私はこの世界を知る!

私がこの世界に生まれて3年が過ぎた 3年も過ぎると分かった事も1年の時に比べて沢山ある 

 一つは私の容姿 両親が金髪碧眼で私もそういうものだと思って信じ込んでいたので鏡を見た時にかなりびっくりした 私は銀髪で紅眼だったのだ 最初はアルビノかと思ったのだがその後に見つけた物で少し違うものかと思った 私の頭にはとても可愛い猫耳が付いていたのだ 尻尾もおまけつきで かなり疑問に思った 何故なら私の周りに居る人間はみな普通なのだ 猫耳も生えていなければ尻尾も生えていない 不思議に思ってママとパパに相談したのだ そしたら面白い話を聞けてしまった

 この世界には5つの国と4つの種族が居る

 まずは私たちの国 ルクロン王国 ここは人族という私基準で言う所の普通の人が住む国だ どうやら他種族には閉鎖的で商人が交流を持っている程度らしい

 次に私たちの国を東にまっすぐ行くとある国 ベスティア王国 ここは獣人族という種族が住んでいる国だ 特徴としては人の姿の何処かしらに獣の特徴が出るのだ 顔が狼だったり下半身が馬だったり 私みたいに猫耳だけ生えてるというパターンもある 

 そして ルクロン王国を南にまっすぐ向かうと 魔の森 という魔力濃度が高く深い森があるのだがその中に暮らす エルフ 一応国の名前がグリードというらしいが国というより殆ど集落だ

 種族としては最後になるが 魔族 魔法に秀でた種族で魔族だ 魔族って聞いたら悪魔っぽいのを創造するけど人族の体で褐色、体の何処かに角らしき物が生えている程度だ 魔の森を西に抜けて歩くと国があるらしい

 

 そして私の家がかなり裕福かもしれないという話だけど結論から言うと苗字を聞いた時に全てを納得してしまった 

 私の名前は マルガ・ルクロン そして私の生まれた国はルクロン王国 そう...私はお姫様なのだ!!ちくしょう!

 なんで人族の国のお姫様なのに猫耳とか尻尾とかがあるのかっていう事なんだけど...ちゃんと聞いてないけど 先祖返りという奴らしい とっても簡単に言うと昔の血を辿っていくと獣人族の人の血が合ってそれが偶々私で強く表れてしまったらしい 普通の家庭なら特に問題は無いが私の場合人族のお姫様だ 問題大有りだね という訳で私は現在部屋からあんまり出して貰えないのでストレスが溜まっている


 「...暇」

 「そんな事言わないでください...本なら沢山持ってきてるじゃないですか」

 「えー..足りないよぉ...」

 「しょうがないですね...もっと持ってくるので部屋でおとなしく待っていてくださいね」


 今のは唯一遊んでくれるメイドのメリー 基本的に私の身の回りの世話とか私が欲しい物を持ってきてくれる優秀なメイドさんである


 「...魔法の練習がしたい...そうだ!」

 「はーい?どうしました?」


 メリーが本を沢山抱えて戻ってきた


 「私魔法の練習がしたい!先生ちょうだい!」

 「ちょうだいって...そうですね、ライル様に聞いてみましょうか」

 「やった..!」


        ◆◇◆◇


 「ライル様、マルガ様が魔法の先生が欲しいとおっしゃってました」

 「魔法の先生...まだ3歳だけど...しょうがない、部屋からあんまり出せない分わがままを聞いてあげないと本当に怒り出しそうだからね」

 「マルガ様は大変おとなしいですし、あの年にしてはかなり大人びている部分もありますから大丈夫だと思いますけどね」

 「取りあえず...冒険者ギルドと宮廷魔術師で募集を出してみようか...」

 「分かりました、それとマルガ様が最近お城を歩きたそうにしているのですがどうなさいますか?」

 「うーん...どう思う?ソフィア」

 「部屋の近くなら特に問題は無いと思うわよ?それに私たちの部屋に来るかもしれないじゃない」

 「というわけだ、マルガにはそう伝えてくれ」

 「はい、分かりました」


         ◆◇◆◇


 「マルガ様?ライル様が魔法の先生を募集してくださるみたいですよ?それと部屋の近くなら外に出てもいいみたいです」

 「ほんとう!?...部屋の近くに図書館ってある?」

 「ありますよ、私と一緒なら行っても大丈夫ですから行くときは絶対に私と一緒ですよ?」

 「分かった!」


 図書館があってそこに魔導書があるなら後はこっちのもんだ!沢山勉強してやる!

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