私はツバキさんと戦う!
「マルガちゃん?準備はいい?私は手加減しないからね!」
「出来れば優しくして...欲しいな?」
「難しい相談!」
うへぇ、出来る事なら手加減して貰ってなるべく穏便に終わらしたい所だけど...いい意味で真面目だから真剣にやりそうだなぁ...怖い怖い
「お互い準備はよいか?怪我してもシルフィ先生が治してくれるから死なない範囲で本気でやるように、無理だと思ったらすぐにギブアップするように、では....はじめ!」
「ふっ...!」
ツバキさんが木刀らしき物を出してその木刀に何かしらの魔力が纏っていく さっき言ってた付与魔法かな?ただ今の所纏ってるのは魔力だけっぽい 後から属性を変えれるんだとしたら厄介すぎるけど...
「ほら!マルガちゃんも魔法の準備をしなよ!詠唱くらいはさしてあげるから!」
「私詠唱あんまり使えないんですよね..恥ずかしくって!」
私はそういいながらツバキさんに向けて指を指す 使う魔法は雷 そう魔法の試験の時に学校長に見せたあの雷魔法だ それを飛ばすイメージ、球体にした雷をツバキさんに向けて飛ばす!
私がそう明確にイメージすると指から出た拳サイズの雷を纏った球体が勢いよくツバキさんに向かって飛んでいく、ただ私の挙動を不思議に思ったツバキさんは雷の球体を見た瞬間に直線上から飛んで既に魔法が当たらない位置まで移動していた 早いなぁ
「今の魔法...?前学校長が皆に自慢してた雷魔法に似てる...面白いねマルガちゃん!今度はこっちから行くよ!」
ツバキちゃんは大きな声でそう言うと木刀を構えると木刀に風が纏い始めた 完全に風を纏うと私に向かってまっすぐに向かってきた 刀を上段で構えまっすぐに振り落とす 私はそれを見て横に逸れて避けたつもりだったが纏われているのは風 直撃にはならなかったが風が私の制服を思いっきり横に裂いた 新しい制服が...!
「かふっ...お腹....」
「先生~ミツキさんがまた鼻血出しました~」
「それは放置でいいですよ~」
「それが付与魔法かぁ...厄介...!」
「ふっふっふー!当たったら痛いよー!」
「その魔法貰ってもいい?」
「貰えるのならいいよ!そう簡単に他人の魔法は使えないけどね!」
ただ魔法を纏わせる武器が無い...ぐぬぬしょうがない、氷の魔法でそれっぽい形の刀を作ろう
「えっ..私的にその魔法の方が気になるんだけど...!氷が出来たと思ったらどんどん形が変わって剣みたいな形になってない!?...私の武器より切れ味やばそうだよ?」
「これに...雷魔法を...おおっ!出来た~♪」
「ええっ...それは卑怯じゃないかなぁ?確かに貰えるなら貰ってもいいと言ったけどそんな簡単に真似出来る魔法じゃないと思うんけどなぁ...?」
「...出来ちゃった?」
私がそう言うとツバキさんが私に向かってまたまっすぐに走ってきた 私はツバキさんの直線上に立ちまだ先に居るツバキさんに向かって思いっきり刀を振り下ろすと斬撃状の雷がツバキさんに向かって飛んでいく 流石に不味いと思ったのかツバキさんはそれを剣で受けようとして綺麗に剣が切れてしまった
「えっ」
「あっ」
「....流石にこれは続行できないかな?付与できる物がないなら私は無力だし...?」
「....じゃあ私の勝ち?」
「そういうことだね!」
「....ふぅぅ...疲れたぁ....」
ぐったりしてその場に座ってしまう これは体力も付けないとだめなのかなぁ?ただ私まだ3歳だから体格的な意味でも戦う事事態がおかしいと思うんだけどなぁ?
「最初はマルガの勝ちじゃな」
「マルガさん、いろいろと常識外れな事してましたけど学校長はそれ伝えてますぅ~?」
「伝えとらんな!」
「ちゃんと伝えないとだめですよ・・・?」
「あー...疲れたぁ」
「...お疲れ様...」
ミツキさんが私に膝枕をしてくる ひ、人前でなんてことを...恥ずかしいけど狐の尻尾で包まれては碌に抵抗できないまま懐柔されてしまうのだ 人類はもふもふの前では無力なのだ もふもふ
「ふふ...マルガが....見て可愛くない?..」
「マルガちゃん...制服破れて綺麗にお腹見えてるけどそのままでいいの?..」
「忘れてた...ありがとうカエデちゃん...」
「あっ...カエデ..覚えておいてよ...私のマルガを移動させた罪は大きいわよ...」
「私はまだ誰のものでも無いです!...やめてください、恥ずかしい...」
「...マルガ照れてる、可愛い...」
「ほれ、こっちにこいマルガ、新しい制服をあげよう」
「...ありがとう学校長...」
「マルガを奪った恨み...一対一で決着をつける...」
「なんでそうなるのかなぁ..?」
どうやら次はミツキさんとカエデさんになるみたいだ ミツキさんは火属性なのに珍しい魔法を使うみたいだしカエデさんに至ってはどんな魔法を使うのか楽しみだ...!
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