私は求婚される!
「じゃマルガさんは~..席何処にしようかな?」
「....私の隣....」
「ミツキさんの隣?確かに空いてるけど...まぁいっか?じゃあそこね~」
どうやら私の事をガン見...もとい睨んでいた人はミツキさんって言うらしい 本当に何かしたのかな、と思いながら席に向かって歩く
「.....よろしく....」
「よ、よろしくお願いします....」
「....私の名前はミツキ...見た目で知ってると思うけど狐の獣人よ....」
「ねぇねぇ!マルガちゃんて何歳!?」
私の席の周りに人が集まってきた といってもクラスメイトが5人でミツキさんが隣に居る 集まってきたのは3人の女の子達だ
「あ!私の名前はツバキ!よろしくね~?」
「マルガちゃん、私の名前はカエデ...よろしくね?」
「でさ!マルガちゃんて何歳!?」
「ツバキちゃんっ..いきなり聞くのは失礼だよぉ?」
「あっ..リウムいい事言う!」
「普通の事を言ってるだけです...私の名前はリウム・ブランカ...よろしくお願いしますね?マルガさん、因みに先生と同じエルフです」
そういいながらリウムさんは綺麗な笑顔を見せた、落ち着いてる大人って感じがする...多分まだ子供なんだろうけど
「あっ、私とカエデは双子でどっちも人族だよ~」
「まぁ生まれが共和国ですので...人族の国はあんまり分からないんですけどね」
「私の生まれはグリードですけど...まぁ所謂留学というやつですね、あんまり帰る気はありませんけどねぇ」
「皆大変なんですね....」
ツバキさんは綺麗で長い黒髪に茶色の目をしている 美人さんだ カエデさんは茶髪で短い髪、そして少し珍しい黄色の目をしている
「あっ、そうそう、マルガちゃんって何歳?」
「...3歳です...」
「えっ..本当に子供じゃん...あ!私はね!14だよ!」
「私もです..」
「リウムさんは..?」
「エルフは年をとっても体の成長が遅いですから..一応33歳なんですけど...」
「33!?....エルフだとそれくらいなの?」
「そうですねぇ..まぁ種族で見たら若いほうだと思います..?」
「そういえばミツキって何歳なのー?」
「....何歳だっけ...多分15とか...だったはず」
年のことを答えながらミツキさんはひたすら私の事を見ている なんだろう、初めて同じ獣人を見たのかな?...でも外歩いてたら普通に見かけそうだけど...?
「ミツキ?マルガちゃんの事ずっと見ているけど何か気になる事あるの?」
「(聞いてくれた・・・!ありがとうツバキさん!」
「...マルガ?...好きな食べ物は?」
「えっ?好きな食べ物ですか?...好きな食べ物は魚ですっ」
「そう...好きな人って居る?...」
「えっ...?好きな人ですか?...好きな人?...ドロシー..かな?..多分?..あれ?...好きな人!?...居ないと思います...」
「そう..居ないのね...」
「えっ..どういう事ですか?..」
「マルガ?取りあえず結婚しよ?...」
「にゃ!?何処に取りあえずの要素あるんですか!?けっこ..!?..私たち女の子どうしだし..まだ会って一日目だし..えっ?」
いきなり求婚されたのは流石に一度目の人生も二度目の人生でも初めてだ、というかこんなこと普通ありえるのだろうか?あるわけがない 本当になんでだろう?
「まぁまぁミツキ?マルガちゃんも驚いてるから一旦落ち着いて?」
「?...私は冷静よ?...」
「マルガちゃんが軽くパニックだから?ね?」
「えっ...え?...学校ではこれが普通?...えっ?...」
「落ち着いてマルガちゃん...普通じゃないから...」
これから私が落ち着くのにかなりの時間を要したのは言うまでもない それが最初の授業に食い込むぐらいに
◆◇◆◇
「マルガちゃん?落ち着いた?」
「マルガさん、そろそろ授業始めたいけど...始めたいんだけどその前に何があったのか聞いてもいい~?」
「えーと..ミ、ミツキさんに...求婚?されました」
「私は貴女の事が好きよ、だから結婚しましょう?」
「きゅうぅ...こんな感じです...」
「からかってる...訳じゃないのね?じゃあ先生は何も言わないわよ~、なんならミツキさんの恋を応援するわ~」
「まぁ個人の自由の範囲で?..マルガちゃんも嫌だったら言うのよ?」
「ありがとう...えーと..カエデさん...もしかして獣人だと同性とか関係無いのかな?...」
「関係無かったとしても年的な意味でアウトな気がする」
確かにそうだ、私さっき3歳って言ったばっかなのに ミツキさんってもしかして天然なのかな?だとしてもいきなり求婚は驚くからやめてほしい びっくりしてかなりドキドキしたけど...びっくりしているドキドキだから!だから!
こうして今日からのクラスメイトに対する自己紹介はかなり不思議な結果で終わってしまった。次の時間どうしよう?
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