私は妖精魔法を使ってみる!②
「ところでどんな魔法を使うの?」
「妖精魔法だよっ、私もどんな魔法か詳しく知らないけど」
「...妖精と出会えたの?」
「うんっ、なんか普通に会えたよ?」
「...そ、そう?...どんな妖精に会えた?風?水?」
「あぁ...そういえばどんあ妖精か知らないなぁ...」
「それを知らないで契約したの?普通契約の時色々話し合ってから決めると思うけど」
「まぁまぁ、契約しちゃったから、取り合えず呼び出してから聞けばいいかな?」
「それもそうね、私も見てて大丈夫か妖精にちゃんと聞くのよ?」
「分かった...リーア?ドロシーも見てて大丈夫?」
問いかけてみると普通にオッケーの返事を貰えた、目立つのは嫌だけど少数に見られるのは問題無いのかな?それともドロシーだから大丈夫なのかな?よく分からないけどオッケーならいいか
「おいでリーア」
「はいはい~、やっと魔法の練習?」
「...本当に妖精と契約したのかぁ...」
「リーアってどんな妖精なの?」
「私?私は妖精姫よ?」
「属性とかって無いの?」
「それは眷属の話でしょ?」
「リーアは?」
「私は妖精を統べる妖精だから属性とかそういうのは無いよ」
「妖精を統べるって...伝説の妖精姫じゃない限りあり得ない話ね」
「私がその妖精姫よ、マルガに名前を貰ったけどね」
「...本当に?...」
「ええ、本当よ、別に信じなくても問題無いけど」
「信じるけど...信じきれないわ、伝説が目の前に居るんだもの、マルガはどうやって契約したの?」
「なんかシルフが連れてきた、私は特に何もしていないよ?」
「そのシルフって言うのは何処行ったの?」
「あの子なら元の場所に戻ったわよ、契約したいとは言ってたけどマルガと契約出来るのは私だけで充分だもの」
「...そう、マルガは妖精たらしなのね、取り合えず分かったわ」
「...言い方...私は別にそんな事してないし」
「たらしって言うより私が契約したから皆も興味津々で契約したいだけでしょうね、一応私と契約したのってマルガが初めてだからかな?」
「伝説の精霊が一体どんな理由で契約したのか気になるけど...魔法の練習の邪魔したら申し訳ないし後ろで見とくわ」
「リーアって伝説の精霊なんだね」
「そう呼ばれているらしいわね?」
「...出会った時の態度を考えると全然考えれない...」
「一目惚れの相手にいきなり会ったら誰でもあんなになるのよ!覚えておきなさい!」
そんなものなのだろうか?というか一目惚れした事無いからよく分かんないや 初対面であんな姿見せられたら伝説とか聞いてもいまいちピンと来ないよね
一体リーアはどんな魔法を見せてくれるんだろう 楽しみだよね
「じゃあ妖精魔法を使うわよ...?といってもマルガが求める妖精魔法って多分妖精固有の魔法よね?」
「うんうん、他の魔法も見てみたいけど妖精魔法っていう魔法を見てみたい」
「しょうがないわね...といっても妖精固有の魔法は割と少ないわ、まずは妖精鱗粉」
リーアが手をかざすとそこから金色の鱗粉が出てきた、羽から出すわけじゃないんだね
「これは要は相手を睡眠状態にしたり幻覚を見せたりする事が出来るわ、正直あんまり使わないわね」
「使わないのかぁ...」
「もう一つが妖精門って言って妖精が住んでいる別世界に飛ぶ魔法があるけどこれはまた今度ね」
「見せてくれないの?」
「今開いたら大量に妖精が出てきてマルガにたかるけど大丈夫?」
「...遠慮します...」
「それがいいわね」
流石に大量の妖精は困る 別に見られるとかならいいんだけど全員に契約を迫られるって事でしょ?正直めんどうな気がする、というか絶対にめんどう
「まぁ色々あるけど..よく使うって言われるとこの二つかなぁ...?」
「あんま無いんだね...残念」
「妖精魔法って言っても一般に言われるのは契約した人の魔力を使って使う魔法が一般だからね、多分知識が無い魔法とかを見てそれを妖精魔法だと思ったんじゃない?」
「空間魔法とかをって事?」
「多分ね、まぁそれ以外にもいっぱい魔法はあるからね」
「教えて教えて!」
「分かったからあんまり顔を近づけないで...照れるから...」
「早く早く...」
「じゃあ今日は飛翔魔法と貴女の空間魔法を少し強化するからね?」
「強化?」
強化しようと思って魔法を強化できる物なんだろうか?飛翔魔法は多分今飛んでいる魔法なんだろうけど というか妖精って皆浮いてるから皆飛翔魔法を使えるって事かな?
「そう、強化よ、マルガぐらいの才能なら一回体験したら出来るようになるはずだからね、一回私の空間魔法で空間転移をさせるからその感覚を忘れないで」
「...頑張ってみる」
「じゃあ最初に飛翔魔法ね、貴女の魔力を使ってやるからこれも感覚を忘れないでね、そうしたら自分だけでも使えるようになるはずだから」
「わ、分かった」
リーアはよく私の魔力を使うなんて言うけど実際使っているのか不安になる 私の魔力が多いせいかそれともリーアが特別凄いのかのどっちかなんだけど減っている感じがしない 一応魔法を使っている感覚は分かるから問題は無いんだけどね
「おおぉ...浮いてる!見てみてドロシー!」
「マルガちゃーん!気を付けてねー!」
「これが魔法で浮いてる感覚よ、忘れないでね?」
「浮いてる..すごい...」
リーアがゆっくり下ろしてくれてその後にすぐ実践 リーア曰く感覚を忘れる前にすぐ実践した方が覚えやすいらしい
「じゃあ浮いてみて、受けなかったらまた飛ばしてあげるから」
「大丈夫かなぁ...飛翔魔法...っ」
「ほら、ゆっくりゆっくり...足元に魔力を流しながら最初は自分を地面から押し出す感じで...そうそう」
ゆっくりゆっくりと浮いている どんどん地面から離れてふわふわと浮くことには成功した! けどまだリーアみたいに飛んだり動いたりは全然出来ない...とっても難しい
「おおぉぉ...家の屋根が見れる...」
「マルガちゃんさっきも言おうとしたんだけどパンツ見えてるよ!」
「きゃっ!?」
ドロシーが変なことを言うもんだからびっくりしてスカートを抑えてしまったせいで飛翔魔法を解いてしまった 急に落ちだして焦ったんだけどそこは一緒に居たリーアが私の事を浮かしてくれて助かった
「...ドロシー...」
「ごめんごめん、気になってたから」
「びっくりした...いきなり落ちるって事は空中で魔法の制御を解いたって事だから...マルガも早くあんまり動じない精神力を身に付けないとね...」
「私に会っただけで動じてたのに...」
「それはそれ、これはこれよ」
なんだこの妖精、言っている事は正しいのになんか腹立つ まぁ取りあえず浮くことは出来たからね、次からはズボンを履いて練習しておけば今みたいな失敗は無くなるだろう 次は空間魔法で転移の練習をしないと!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます