私は空間魔法を強化する!

「今日はこんなものにする?」

 「待ってリーア..空間魔法の奴がまだだよ?」

 「あー...私は別にいつでもいいのよ?」

 「なんか今やりたい...今出来る気がする」

 「マルガがそういうなら別にいいけど...無理はだめだからね?」

 「それは分かってる...」


 無理はもちろんやっちゃだめだと思っている 魔法で無理をして事故になる事件は沢山ある 本で例に上がるくらいだから 無理をして魔法の練習をするより適度な休憩と適度な負担が一番魔法を育てる...らしい まぁ何事もやりすぎはよくないって事だね


 「じゃあ空間転移...転移魔法とも言うしただ転移とも言うわ、それの練習ね?結局は空間魔法の延長線よ、今までは開いてただ物を入れるだけだったけど簡単に言えば自分が入って出たい場所に空間魔法を使ってそこに出る....口で言うのは簡単だけど集中力と根気が居るわね」

 「...なるほどぉ...」

 「だから取りあえず手本を見せるしさっきと一緒で体験してもらうわよ」

 「...分かった...」


 リーアの教え方は簡単に言えば体験して感覚を掴ませることが大事みたいだ ただこの教え方は私が感覚を掴むまで長い時間がかかった時に疲れるけど多分私が掴んだ感覚はずっと残るからちゃんと理にはかなっているのかな? 正直根気がいる魔法の練習なんて初めてだけど頑張らないと行けない...でも飛翔魔法も空間転移も使えたら正直かっこいいよね 使えるようになったら次に魔法の実技でかっこよく勝てると思うんだよね


 「じゃあやるわよ、空間転移って言ってもまずは空間魔法で自分の空間に入るでしょ?」

 「うんうん」

 「その後に自分で開きたい場所...今回はあの魔族の後ろに開く事にするわ」

 「魔族..あー、ドロシーか」

 「そうそう、ドロシーって言うのね、覚えたわ、取り合えずそのドロシーの後ろに開くんだけど正直ここは感覚というしかないわ、頑張ってね?」

 「なんて無責任な...頑張るけど」

 「取り合えず後ろに開くから一回出てみて?」


 リーアが何もない空間に向かって手を伸ばすと空間に裂け目が出来その裂け目からドロシーの後ろ姿を見る事が出来る というかあれ?


 「そういえば私、昔実験した時に生物入らなかったんだけどどうして?」

 「単純に魔法のレベルが足りなかったかそもそも魔力操作が下手だったかのどっちかだね」

 「わっ、びっくりするなぁ...いきなり後ろに出てこないでよ」

 「ドロシーがびっくりするの珍しい...そんなに気づかない物なんだこれ」

 「気づくも何も魔力反応すら無いわよ..なんで?」

 「それは私の偽造がうまいだけね、マルガなら例え出来たとしても多分気づくことが出来るわ」

 「私もいつか気づかれない様にする...!」

 「その前に転移出来るようになりなさい」

 「よーし...頑張ろうっ」


 どっちも頑張れば多分出来るようになるでしょ 今まで魔法の習得に困った事無いし多分出来る...出来る!


        ◆◇◆◇


 なんて思ってた時が私にもありました あの後夜まで練習していたのですがまずなんですか空間魔法で思ってる場所に穴を開けるって!無理でしょ! 後飛翔魔法は飛ぶことは出来るんだけどバランス取るのと空中で魔力制御が難しすぎる! どうやったら出来るようになるんだろう?


 「マルガ?そろそろご飯食べないと冷めるわよ?」

 「うー...そうなんだけど...」

 「無理は禁物よ、さぁ今日は終わりにして明日頑張ればいいじゃない」

 「...うぐぅ...分かったよリーア...」

 「明日も教えてあげるから頑張りなさいな」

 「マルガちゃん!ご飯食べる前にお風呂入ってね!」

 「....やだ」


 浄化魔法を使い体の汚れや汗等を落とす これのいい点は服に付いている汚れとか汗も一瞬で消せる所だと思っている ただこの魔法を使って体を綺麗にすることはミツキとドロシーによく反対されるんだけど流石に今日は大丈夫だよね...


 「あっ、マルガちゃんまた浄化魔法使ったね?」

 「...今日は別にいいでしょ?...」

 「出来ればちゃんとお風呂に入ってほしいんだけど...しょうがない、今日だけね?」

 「...出来れば明日も許してほしいな」

 「だめに決まっているでしょ」

 「けち...」

 「今日は頑張ったから許すだけよ、浄化魔法で済ませる事自体が特殊な事だからね?そんなんだったら独り立ちできないわよ~」

 「...まだする予定無いから大丈夫だし」


 独り立ちって言ってもまず成人する事と学校を卒業しないといけない この二つが終わらないとまず独り立ちなんて夢のまた夢だしね 気長に頑張らないと

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