私は魔法の試験を受ける!

 「じゃあ次は休憩したら魔法の試験じゃな」

 「えー...そっかここ魔法学校か...」

 「休憩が終わったら言ってくれい、そしたらグラウンドに出るぞ」

 「....走るようなことはないですよね?」

 「多分無いじゃろうなぁ...」


 多分ってなんだ多分って、怖すぎる...いきなりグラウンド3周とか言わないよね、そんな事言われたら100メートルで死んじゃうんだけど、そろそろ体力付けないとなぁ...明日から頑張る、そう明日から


 「そろそろ大丈夫かの?」

 「うーん、多分?」

 「じゃあ行くぞい、ついでおいで」


 そういいながらノアはゆっくりと歩いて部屋から出る どうやらグラウンドは学校の裏手にあるらしく魔法の実技とかでも使うみたいだし授業の体育などでも使うみたいだ 体育...運動したくないなぁ...


 「ここら辺でいいじゃろ..まぁ生徒も居るが気にするな、もしかしたら明日からクラスメイトになるかもしれんからな、ほっほ」

 「うぐぅ...見られてる...」

 「それでじじ...ノア?具体的にテストって何するのよ」

 「まぁ最初は吸魔石で魔力のレベルを図ってその後に何処までのレベルの魔法が使えるかじゃな...」

 「あぁ..やっぱそうなのね、分かったわ、私は基本何も言わないで後ろで見ておくわ」

 「それが助かるのぉ、マルガ?準備は大丈夫か?」

 「..頑張る...!」


 吸魔石はあれだろう、多分ドロシーの授業で使ったやつだろう、大丈夫かな?この前と一緒で割っても怒られないよね・・・きっと大丈夫だきっと それと魔法が撃てるのか・・・最近ちゃんと魔法を使ってないから楽しみだ・・・!


 「吸魔石は持ったな?それじゃ魔力を込めてくれい」

 「....えいっ...」


 今回は少し込めただけで完全に粉々になった 前に比べて魔力が多くなってるのかな?それとも魔力を丁寧に操れるようになったから効率よく使える様になってるのかな


 「ふむ...?マルガもう一回魔力を込めてくれんかね?ほらもう一個あるからのぉ」

 「分かった...えいっ」


 もう一回やっても同じ結果だ 綺麗に粉々になって散っていった


 「なるほど..ドロシー、こういうことは事前に言って欲しいぞ...まさか吸魔石を二回もいっぱいにしても平気な子供が居るなんてのう」

 「多分だけどマルガちゃんまだ余裕だからこの際何処まで魔力があるか図ってもいいんじゃない?」

 「それもありじゃが...どれくらい魔法が使えるかも調べないと行けないからな、それは入学してからでもいいじゃろ」

 「..うーん、あんまり魔力入れてないんだけどなぁ?...」

 「よし、気を取り直して次じゃ次、どんな魔法が使えるのか実際に見してくれぃ」

 「どんな魔法・・・?...えっとまずは空間魔法でしょ?」


 私はそういいながら空間魔法で空間に割れ目を作りその中から適当なクッキーを取り出す


 「...マルガちゃん?なにそれ?それが前言ってた空間魔法?」

 「は、はい..この中にいろんな物を入れておく事が出来て...」

 「..空間魔法か..本で読んだことはあったが..初めて見たのう」

 「あ、後浄化魔法が使えます!」

 「..それは普通儀式前に巫女等が使う魔法なんじゃが?」

 「これは本に乗ってたから...」

 「ふぅむ?....マルガよ、結界魔法は使えるか?」

 「使ったことないけど...多分使えると思います・・・!」

 「じゃあこれはどうかの?」


 そういいながらノアが手をかざすと目の前に大きな魔方陣が現れてその魔方陣から稲妻が飛びてている かっこいいかも


 「雷魔法じゃ、と言っても不完全でなぁ、魔方陣を作ってそこからしか出せないんじゃよ」

 「....こうかな?」


 イメージするのは前世であった電気 更に細かくイメージするのはスタンガン スタンガンの電気を指から放出するイメージで...


 「出た!やったー!♪」

 「本当にやりよった...将来が怖いのぉ」

 「マルガちゃん怖いわー..その内冒険者になるとか言う前に...いや冒険者は冒険者でありかな?」

 「これすっごい便利かも..おおぉ♪魔力込めた分だけ大きく出来る♪」

 「これはまぁ実技は満点でいいじゃろう、これくらいにして戻るかの」

 「はーい...よかったそんなに疲れる様な事しなくて...」

 「魔力を多くて魔力操作も繊細、初めて見た魔法をその場でコピーする...この学校に入ってからどんだけ化けるかの?」


 私の編入試験はこれで終了 後は結果待ちだけど実技試験の方はかなりよかったんじゃないかなぁ? ただ筆記試験の二回目が難しかったから何とも言えない...結果待ちになるけど結果を楽しみにしようと思った

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