私は筆記試験を受ける!

 昨日は結局学校長と話をした後はそのままドロシーが詳しい話を聞いて私はその傍で座っているだけだった お金やら必要な物やらの話をしていたが私は試験の事が気になって全然頭に入ってこなかった 私はこの世界に生まれてから今まで勉強というものをしっかりした記憶が無い 確かに図書館の本を読み倒したり何回か図書館で寝落ちするくらいには入り浸っていたがそれが今回の試験で使える知恵かと聞かれると微妙としか言えない...


 「マルガちゃんおはよぉ、今日は試験だけど寝れた?」

 「.....今日はむりぃ...」

 「はいはい、さっさと起きなさい」

 「....しょうがない...」


 今日も今日とてドロシーに起こされてメリーに世話をされながら朝を過ごす 正直朝強くなるのは無理なんじゃないかって思い始めてる だって早く寝ようとしても気づいたら夜中を回っている 夜型なのかもしれない..この身体 まぁいっか、何とかなるでしょ


 「....眠いなぁ...」

 「今日は試験受けたら終わりだから頑張りなさい、まぁ明日から学校だと思うけどそれも頑張りなさい」

 「..あんまり頑張りたくないなぁ...」

 「手を抜いたら家でお仕置きだからね?具体的に言うと私とメリーで」

 「頑張ります!」


 手を抜いたらどうなるか...想像もしたくない...貞操を失うのかそれとも沢山虐められるのか...


         ◆◇◆◇


 「いらっしゃいマルガさんドロシーさん、学校長は学長室でお待ちです~」

 「分かったよ、マルガちゃんさっそく行こうか」

 「うえぇぇ...行きたくない...」

 「ほらさっさと行くよ、お昼までに終わらしてご飯食べたいしね」


 果たしてお昼までに終わるかな?正直難しい気がするけど...出来るだけ頑張ってみよう


 「失礼するわよ、じじい」

 「失礼する気持ちがあるのならじじいとか言わないでほしいのぉ」

 「...胃がきりきりしてきた....」

 「そんな難しいものじゃないから緊張しなくてもよいぞ」

 「頑張る・・・!」

 「じじ...真似されたら嫌だね、ノア?試験内容を聞いてもいい?」

 「よいぞ、まず最初に受けてもらうのは筆記試験じゃ、と言っても最初は読み書きが出来るかどうか、簡単な計算が出来るかどうかといったテストだ」

 「最初は?..最初って事は二回目もあるってこと?」

 「最大6回ぐらいあるなぁ、昨日も行ったが試験の点数でクラスを決めてるんじゃが・・・読み書きも出来ない子が居るように何かが出来ない子が絶対におるじゃろ?その子達に合わせるようにクラスを決める試験があるんじゃよ。それが合計6個じゃな」

 「それってどうにか時間短縮出来ないの?ノア」

 「勿論出来るぞ、要は自分のレベルを測るテストじゃからな、自分がどのレベルか予想して受けたり一番上から受けたりするのもありじゃ」

 「...私はそんな自信無いから...うーん..取り合えず真ん中のレベルから受けようかなぁ...」

 「ほっほ、勿論よいぞ」


 そういいながら学校長もといノアは複数枚の紙を渡してくる 割と多いなぁ...時間とかってどうするんだろう


 「机と椅子はどうしようかの...そうじゃマルガ、ここに座りなさい」

 「えっ..そこって学校長の机」

 「別に大丈夫じゃろ、ほれそこしかないんじゃからさっさと座ってよい」

 「....じゃ、じゃあ...」

 「マルガちゃんそんなに緊張しないで、ほら深呼吸深呼吸」

 「...すぅ...はぁ...」

 「準備が出来たら始めるぞ?分からないことがあったら儂に聞くといい、問題以外には答えてあげよう」

 「.....いいよ、大丈夫」

 「それじゃあ始め」


 私の初めての試験が始まった、時間制限とかも聞いてないけどもしかしたら無いのかな?取り合えず全力で問題を解くようにしよう


 「儂とドロシーはここで話でもしようかの」

 「あれってどれくらい難しいの?」

 「そうじゃのぉ...確かCクラスかBクラスくらいの試験だからまぁまぁかのう?」

 「ふーん、マルガちゃん解けるかなぁ..」

 「まぁ普通の3歳なら無理じゃろうなぁ、というか普通は読み書きすら出来ない年なんじゃが?」

 「マルガちゃんは天才だからね、あの年で魔法も使えるし勉強も出来ているし」

 「まぁこの学校でどのレベルか分かるじゃろうなぁ...」


         ◆◇◆◇


 「...全部終わった...」

 「お疲れさまー、マルガちゃんこっちおいでおいで」

 「じゃあ採点してその結果次第で次のテストじゃな」

 「疲れたぁ...ドロシー..もうむりぃ..」 

 「はいはいお疲れ様、もうちょっと頑張ろうね」


 ドロシーになでなでして貰う 最近ドロシーに撫でられたりすることはもはや抵抗すらなくなってしまっている なんなら撫でられるのは気持ちいいまである 猫だから仕方ないね


 「...ふぅむ?...マルガよ、次はこの試験を受けてみてくれ」

 「うえぇぇ?...少し休憩してから...」

 「それは勿論構わないぞ?準備が出来たら言ってくれい」


 「...頑張る...」

 「それじゃあ開始じゃ」


 うげっ 一個上の試験ってこんなに難しいの? ちょうど最初に受けた試験が簡単な試験と難しい試験の線引きだったのかな?それにしても難しい ぎりぎり分かるけど..私のレベルは多分ここら辺なんだろうな 難しいけど頑張るぞっ


          ◆◇◆◇


 「終わった...難しいいぃ...」

 「お疲れ様?」

 「じゃあ採点するぞ、採点が終わったら今度は魔法の実技試験じゃ」

 「あれ?結果次第でもう一個上のクラスじゃないの?」

 「それは大人の事情って奴じゃな」

 「ふーん...」

 「結果は実技と筆記両方の点数を加味して決めるからまぁ気楽に受けるといいぞ」


 私の初めての試験は結局最後は難しかったという結果で終わってしまった ちゃんとした点数が出た時に反省してちゃんと勉強しないと...ただ算術系だけは簡単だった、前世の記憶があると掛け算とか簡単だからね 

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