絶対に認めないから！

私は緊張する！

「そういえばマルガ？」

　「ん、どうしたのノア？」

　「おぬし明日から長期休みになるがクラスの皆には顔を出さなくてよいのか？」

　「えっ！？そうなの！？」

　そんな話聞いてないんだけど？　というかいつから長期休みとかすら分かってなかったけど...　それならクラスにも顔を出しときたいし明日からどうしようか　久しぶりにルクロンに帰っちゃおうかな

　「というわけでクラスに顔を出すのとそろそろ別クラスに友達を作りなさい、皆が卒業した時どうするのだ？」

　「...どうにかする...予定...」

　「...それどうにか出来ない奴だよマルガ？...というかまだAクラスとかに知り合い居ないの？...」

　「うぐ...う、うるさいなぁ！別に他に知り合い居なくても大丈夫だし！」

　「...なぜそこで意地になるのか...まぁいいけど...」

　「早く行こ！ミツキも懐かしいでしょ！」

　「...それもそうだね...」

　学校長室から一階上に上がって一番手前にあるから学校に行くとき楽なんだよね　ぎりぎりでも一番着く可能性があるのうちのクラスだし私としては最高だね！いつも図書館で時間潰してたから遅刻してたけど

　「うー...久しぶりに入るの緊張する...」

　「...なんで自分の教室に入るの緊張するのよ...」

　「私はいつも緊張してるのっ...ふぅ...」

　「...先に入っちゃうよ？...」

　「あっ！ちょっと待って！」

　私の制止を無視してミツキは先に入っていく　ど、どうしよう...入るしか無いんだけどまだ心の準備が...ミツキの後ろに隠れて入ろうそうしよう

　「...私を盾にしないでよ...」

　「い、今だけ...ちょっとだけ...」

　「...別にいいけど...久しぶりカエデ、ツバキ」

　「久しぶりだね！今日はどうしたの？」

　「久しぶりー、後ろにマルガちゃん見えるけどきのせい？」

　「...気のせいじゃないよ、学校が久しぶりだから緊張してるらしいよ...」

　「そ、そうだよっ！...だからもう少し待って！」

　「ミツキは平気なの？」

　「...ミ、ミツキは一緒に住んでるから慣れた...」

　「住んでるの？」

　「あっ」

　「...聞きたい所だけど特に気になっていない自分が悔しい」

　「ミツキならそのうち住みそうとは思ってたよね！」

　「...そういえば先生は？...」

　「先生ならあと少しで来るよ～、久しぶりだし待っておく？」

　「...そうしようかな...来るの最後になりそうだし...」

　「私はこれからも来る予定だから先にお家に...」

　「どっちにしろ呼ばれると思うからマルガちゃんも居といた方がいいと思うな！」

　「呼ばれる...？」

　私が呼ばれるって一体どういう事なんだろう？　何かしたっけな？一番記憶に残っているのは学校に来なさすぎって事だけど別に許可貰ってるし...まぁ来たら分かるかな？

　　　　　　　　　◆◇◆◇

　「はいはい～最後の授業だよ～」

　「先生！この時間なにするの！」

　「特にやる事決めてないのよね～、あれ？マルガさんとミツキさん、お久しぶりですね～」

　「...久しぶり...」

　「...こんにちわ...」

　「なんでマルガさんは緊張しているのかしら...？」

　「わ、私が呼ばれるみたいに聞いて...何やらかしたかなって...」

　「ああぁ、そういう事ね？別に叱る訳ではないわよ？少し聞きたい事があるだけですよ～」

　私何したのかな？聞きたい事って事は怒られないって思っていいのかな？それとも実は...みたいな？

　「今日は...そうですねー...何しましょうか」

　「最後だし何か面白い事したいな！」

　「うーん...運動系だとマルガちゃんがお陀仏しちゃうし...パーティーとか？」

　「でも何も準備してないよ！」

　「じゃあ授業でもないですし...お話でもしましょっか」

　「うーん、じゃあマルガさん今のうちにお話しましょうか～」

　「えっ..は、はい」

　「...マルガ、話終わっても教室帰ってきてよ？...」

　「分かった...」

　保護者枠でミツキを連れていきたかったけどミツキはミツキでカエデさんとツバキさんと話すのが楽しいのかわいわいと話している　ミツキさん無口だから人と話すの苦手だと思ってたけどちゃんとおしゃべりが好きなんだよね。最近だとドロシーとかメリーとよく話しているし　あれ？...私の方が人と話していない...！？

　「...それで話って...」

　「うーん...簡単に言うとなんだけど...マルガさんは学校に通う意思がありますか？」

　「え....うーん、あると言えばあるかもだけど...魔法学んでないし...うーん」

　「まぁ辞めさせるとかではないのですが、特例で卒業にしようかという案が出てはいます」

　「なんでって思ったけど...授業を受けなくてもいい状態と関係がある？」

　「そうですね～、簡単に言えばこれ以上マルガさんに学校側から提供出来るのがマナーとかそういった授業と図書館ぐらいなのでそれならマルガさんが好きな様に勉強できる様にと...といった感じですね～」

　「...悩む...」

　「長期休みの間で答えを出してくれるとありがたいですね～」

　「...頑張ります...」

　学校を卒業...まだ３歳だしそもそも入って一年経ってないのに卒業...　もし卒業するとしてこの先どうしようかな