私はパパとお話をする!
「今日から何しようかなぁ...」
「...私達は何かする為に耳と尻尾隠さないといけないよね?...」
「それは...リーアが使ってる隠蔽魔法を使おうかなって思ってる...」
「...それでどうするの?...」
「この魔法で体の一部分を隠すことが出来るから...耳と尻尾を隠して...色んな所散策しようかなって」
「...私にもかけれる?...」
「出来るよ!一緒に色んな所行こう」
「...デートの誘い...照れる...」
「違うから!」
ミツキが変な事言うから魔法を失敗しそうになってしまった デートか...確かにデートかもしれない 少し照れる...
「マルガ様は本当に色んな魔法が使えますね...3歳とは思えません」
「えっへん、すごいでしょ」
「凄いと思います、ただマルガ様だから大丈夫だと思いますが何かあったらやはり心配です...」
「大丈夫大丈夫、ミツキも居るし」
「...何かあったら頑張る...」
「分かりました、あんまり外には出ない様にお願いします、もし外に出るならドロシー様も同行させてください」
「うんうん、って言っても今日はパパの所とママの所に行ってその後に冒険しようと思ってるけどね」
「はい、分かりました、気を付けてくださいね」
メリーに見送られながら部屋を出る なんか自分の部屋から自分で出るっていう事がルクロンだと新鮮だからちょっとそわそわする それに後ろから着いてくるミツキにふかふかな尻尾と狐耳が付いていないから少し違和感があるけどやっぱりミツキさん美人だなぁ
「えーと...ここだっけなぁ...?」
「...マルガ?何を探してるの?...」
「パパとママがよく居る部屋、多分お仕事する部屋だと思うけど」
そうやって廊下を歩いていると色んな人とすれ違って挨拶をされる 私の部屋まであんまり人は来ないので実際にお城で働く人を見ると沢山居るんだなって思う まぁ猫耳とかがある状態で外に出るのはメリーに禁止されていたから当然と言えば当然なんだけど
というかお城の中を子供が歩いていても何も思わないのかな?一応ミツキは成人しているけど私は見た目でも分かるくらい子供だし
「こんにちは、お嬢ちゃん達、何か用かな?」
「あ...えーと...」
「...ライル様とソフィア様を探しているわ、何処に居るか知らない?...」
「...何の用だね?」
「用はこの子があるわ、信用できないなら案内した後着いて来ても大丈夫よ」
「...案内しましょう」
少し年を取っていて綺麗な服を着たおじいちゃんに着いていく 見た目なら凄い偉そうだけどどんな人だろう?
「こちらです、少々お待ちください」
「はーい」
「ライル様、お客様がいらっしゃってます」
「構わん、通せ」
お仕事モードなのか扉越しに聞こえるパパの声がいつもの何倍もキリッとしている いつもより声が低くて落ち着いた声をしている
「誰だ...?...ん?もしかしてマルガ?」
「そうだよ?パパ?」
「...気のせいか分からんが何か足りない気がする」
「...あー、パパ?ちゃんと私の顔を見て?」
「パパ?...ライル様、この子がもしかしてマルガ様でしょうか」
「あー、そうだ...ん?昨日見た時は普通だったが...どうして耳が無いんだ?」
「それはね!」
「...私の魔法で隠してる...これで外歩いても問題無くなった...」
「なるほど、ミツキの魔法か...それなら納得だ」
私が答えを言う前にミツキが嘘を付いてミツキが魔法を使っている事になった どうして嘘を付いたんだろう? というかこの案内してくれたおじいちゃんはどんな人なんだろう?
「ん?大臣が案内してくれたのか?」
「はい、そうです、廊下をキョロキョロしながら歩いていましたから」
「うむ、感謝する」
「はい、それでは...」
大臣だったのか...だからあんなに綺麗な服を着てたのか 偉い人は収入も沢山あるからね、見た目もとっても綺麗になるよね
「それで...どうしたんだマルガ?」
「昨日お話できなかったから今日はお話したいなって思ったー!」
「...付き添い」
考えてみたらパパとちゃんと喋った事なんて数えるほどしかないからね 私もルクロンにずっといる訳じゃないし喋れる時に喋っておかないと後悔しそうだから なんて思いながらパパに近づいた
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