私は学校に行く!②

 「ここが...入り口...遠い...」


 学校の入り口に着くと教室の場所と名前と教室が張り出されてた どうやら私達の学年は二クラスに分かれるらしくAクラスとBクラスがあった 私はAクラスの一番最後...これって席順も反映されているのなら一番奥の角の席って事になるのかな?最高じゃん でも授業中に寝てたらメリーとかママに報告が行きそうだなぁ、なんてったって入学式でパパを呼べるくらいにはコネがあるみたいだし?保護者に報告するなんて簡単だろうなぁ 嫌だな 授業中は寝ない様頑張らないといけないな

 教室に向かうと大きな黒板がありそこには名前と席が書いてあった 私は思った通り後ろの一番角で隣には窓がありかなり優良物件だった これなら隠蔽魔法を使って寝ている姿を隠せば...なんてちょっと欲が出たらすぐサボろうとする悪い癖直さないといけないな


 「...教室広いわね...ふわぁ...私が一番か...席に座って外でも眺めておこうかな」


 自分の席に座り外を見ている この窓から見える大きな木が風が何度も揺れるのを見ながら特に何も考えずにぼーっとしていた 他の人が入ってきたらきっと喋りかけてくれるでしょ


          ◆◇◆◇


 「...ん?...なんかやけに視線が...」


 なんて思いながら教室の方に顔を向けると....端的に言えば見られてた、沢山の人に

 なんで?というかなんで誰も喋ってない状態で私見られてるの?変な事した?...待って?廊下から見てる人も居るし本当に私何かしたっけ?


 「わ...こっち向いた...」

 「綺麗...流石お姫様...」

 「あれが噂の姫様か...すごい美人だな」


 どういう事だろう、もしかして私は朝の時間窓を見てぼーっとしている姿をずっと誰かに観察されていたって事?それだとしたら恥ずかしすぎて辛くなってくる物がある というか私の次に教室に入った人!声かけてよ!そして廊下に居る人!私の事なんか見てないで教室に帰ってよ!


 「...どうしてこんな状況に...」

 「えーと...マルガ様がすっごい幻想的な姿だったので皆見惚れていたんだと思います...」

 「そ、そう...そ、そろそろ先生が来るんじゃない?」

 「そうですね...では席に着いておきましょうか」


 そう言いながらこの子は私の前に座った この子が私の前か 最初から様付けられてるのがとってもむずかゆいんだけどもう気にしない事にする 今の所学校にあんまり期待して無いから様付けされようが朝ぼーっとしている所を皆に見られようが気にしない様にする 恥ずかしいのは変わらないけどね


 「あ、先生が来たみたいですね、廊下に居た上級生達も自分の教室に帰っていったみたいです」

 「...なんで廊下に居る人が上級生って分かったの?...えーと...」

 「あ、私の名前はユーナです、マルガ様、それでなんで上級生っかって分かったのは簡単に言うと制服の色ですね」

 「やっぱり制服の色で分けているのね,,,」

 「そうですね、ただ私達が分かるのは上級生って事だけです、色は毎回ランダムで分けているらしいので何色がどの年代...とかは無いらしいです」

 「なるほど...ありがとう?」

 「いえいえ!これくらいいつでも聞いてください」


 なんかこの子見た事ある気がすると思っていたんだけど雰囲気がうちのメイドに似ている気がする なんかこう...全てを敬ってくる感じが特に似ているわね まぁ先生が来た事だし自己紹介の時があるとしたらその時に色んな事が聞けるだろう その時に聞いてみよう

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