私はパパとお話をする!②
「そうか...猫耳が付いていないマルガは見慣れなくて少し違和感があるな...」
「これからルクロンに居る間はこの姿で居ようと思って」
「なるほど...そうか、すまないね?不自由な国で」
「しょうがないよ...人族の国だし」
「一応今はその人族以外に対しての忌避感をどうにかしようとしているんだけどね...やっぱり人族の貴族の反対が辛くてね...」
「...ライル様...その..頑張ってください...」
「はは..ありがとうねミツキ...まぁこんな話は子供にしても仕方ないね、ソフィアにその姿は見せたのかい?」
「ううん、まだだよ?」
「なら呼んでここで話そうか、多分かなり驚くと思うよ」
そういいながらパパは鈴みたいな物を鳴らした なんだろう? なんて考えてたらしばらくしてメイドが入って来た あれは多分メイドとかを呼ぶ鈴なのかな?よくこんな鈴が聞こえるなぁ
「お呼びでしょうか」
「ああ、ソフィアを呼んできてくれないか?」
「了解しました、少々お待ちください」
「...私ここに住んでたのに知らない人沢山居るなぁ」
「それは完全に俺たちのせいだな、すまないな」
「ううん、大丈夫、それに皆は私がパパとママの娘って知らないんでしょ?」
「俺とソフィアが信頼する部下には伝えてあるが...まぁ大体知らないな」
「...ちょっと悲しいな、この猫耳と尻尾が無かったら胸を張って娘って言えるのに」
「たとえどんな姿でも俺たちの娘だ、それに少なくとも今の姿は完全に人族だぞ?」
相変わらずパパは優しいなぁ それに今の姿は完全に人族...この姿ならこの国で過ごすのも出来そうだなぁ 私の選択肢が魔法のおかげでどんどん広がる でもどうしようかな まだ何したいか全然考えれないや
「ライル~?なに~?」
「ソフィア、この子を見てくれ」
「あら...かわいいわね...ん?マルガちゃんじゃない、猫耳はどうしたの?」
「外した!」
「外したの?猫耳が付いてるマルガちゃんも可愛いけど猫耳が無いマルガちゃんも可愛いわね?私はどっちも好きよ?」
「...そう、マルガはどんな姿でも可愛い...自信もって...」
「がうっ...可愛いのかなぁ...可愛くないと思うんだけどなぁ...」
「それで私を呼んだのはマルガちゃんを見せたいからかしら?」
「それも勿論あるがマルガがお話したいらしいからソフィアもマルガとお話したいだろう?」
「それもそうね~、どんなお話をしようかしら」
正直話をしようと思っても何も考えて無かったら話のネタに困るくらいには私と両親の中で話さなかった時間は長いからね ゆっくり埋める予定ではあるけど
「私聞きたい事があるんだけどね?パパとママってルクロンで育ったんでしょ?」
「まぁそうだな」
「ええそうよ」
「ルクロンの学校って人族以外居るの?」
これが聞きたかった 何故ならもし人族以外の生徒が居るのなら私はここで普通に学校に通う事が出来るのだから もし居なかったら居なかったで今の姿を使って通ってみたいし
「そうねぇ...本当に昔だけど...先生に何人か人族以外が居た気がするわ」
「俺の時は居なかったなぁ、多分貴族が通う学校じゃなくて平民が通う学校の方なら割と居た気がするぞ」
「...なるほど」
「...マルガは学校に行きたいの?...共和国でも学校に行ってたけど...」
「魔法の勉強は沢山したけどちゃんとした勉強はしてないから...」
「そうねぇ、共和国と違ってルクロンの学校は7歳からしか通えないから通うとしてもそれまで家庭教師を雇うしか無いわね」
「勉強したいならルクロンにまた住むかい?それなら7歳までこっちで勉強した後に学校に通う事が出来るけど」
「それも...ありだけどミツキとドロシーはどうするの?」
「...私は...まぁどうにかするよ...一緒に居るのが無理なら国に一回戻るし..」
それはちょっと悲しい気がする どうせここまで来たんだった一緒に居て過ごしたいしここでミツキさんを国に戻したらなんやかんやで長い間会えなくなる気がする 根拠は無いけどそんな予感がする
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