私は戦闘をする!
「うえええ...」
「マルガ様..お昼の休憩までもう少しですから頑張ってください」
「...マルガちゃん流石に弱すぎないかい」
「...うるさいドロシー....」
今日は朝からノンストップで目的地まで進んでいる 一応私の体調を気にしながら進んでくれているがそれでもきついものはきついのだ 正直お昼ご飯も喉を通るか心配だ 最悪飲み物だけ飲んで過ごしてしまおう
「マルガちゃん休憩ポイントまで着いたよ、外の空気吸っちゃおうか」
「..抱っこして」
「どうしよう...マルガちゃんが可愛すぎて死にそう..」
ダウンしていると人を頼りたくけど次からドロシーを頼るのはやめておこう 何されるか分かったものじゃないからね
「マルガさん、休憩ポイントに着きましたよ、少し落ち着いたら昼食にしましょう」
「わか...りました...」
「お嬢ちゃん、そんなんじゃ長旅になった時にきついぞ~、乗り物に乗る練習をしないとな」
「うぷっ...うるひゃい・・・」
イケメンことカイトがからかいながら休憩の準備をしている イケメンなのに雑用をこなすな!イケメンの癖に!
「今日のご飯何...」
「今日はマルガ様が食べやすい様にスープと簡単な野菜ですよ」
「じゃあスープだけで..やっと回復してきた」
「野菜も食べましょうね」
少し座って歩いてを繰り返しながら景色を見ているとかなり休憩してきた 今日を乗り越えれば明日は歩きながら進む事が出来るから今日を頑張ろう そう思いながらメリーやカイト達が食事の準備をしているのを見ていた
「ドロシーは何をやっているの?」
「私はそんな料理が出来ないからね、見学だね」
「へぇ...あっ...人が来てる」
「こんな所にかい?」
「うん、4人ぐらいで私達の事を見ているよ?」
「うーん...なんで分かったのかかなり聞きたいけど...ちょっと待ってね」
そういいながらドロシーはカイトやルーカスさんの元へ歩いて言った 多分だけど今の話を共有するのと確か偵察が出来るって言ってたアクタに聞く為なのかな 何か話している こっち来た なんで??
「お嬢ちゃん、人が居るって言ったな?根拠とか何か分かるような事があったのか?」
「えーと..『探索魔法』って言うのを使っているんだけど」
「なんだそりゃ?」
「ようは..えーと..れーだー..じゃなくて....すっごく広い範囲を偵察出来る魔法なんですけど..」
「そんな魔法があるのか?ぺス」
「僕は聞いた事がないねー、でも世の中にはオリジナルの魔法だったり昔使われていた魔法なんてものもあるみたいだから探せばあるんじゃない?」
「そ、それで人が集まっているのを..見つけました...」
気づけばゾロゾロと『ケルベロス』達が集まってきた また囲まれてる...し、死ぬっ....
「まぁ警戒して損はしないからな...一応具体的な位置を聞いてもいいか?」
「ここから...あっち向きに歩いて1分くらいの所に2人と...ここの反対側の奥に2人...」
「了解だ、お嬢ちゃん達は馬車の中で隠れてな、すぐに確認して終わらせる」
そう言いながら『ケルベロス』達二手に分かれて散策しにいった よしよし これで私のやりたい事が出来る
「マルガちゃん?とっても悪い顔してるけど今から何かする気?」
「うぇ?..えーと、内緒?」
「教えてくれないなら今からその身体に喜びを教える事になるけど」
「何する気!?...うぅ..実はあそこの茂みにも一人居るからこっそり魔法の練習台になってもらおうかなって...」
「なんでそれを内緒にしようとするのよ....邪魔はしないから私も行くわよ、もしもの時の保険ってやつね」
「....分かった」
完全に勝てる気で居たのでもしもの事って言うのを忘れていた それもそうか、こんな所で単独で動けるのに弱い訳がない 死んだら終わりなんだから気を付けないと
「..じゃああそこの茂みに思いっきり魔法を打つからドロシーは何かあったらお願いね?」
「はいはい..大丈夫よ」
「すぅ....くらえー!アイスボール!!」
息を吸い込み頭の中でイメージを固めながら茂みに向けて氷の球体を打ち込む これは初級魔法のウォーターボールを自分の応用で氷に固めたオリジナルの氷魔法だ 割と自信作
「ぎゃっ!?」
「おっ、当たった当たった..あれ?動きが止まった...」
「油断しないようにね、近づいた所でがばっって動く時もあるから」
「.....分かった....でもピクピクしてるよ?」
ピクピクと動いてるが油断はしない 油断して死んじゃうのも嫌だからね
「...私が様子を見てこよう、マルガちゃんはここでおとなしくしていてね」
「はーい」
「..........気絶してるね、一撃で気絶なんてかわいそうに」
「あれぇ?...」
こうして私の初戦闘?は幕を閉じた 奇襲みたいなもんだけど大丈夫だよね!!
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