私は村に着く!
「...もう少しで村だよ...マルガ?猫耳は隠さなくても大丈夫?...」
「え?もう隠そうと思ってないから大丈夫かなー?」
「...そう?...あんなに気にしてるから猫耳少し嫌かと思ってた...」
「嫌じゃないよ!ただルクロンだと少し不都合があったから隠していただけで...私は嫌いじゃないよ?」
「...じゃあ行こうか...」
少しずつ歩いていると木で出来た柵に囲まれた少しこじんまりとした村が見えてきた、何をしているのだろうか?
「...ミツキはここら辺に来た事ある?」
「...無いよ?...」
「...よし、じゃあいこっか...」
初めての人と喋る時ってとっても緊張する...よし...行くぞっ...頑張る
「...こ、こんにちわ...?」
「あらこんにちわ、可愛い子達でどうしたの?」
「かわ...えーと...ここは...何をしていますか?」
「ここかい?ここは...そうねぇ...野菜を作ったり硝子細工を作ってルクロンに出荷している所...かしらねぇ」
「硝子細工...って見てみたいです...」
「いいわよ、お嬢ちゃんは旅の途中かしら?」
「はいっ...!マルガっていいます」
「...ミツキ...」
「マルガちゃんにミツキさんね、私で良ければ案内するわ...可愛い獣人さん達ね、こっちおいで」
優しそうなおばちゃんが案内をしてくれるそうだ、硝子細工かぁ...一体どんなのだろう...それにこの人の話だと硝子細工と野菜だけでこの村は生計を立てているんだよねぇ...って考えると野菜が多いのか硝子細工が多いのか...多分硝子細工かな?
「...まずは、そうね...硝子細工を見て貰いましょうか?...そうね...まずは硝子で出来た器とかどうかしら?」
「綺麗...」
「そうねぇ、貴方達お金は持ってるかしら?」
「え?...一応持ってます」
「そう...だったら私達の村の硝子のアクセサリーを買っていかないかしら?」
「ど、どうしようミツキ...?」
「...私は任せるよ...?」
「えーと...えーと...」
「悩むなら実物を見てから考えてくれてもいいのよ?」
「じゃあそれで...」
どうしよう...案内してくれるって言ったおばちゃん最初優しそうだったのに今は商売人みたいな顔をしているんだけど...?もしかして...というより絶対に私の事をカモだち思っているよ...まぁ見るだけ見るか
「はいどうぞ...これは水色のネックレスよ...それに貴女はピアスとか興味ある?」
「ピアスって...あの耳とかにつける奴?」
「そうですね...マルガちゃんなら可愛いと思いますよ?」
「...マルガは何つけても可愛いよ...とりあえずネックレスとピアスを一つずつ...」
「ミツキ!?」
もしかして私が絡んだ状態ならミツキが一番ちょろいのではないだろうか?...ピアスって耳に穴開ける奴だよね...痛そう!
「お買い上げありがとうございますー♪」
「...さぁマルガ?,,,まずはこのネックレス付けて?...」
「え?あ、ありがとう...」
「...やっぱりマルガ可愛いわね...ピアスは...どうする?...」
「...あ、後で考えておこうかな?...ミツキの目が怖いよ?...」
「次は野菜でも案内しましょうか...マルガちゃん達はこの村に滞在しますか?」
「どうするミツキ?」
「...いいかな...急いでる訳じゃないけどとってもゆっくりって訳でもないし...」
「という訳です、野菜を見たら行こうと思います」
「そうですか...じゃあ何個か野菜を持たせましょうか...」
その後おばちゃんは私達にとっても広い畑を見せた後に何個か野菜を見繕ってくれた...とれたての状態で食べたいけど特にお腹も空いてないから荷物に仕舞うフリをして空間魔法にしまい込んだ これなら新鮮な状態で食べる事が出来るから完璧だね
◆◇◆◇
「ありがとうございました」
「こちらこそお買い上げありがとうございました~また何か機会あったらこの村に寄っていってください」
「...じゃあ行きます...ありがとうございました...」
初めて行った村だけどとってもよかった 硝子のアクセサリーとかとってもきれいだったし案内してくれたおばちゃんも優しかったし...こういう村はとっても温かいな
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