私は魔法を知る!

 「......」

 「マルガ様ー?...マルガ様ー」

 「......」

 「..マルガ様?反応が無いならその可愛い猫耳を噛みますよ?...」

 「......」

 「では失礼して...はむ」

 「きゃぁ!?いきなりなにするのよ!」

 「そこにおいしそうな耳がありましたので」


 なんだこのメイド前回の時のかっこよくて気が利く姿のイメージを壊さないで欲しい  もしかして私のお世話が一人なのはメリーのせいなのではないだろうか


 「もちろんそうです、マルガ様のお世話は私だけで充分です、これ(耳)を見るのも私だけで十分です」

 「心の声を読むな!」


 さとり妖怪か! この世界に妖怪居ないけど


 「なんでいきなり耳噛むのよ...」

 「お呼びしても聞いて貰えなかったのでチャンスだと思って」

 「なんで呼んだのよ...」

 「もう夕方です、お食事の時間ですよ?早く部屋に戻ってご飯を食べてください」

 「えっ!?もう夕方!..うそ..読みたい本まだ全然あるのに」

 「続きは食事して入浴してからです その後なら就寝まで自由にしていいですから」

 「けち..」


 最近ママとパパは忙しいのか全然会いにきてくれない 寂しいといえば寂しいけど国王と王妃だし忙しいのは当たり前かと思いながら諦めている でもその事をメイドに聞いたりはしない 優秀だからね


 「マルガ様?ご飯はちゃんと食べてくださいね?その持ってる本は置くんですよ?」

 「...しょうがない、今回は言うことを聞いてあげる」


 ある程度わがままを言うことでまだ子供っぽさも演出する ばっちりだね 

 そうやって自分流子供演技をしながらご飯と入浴を済ませまた図書館へ


 「そういえばマルガ様はどんな魔法の本を読んでいるのですか?」

 「今はー、魔力の増やし方と初級魔法の使い方ー」

 「難しそうですねぇ...」

 「もしかしたら簡単かも!」

 「へぇ、そうなんですねぇ」


 この世界は 大まかに大きな属性に分かれた魔法の種類がある 火属性 水属性 風属性 土属性だ 属性とは違うが回復魔法 大きく分けるとこの5個の属性に分かれる 更に強さのレベルがあり下から 初級 中級 上級 王級の4種類だ 初級中級は割といるレベル 上級は使えたらかなり凄いレベル 王級は国に一人居たらかなり脅威なレベルだ

 一つの属性の級のレベルが使えたら○級魔導士を名乗れるので上級魔導士が全属性使えるかと言ったら一つに特化しすぎて他が使えないパターンなんてものもある 私が目指すのは勿論王級魔導士だ!それも全属性の!

 まぁ最初にやるのは基礎中の基礎 魔力量増強だ 方法は簡単 ひたすら魔力を体で練ってそれを自然に消費する...というものだ 魔力は体力みたいな物でどんどん使って休憩してまた使うの繰り返しなのだ 


 「明日から頑張らないと...」

 「そうですね、そろそろ今日は寝る時間ですよ、また明日図書館に連れて行ってあげますから今日は寝ましょうね?」

 「しょうがない....本を一冊持って行ってもいい?」

 「いいですけど...今日は一緒に寝ましょうか、マルガ様なら寝ないで本を読むなんてありえますし」

 「そ、そんなことはにゃいよ?」


 図星だった

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