私は学校に登校する!

 「結果発表-」

 「今しないけどね?」

 「えっ!?」

 「明日学校来た時に教えるさね...そんながっかりしなくてもよかろう...」

 「今日で聞けると思ってた....」

 「まぁまぁマルガちゃん、明日に楽しみが残ってると思って今日は大人しく帰ろう?」

 「ぐぬぬ....しょうがない」


 正直今日聞いて喜んだり悲しんだりしたかったけど...明日聞いて悲しい結果だったらどうしよう....その日授業を受けるんだよね?...受けたくない...今から既に学校に行きたくないんだけど...!


 「そうじゃなぁ...ちょっとだけクラスの説明してから今日は終わりという事でよいか?」

 「こっちは特に時間押してる訳じゃないからね」

 「....はーい...」

 「何故既に落ち込んでるんじゃ...この学校はDクラスからSクラスまであって下からD・C・B・A・Sといった風なクラス構成になっておる」

 「5クラスねぇ...年とかで分けてる?」

 「全く分けておらんな、といってもそれとは別で年少クラスと言って読み書きやらを教えるクラスも存在しておるが、そこには入れないから今回は説明は省くぞい...クラスは多くて最大20人とかじゃな、Bが一番多い、一番少ないのはSじゃな。」

 「一番少ないのはどれくらいなの?」

 「Sクラスが5名じゃな」

 「少ないなぁ...」

 「Sクラスは入学の時に圧倒的センスを見せつけたか一年に二回ある試験で順々に上がった者しかおらんからなぁ...ひどい時だと一人も居ないとかあるんじゃよ?」

 「ほへぇ...」

 「まぁマルガがどのクラスに入るかは明日の朝のお愉しみじゃな」

 「いやだなぁ....」


 正直嫌だけど..既に学校に行きたくないかもしれない...頑張るしかないのかなぁ?


 「今日はこんなものじゃな、また明日の?」

 「はーい」

 「お疲れ様、今日はお家帰って疲れを取ろうか?」

 「分かったドロシー..じゃあおんぶして?」


 こういう時ぐらい甘えてもいいだろう、何故なら試験を頑張ったからね?


 「勿論それくらいいいよ、じゃあねノア」

 「明日ちゃんと連れてくるんじゃよ」


        ◆◇◆◇


 「ただいまぁ」 

 「おかえりなさいませマルガ様、試験どうでした~?」

 「...頑張った!」

 「お疲れ様です、ご飯を食べてシャワーを浴びて今日はゆっくりしてください?」

 「.....シャワー浴びたくな...はい浴びさせて貰います」


 浴びたくないって言おうとしたらドロシーとメリーの目が爛々と獲物を狙う目になった あれは浴びたくないって言ったら無理やり入れる人の目だ 地雷踏む所だった・・・


 「明日の朝から普通に学校ですか?」

 「そうだよ~、明日からも私がマルガちゃんを送るけど本当に慣れて来たら何回かは一人で行かせてもいいかもね」

 「それは...まぁそういうのはドロシー様に任せますよ」

 「マルガちゃんなら大丈夫でしょう、多分」


        ◆◇◆◇


 朝になった 今日から学校だ 行きたくないしベッドからも起きたくない なんで私が朝から起きて学校に行かなければならないのだ 子供はよく寝るものだ ちくせう

 

 「マルガちゃん、今日から毎日朝からだからね?起きれる様になってよ?」

 「....頑張ってはみる」

 「まぁ私が起こすから正直起きれる様になれなくてもいいけどね・・・」

 「...行きたくない...ふわぁ...」

 「はいはい、さっさと準備して行くわよ」

 「しょうがない....ふにゃぁぁ..」


 学校は迫ってくるのだ、逃げる術はない さっさと諦めて学校に行ってしまおう 初日から休んだら印象が悪くなるからね


 「行ってきまーす」

 「はい、行ってらっしゃいませマルガ様」

 「マルガちゃんちゃんと弁当は持った?」

 「持った持った」

 「それじゃ行くわよ」


 ドロシーと手を繋いで学校まで歩いていく いつもの警備員が居る校門を抜けて向かうは事務室・・・!ではなく最初から学校長室だ まずクラスの発表があってその後にどうやら制服をくれるらしい そういえば制服がどんなデザインか見てないなぁ..可愛い奴だとうれしいかも?


 「という訳で失礼するわよ」

 「どういう訳か分からんしそういういきなり部屋に入る行為はマルガが真似するからやめてくれんかの?」

 「...ドロシー..ノック大事だよ?」

 「マルガちゃんに怒られる時が来るとは...しっかりした大人にならないと...」

 「よく来たなマルガ、そして保護者①」

 「誰が保護者①よ、と言っても私はマルガちゃんのクラスと制服姿を見たら帰るわよ?」

 「えっ...帰っちゃうの?」

 「マルガちゃんは頑張って友達作りなさい?」

 「....む、無理...絶対に無理...」

 「まぁクラス次第では簡単に作れるじゃろ、心の準備はよいか?」

 「....だ、大丈夫っ...多分大丈夫っ...」

 「マルガのクラスは....Sクラスじゃ!おめでとう、多分3歳でSクラスは史上初じゃな」

 「.....え?」

 「マルガちゃんおめでとう」

 「...なんで?」

 「なんでと言われても..実技と筆記が満点だったからじゃが?」

 「....筆記が満点...えへへ...嬉しい..かも?」

 「やばいマルガちゃんは今まででベスト3くらいで可愛い」

 「という訳でSクラスじゃな、5人しか居ないから仲良くなるのは簡単じゃろうな」


 Sクラスになってしまった これがどんだけ凄いかは正直分かってないけど多分史上初とか言われたし凄い事なんだろう この世界に来て初めて凄い結果を出した気がする これからも頑張るぞっ

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