私は図書館に行く!

 「メリー!図書館に行きたい!」

 「はいはい、分かりました、では行きましょうか」


 というわけで割と初めて部屋の外に出るかもしれない わくわくしながら部屋を出ようとして


 「マルガ様、少しお待ちくださいね?」


 先にメリーが部屋の外に出ていった 意気込んでいたのに しょぼん


 「マルガ様、行きますよ?念のため帽子を付けるかそのフードを被ってくださいね?」

 「..むぅ...しょうがない、自宅なのに姿を隠さないといけないのは面倒くさい...」


 気を取り直して部屋の外へ 重い扉を開けながら外に出る 長い廊下の角に私の部屋があったみたい 部屋の近くは何処までの範囲なのだろうか


 「図書館に行きますよ、迷子にならない様に私の手を握ってくださいね?」

 「分かった...私子供じゃないから迷子にならないけどなぁ」

 「何を言ってるんですか?十分子供ですよ」


 メリーが私の歩幅に合わせて歩いてくれる やだ何このイケメン かっこいい メリーからしたら私は雇い主の子供だから優しくしてくれるのかな?仕事じゃなくて元からこんなお世話をしてくれる人ならとっても凄いけどなぁ... とか思っていたらすぐに図書館に着いた すぐと行っても3分は歩いたんだけど 家の中で3分も歩くって頭おかしいけど


 「ここですよ、何を読んでも特に問題は無いですけど机でちゃんと読むか私のそばで読んでください 部屋に持ち帰りたいならあそこにいる司書さんに許可を貰ってから持って帰ってください、そして読んだ本はちゃんと元の場所に戻してくださいね?」

 「分かった!もしかしたらその場で読んじゃうかもしれないからメリーは付いてきて!」

 「分かりました、走っちゃだめですからね?」

 「わ、分かってるよ...」


 図星だった 取り合えず魔術の本が欲しいので魔術関係の本をあさりに行く


 「メリー?魔術の本って何処ー?」

 「魔術ですか?魔術は二階にありますね、一緒に行きましょうか」


 二階...図書館で二階ってロマンがあるよね こう..本がびっしりと並んだ階が二階もあるってすごくない?


 「ここですよ、近くに机と椅子がありますからそこで読みましょうか」

 「分かった!取り合えず私でも身になる奴沢山取って!」


 そう言うとメリーがそれらしき本をたくさん抱えて戻ってきた うへへ、今日は本に埋まれる事が出来る 私は前世の時はゲーム等は触らせて貰えなかったので家で本の虫になるのがとっても好きだったのだ


 「取り合えずこのぐらいですね、食事はここで食べる事は出来ないのでお腹が空いたら言ってくださいね?」

 「分かった!...取り合えず読むから何か用があったら体をゆすってね!」


  私はこの世界で初めて魔術の知識を手に入れたのだ

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