私は旅をする!②
一日目にして結構歩いたけど初日は人とも会わず村にも付けないまま終了した 正直旅に関門の一つである野営なんだけど...我ながら私が便利過ぎてちょっと旅感が少なくなる気がする 何故かと言うと...
「...よいしょ、テントと...よいしょ...布団と...よいしょ...」
「...マルガが居ると今までの野営が何だったのかって感じで頭が痛くなる...」
「まぁマルガの空間魔法はもう殆ど制限が無いから何でも入れ放題だよね、開いたままのテントにあったかい布団、そして殆ど感知できる魔法、旅の団体一個にマルガが一人いたらちょうどいいんじゃないかな?」
「私を便利グッズみたいに言わないでよ...」
通販とかでありそうだね、この世界に通販は無いけど まぁ便利グッズみたいに言われるのは嫌だけど実際便利だよね
「...そうだ...マルガ?旅の途中はお風呂入れないんだけどちゃんと我慢できる?...」
「え?」
ミツキが何か言っていたみたいだけど私は汗が少し気になっていたので浄化魔法を使う、この魔法服の汚れとかも取れるからこういう長旅だとあんまり着替えなくても大丈夫だからとっても便利なんだよね...魔法様様だなぁ...
「...」
「いはい!ひっはらいで!(いたい!ひっぱらないで!)」
「...ついイラってきちゃった...」
「ひほい!(ひどい!)」
いきなりどうしたのだろうか 何にイラってきたら教えて貰わないと私は分からないんだけど...! 後イラってきたからって頬をむにっと引っ張らないで欲しい
◆◇◆◇
「...じゃあ野営するけど...見張りはどうする...というかリーアも頭数に入れていいの?...」
「そうねぇ...まぁ入れていいしなんなら夜の見張りは私がやってもいいわよ、私は特に睡眠が居る体って訳でも無いからね」
「リーアで大丈夫なの?」
「あのねぇ...もう付き合いが長いから忘れてるかもしれないけど私は長生きしている妖精姫よ?」
「そういえばそうだった」
「...じゃあお願いしたい...それなら私達の体力も割と回復出来る...」
「そうだね...じゃあ今日は寝よっか」
「...うん...じゃあ...お願いします...」
「任されたわ...何か来たら呼ぶからちゃんと起きてね?」
起きれるかな...流石に耳元で騒がれたら起きれる気がするけど静かな声で呼びかけられても起きれない気がする...その時はミツキに起こして貰おうっと
◆◇◆◇
夜中になったら色々考えちゃうよね? 私はこれから多分一か月ぐらい夜は素直に眠れない気がするな...ママが亡くなって一日...あんまり実感がある訳じゃないけどもう会えないんだなって考えたら胸の所がきゅって締め付けられて苦しい...
「,,,ぐすっ...ママ...」
ミツキも寝ているし少し泣きながらママの事を想っても別にいいでしょ...どうして魔法って便利なのに大事な時に使えないんだろう...もっと回復魔法が使えたりもっと病気に対して理解があったら治せたかな? 多分理解が出来てないと治せないよね...想像力も理解が無いと意味ないし
なんて考えていたら時間が過ぎていくのも早い...もう少しで朝になっちゃうなぁ...少しでも寝て疲れた体を回復させないと...! 明日も早いんだからね
◆◇◆◇
「...おはよう...」
「...マルガ?大丈夫?...」
「え?何が?」
「...ううん、なんでもない...」
いきなりどうしたんだろう? まぁ初めての旅だしミツキが気を使って疲れが残ってないか聞いてきたのかな? まぁ私はピンピンしてるし元気だからね 今日はこのまま歩いて行けば初めての村に着くはずだから...頑張っていこう!
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