私は旅をする!
どんだけ悲しい事があっても朝日は昇るよね 私がどんだけ落ち込んでいても世の中は進んでいくし私が仮にこの部屋でずっと塞ぎこんでいても多分ミツキもパパも前に進んでいくだろう、だから私だけが落ち込んでいる訳には行かない
「...おはよう」
「...おはよう...もう大丈夫?...」
「...頑張る」
「...ご飯を食べていこっか...何処に向かう?...」
「最初はね、エルフの国...グリードって所に向かおうかなって思ってる」
「...へぇ...エルフの国はあんまり人を入れてくれないけどね...もしかしてリウムとも会えるかな?...」
「!...懐かしい...リウムさんとミツキは同い年だったよね?」
「...そうだね...」
宿を出るために手続きをしながら外を見る うん、綺麗に晴れてる 外を歩いたらとっても気持ちいいんだろうな...ルクロンを出たら隠している尻尾と猫耳も出して久しぶりに解放感に身を任せれそう
「...じゃあ行くよ?忘れ物は無い?...」
「うん、大丈夫、行こうっ」
「...分かった...」
宿を出てゆっくりと歩いていく 空が明るいなぁ...今から歩いて門を出て外を歩くってなるとちょっと暑いかもね 軽い恰好で歩きたい所だけど...最悪魔法を使って涼しく行こうかな?
◆◇◆◇
「...マルガは何処に行くべきか分かってる?...」
「えーと、一応地図を持ってるんだけど...どうやって行こうかな?一応途中に何個も街とか村があるんだけど」
「...じゃあ歩いていく?それとも馬車を使う...?...一応私御者出来るけど...」
「うーん...初めてだし歩かない?私は大丈夫だから」
「...分かった...じゃあ地図を持ってるマルガが案内して?...」
「えっ...分かった...えーと南だから...あっちかな?」
「...因み南はそこじゃないよ?そこは西だよ?...」
「えっ!?...うそでしょ...?」
私は方角すら読めないのか...ちょっとしょんぼりしちゃうな というかなんで読めないのよ!!どうして西に向かおうとしていたんだ....? うぐぅ...もしかして私方向音痴...?
◆◇◆◇
「...いい天気だね...」
「なんか旅っていうよりピクニックみたいだね...?」
「貴方達警戒しろとは言わないけど緩みすぎもだめだからね?」
「分かってるよー、リーアは心配性だなぁ...」
「心配性っていうより...マルガの緩みすぎが心配なんだよなぁ...」
「...マルガが緩みすぎっていうのは分かるけど...」
「どうしてみんなそういう事言うのよ!」
「「...だって天然だし?...」」
「ハモリながらそういう事言わないでよ!」
皆酷くないだろうか?天然なんて...ちょっとしか思い当たり無いから...ちょっとしか
◆◇◆◇
「...結構歩いた...もうそろそろお昼かな?...」
「休憩する?」
「そうね、お昼だし休憩して食事をした方がいいと思うわ、食べれる時に食べておかないといざって時にへばるからね」
「...そうだね...簡単なご飯にしようか...」
「何食べようかな...お菓子...はい、ちゃんと食べます」
お菓子って言った瞬間ミツキとリーアにやんわり睨まれたんだけど...お菓子食べてもいいじゃん、少ししょぼんってしちゃうよね
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