絶対に認めないから！

私は同室になる！

「ミツキの国ってベスティアだよね？」

　「...そうだよ、マルガの事家族にも教えたいな...」

　「な、何かその言い方だと少し語弊があるかもしれないよ？」

　「...大丈夫、マルガの意思は尊重するけどマルガが好きな人を教えてくれない限り強引にいちゃいちゃするから...」

　「それは...色んな意味で私が悶えるからやめてほしいな？」

　「...さっさと諦めて好きな人教えなさいよ、誰なの？というかマルガに男との出会いなんてあったの？」

　「あんまり無いけど...」

　「...つまり女？」

　「にゃっ...こ、この話は終わり！終了！」

　これ以上は自分で墓穴を掘る気がする　というかミツキ絶対に少しずつ誘導する気だったよね？　だって私が話を終わらしたら少し残念そうに舌打ちしたの聞き間違いじゃないよね？　恐ろしい

　「...じゃあ次は...」

　「次は？」

　「...二回ぐらいさん付けしたからお仕置きだね...どうしてあげようかな」

　「あれ？したっけ？」

　「...うん、したよ？まぁ一回目は...ん」

　頬に柔らかい感触が当たる　これはまた頬にキスをされたのかな　キスされた自覚をしたら恥ずかしさがどんどん込み上げてきた　顔が赤くなっていくのが自分でも分かる　多分今は真っ赤に染まっているのだろう

　「...ふふ...キスされて照れるマルガ可愛い...」

　「うぐぅ...そろそろさん付けしても大丈夫な様にしませんかぁ...なんか一生キスされる未来しか見えないんですけど...？」

　「...私としてはありなんだけど...というか一生キスされたいの？...」

　「ち、違います！...ちがわないけど...違います！」

　「次は何処にしようかな...本当は唇奪いたいんだけど...悩む...」

　「早く終わらせてくださいぃ...そろそろ眠くなってきました...」

　「...あー、お仕置きというか今考えたんだけどね？...」

　「？...はい...？」

　「...マルガって今日こっそり抜け出したでしょ？...」

　「は、はい...抜け出した...」

　「...次からは出来ないよう私もこの部屋で一緒に寝ていい？...」

　「..ん？...それは今日だけ？」

　「...この家に住んでる限り一緒の部屋で寝よ？...ふふ、夫婦みたいだね...」

　「決定事項！？ま、まぁいいけど...」

　私もミツキみたいに自分の気持ちをちゃんと言えたら上手くいくのかな？　というか相思相愛なら別に好きって言ってもいいんじゃないかな....ただ今好きって言っても子供の冗談と思われても嫌だし....やっぱり待っておこう

　「いつ国に帰ろうかな...ちょっとドロシー呼んで相談してみよう...リーアも相談に乗ってくれる？」

　「いいわよ、ただ...」

　「どうしたの？」

　「マルガ、気持ちは伝えた方がいいわよ、後から伝えれませんでしたじゃ後悔が残るからね」

　「それはそうだけど...」

　「...何の話？...」

　「気にしなくていいわよ、じゃマルガ？ドロシーとメリーも呼んできて？」

　「分かったー」

　「...まさか貴女は知っているの？...」

　「ん？マルガの好きな人？勿論知っているわよ？」

　「...ぐぬ...うらやましい...」

　「なにのはなしー？」

　私がドロシーとメリーを呼んでいる間に何の話をしていたんだろう？ミツキとリーアが話す機会なんてあんまり無い気がするから話させてみたいよね　ちょっとだけ

　部屋に入ってきたドロシーがベッドに潜り込んで布団を被る　何しているんだろうと思ったら匂いを嗅いで気持ちよさそうにしてる　ドロシーがいいならいいんだけど目がどんどん蔑む目に変わる気がする

　「そんな目で見られたらゾクゾクしちゃうんだけど」

　「ドロシー様？マルガ様が引いてるので少し自重してください」

　「それで何の用？」

　「ええとね？最近ルクロンにちょっとだけ戻りたくていつ戻ろうか悩んでて...」

　「そういうのね...メリーはどう思う？」

　「そうですね....せめてもう少し学校を頑張ってほしいと思いますが...長期休暇に帰省するくらいなら全然問題無いと思います」

　「次の休みいつだろう...というかルクロンって人族以外入れるのかなぁ...」

　「...そんな事言えばマルガも入れなくない？...」

　「...私はお城以外は隠していたからなぁ...？」

　「...お城？...」

　「あ...」

　そう言えばミツキには言ってなかったんだった　これはちゃんと説明しないとだめかな？　それとも誤魔化しながらルクロンに行こうかな...どっちでもいいけどどうせばれるし説明しようかな？