私は教会に行く!

「今度は何処に行こうかな...」

 「..時間的に次行くので最後...それ以上言っちゃうと夕方に帰れるか心配になる..」

 「分かりました、取りあえず歩きながら気になったの探します!」


 特に行く場所も考えて無ければ道も分かってないけどこういうのは直感に従って歩くと面白くなると相場が決まっているのだ 面白くなかったらまっすぐ帰るだけだしね、気楽に行こうっと


 「あんまりいい所無いなぁ...面白い所とかあったら嬉しいんだけどなぁ...」

 「...街に面白い所あんまり無いからね?...あったら凄いけど...」

 「ですよね...せめて何か面白い話が聞けるならいいんですけど」

 「面白い話なら...教会に行くといいかも?...あそこのシスターが面白い話してくれる..かも」

 「じゃあそこの教会に行きましょう!」

 「...分かった...案内する...行こ?」


 ミツキさんと手を繋いで向かうのは教会!この世界にも神は居るみたいだしその教会はどんな神様を祀っているのだろう?楽しみだ!


       ◆◇◆◇


 「ここが教会...」

 「...おぉ..思った通りに教会だ...」

 「?...マルガは教会を見たことある?...」

 「...ほ、本で読みました」

 「...なるほどね...」


 危ない 前世のイメージ通り過ぎて思った通りなんて言ったけど変な発言で私は転生者ってバレないようにしないと... バレて何かある訳じゃないんだけど前世に記憶があるってだけで疎遠になっても嫌だし


 「...入るよ?..」

 「わ、分かりました」


 ミツキさんがノックをしてその後に教会の入り口から中に入る すると十字架に向かってお祈りするシスターがそこに居た


 「...綺麗」

 「...む...マルガはああいうのが好きなの?...」

 「え?何の話ですか?」

 「...今綺麗って...」

 「え?言ってないですよ?」

 「...ふぅん?...」


 なんかミツキさんに疑わしい目で見られた 一体何の話をしているのだろう?確かに綺麗とは思ったけど口には出してないはず なんか幻想的ですっごい綺麗だなと思ったんだよね

 なんて話してたらお祈りしていたシスターが私たちに気づいたみたいでこちらに向かって歩いて来てる


 「貴女は確かミツキさんでしたよね?お久しぶりです」

 「...久しぶり、シスター」

 「あら?この子は?..貴女はもう結婚してましたっけ?..」

 「...私の子供じゃない...どっちかっていうとお嫁さん候補第一位、二位は存在しないけど..」

 「あらあら?神はどんな形の愛でも応援するはずよ、頑張ってね?」

 「...任せて...」

 「勝手に話を進めないでください!私は認めてませんからねぇ!」

 「ふふっ、初めまして、私は皆からシスターと呼ばれているからシスターと呼んで欲しいわ」

 「は、初めましてっ..マルガって言います」

 「それでマルガちゃんはなんで教会に来たのかな?」

 「...面白い話が聞けると思って?」

 「あら、どんな話が聞きたい?お姉さんが話せる事なら話すわよ?」

 「神様のお話が聞きたいです!」

 「それは神話って事でいいかしら?」

 「この教会の神様の話でもいいですし..取りあえず神様の話が聞きたいです!」

 「なるほど..分かりました..じゃあ長くなるので座れる場所でお話しましょうか...お時間は大丈夫ですか?」

 「はい!」

 「...流石に時間がやばくなったら途中で帰るけど大丈夫?...」

 「その時はまた来てください、続きからお話するので」

 「...それなら...」


 シスターは場所を変える為に私たちについて来てと言って歩き始めた そうして案内された場所はすぐ脇の個室でどうやらシスターの部屋みたいだ


 「そこのベッドにでも座ってください、私はここの椅子に座って話をするので」

 「分かったー」

 「...それじゃあ私が知っている限りの神様のお話でもしましょうか...」

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