を作れたのは一組だけかな...?」

 「えー..ミツキ達そんなに早く出来たの?」

 「いや...私達っていうよりマルガが....」

 「マルガちゃんやっぱりその年で入るだけあって優秀だね!」

 「こ、これは...そ、そうまぐれってやつです!」

 「ふーん?」


 私は確かに勉強はしたいけど目立ちたいかと言われたらあんまり目立ちたくない...できればこっそり勉強してこっそり魔法を使えるようになりたいんだ!今度からこっそり課題で出そうかな...?


 「はいはい~、次はグラウンドに出て魔法の実習よ~」

 「そういえば言ってたね!」

 「...マルガ?一緒に行こ?...」

 「えっ...分かりました...」


 手を差し出されたから素直に握ってしまった すごいにぎにぎと触れれて恥ずかしい物がある あれ?まだ出会って初日だよね?なんかどんどん距離が...


 「..マルガはどんな魔法が得意?...」

 「私は...どんな魔法が得意なんだろう?」

 「..?..じゃあどんな魔法が使える?..」

 「..どんな魔法...だいたい使えちゃうからなぁ..?」

 「..なるほどね、マルガが規格外なのは分かった...」

 「えっ?私は全然普通だよ?」


 私なんかドロシーの足元にも及ばない気がする、魔力は沢山あるけどそれを使いこなせてないしね もっと大きな魔法も沢山使える様にならないと


 「グラウンド...何をするんだろう...」

 「マルガちゃん!前は思いっきり魔法を撃ったりしたよ!」

 「ツバキさんはどんな魔法が撃てるんですか?」

 「私はあんまり魔法は使えないよ~、ただ付与魔法っていうのが得意で武器に属性を付けたり出来るんだよ!」

 「なにそれ...かっこいい!」

 「でしょ!かっこいいでしょ!」


 つまり刀で刃の部分に炎を纏わせたり雷をバチバチ言わせたり体に風を纏いながら「近づいたら切れるぞ」的な奴が出来るのか!...お家帰ったらぱく....参考にさせて貰おう うへへ


 「そんな魔法もあるのかぁ...初めて知った」

 「これは割と珍しい魔法だからね?まぁ珍しいって言ったら正直ミツキの魔法も珍しいけどね」

 「え?ミツキさんは火属性の魔法が得意って...」

 「運はよかったら今日見れるよ!もしくわ頼めば見せて貰えるよ!」

 「うーん?」


 火属性で珍しい?..正直よく分からないけどまぁ見れば分かるでしょ...多分?


 「そろそろ始まるから集まるのじゃ」

 「皆さん~そろそろ始めますよ~」

 「「「はーい」」」


 今から始まるのは魔法の実習 取りあえず魔法は打てるかな?楽しみだ...一体どんな授業を始めるんだろう?


 「今日は魔法の実習..と言っても内容は伝えてないから今からそれを伝えてやるよ~」

 「因みにこの授業はお昼の時間までやるからこの授業が終わったらお昼休みでご飯が食べれるぞい」

 「先生!何するんですか!」

 「今日は...5人か..まぁいいじゃろ、今日は魔法で一対一の戦闘をしてもらうぞ」

 「一対一?..組み合わせとか細かいルールは?...」

 「今から説明するから待てい...簡単なルールから説明するぞ、まず人を殺める様な威力の魔法は禁止じゃ、そして次に相手が気絶したりギブアップ等をした場合は止めに入るぞい、最後に全力を尽くすように」

 「追加の説明をします~、一対一で総当たりにしようと思ってますけど時間がきつくなってきたら途中でやめようと思います~」

 「マルガちゃんも参加するんですか!」

 「勿論しますよ~、学校長?マルガちゃんって凄いんですか?」

 「..凄いと思うぞ?ただちゃんと見たかと言われるとちょっと分からんとしか言えんがな」

 「...どんどんハードルが上がってるからやめてください...」

 「まぁという訳で一対一です!最初にやりたい人とか居ますか?」

 「はいはい!私マルガちゃんとやりたい!」

 「では最初はツバキさんとマルガさんでやりましょうか~」


 いきなり戦闘になってしまうようだ 一応授業だし安全だとは思うけど魔法が当たったり何かしらで攻撃されたらお互いに痛いかも..どうにか痛くならない様に頑張らないと...!

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