私は魔法の先生と出会う!

図書館に通って一週間が過ぎた 色んな事が分かった 魔力を練りながら詠唱を使うと魔法が撃てる事 中級以上は明確なイメージと詠唱、そして沢山の魔力が無いと使えない事 この世界の特殊な魔法は適正が無いと使えない事 逆に言えば適正さえあれば使える事 

 私は全ての魔法に対して適正があるのでどうやら明確なイメージか詠唱が出来れば出来るみたいだ 私は空間魔法という魔法と浄化魔法を使えるようになった 属性魔法に関してはまだ初級しか撃てない・・・どうやら基礎値ではそんなに才能は無いみたいだ


 「はぁ..もっと沢山勉強しないと・・・」

 「そんなマルガ様に朗報です、魔法の先生雇えたみたいですよ」

 「ほんとうに!?どんな人が来るの!」

 「聞いた話だったらライル様の知り合いみたいです、かなり魔法の事を知っていて凄いみたいですよ」

 「本当に...やった!..でも大丈夫なの?ほら私猫耳とか..」

 「大丈夫ですよ、同じ女性の方ですし私と同じで忌避はないですから」

 「やったやった!やっとちゃんとした魔法の勉強ができる!」

 「誰にも習わずに初級魔法撃てるのは割と凄い事だと思いますけどね..」


 因みに特殊な魔法に関してはメリーにすら伝えてない 魔法の先生には伝えようか悩み中だ それにしても魔法の先生はいつ来るのだろうか どんな魔法を教えてくれるのだろうか、上級なのかな 王級なのかな とっても楽しみだ


 「顔に出てますよマルガ様、先生が来るのはまだですよ、これから一ヶ月ほどかかるらしいです」

 「えーっ...一ヶ月かかるのぉー」

 「来たら王城に住み込みしてくれるらしいのでその時になったらいつでも聞きに行けますよ」

 「我慢する!」

 

 つまり一か月は自分で勉強しながら魔法についての勉強をしないといけないのかぁ...魔法だけだったら飽きるし色んな本を読んで時間を潰そうかな...どうせなら色んな事勉強して頑張ってみようっ


         ◆◇◆◇


 「一か月が経った!」

 「マルガ様?誰に向かってしゃべっているのですか?」

 「それは気にしない約束・・・!」


 一か月経って今日は魔法の先生が来る日 と言っても今日までママやパパに聞いても濁して教えてくれなかった メリーに関してはあの人かも..ぐらいだったので教えてもらえなかった なんでなのよ 皆ひどい


 「確か私の部屋に来るから私は部屋で待っているんだよね?」

 「ええ、そうですよ、そろそろ来るはずです」

 

 コンコンとノックが聞こえた後に私達の返事より先にドアが開いた 大きな黒い帽子に黒い洋服 真っ黒だ 背中まで伸びている金髪 眠たそうな瞳がこちらを見つめている 美人な女性だ 少し緊張してしまう


 「あー...マルガちゃんはこっち?」

 「は、はい!マルガです!」

 「んー.....よろしくねぇ」

 「よろしくお願いします!」

 「うんうん、礼儀正しい子は好きだよ...メリーちゃん私広いしここにするよ」

 「マルガ様と一緒で大丈夫ですか?」

 「問題ないよぉ?」


 何か知らない話が分からないまま進んでる 何の話だろう


 「何の話ですか?」

 「私の住む部屋の話だよぉ」

 「ええええ!?私の部屋ですかぁ!?」

 「これから色んな意味でよろしくねぇ」


 初めて会った魔法の先生は初めての同居人になってしまった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る