私はゆっくりする!
「...着替えただけなのに疲れた」
「久しぶりにマルガちゃんに触れたわ...どう?魔法は沢山使えるようになった?」
「うんっ...沢山使えるようになったし上手になったよ」
「やっぱりドロシーを紹介してよかったし学校に行くことも許してよかったわ...」
「...そ、そうだね?」
「どうしたの?歯切れが悪いけど...学校で何かあったの?」
「それも...皆の前で話そうかな...?」
「そう?...あんまり無理しちゃだめだからね」
ママの手が私の頭に伸びて軽く撫でてくれる ミツキとはまた違った形で優しく撫でてくれる 少し気持ちいい なんて油断していたらまた抱っこされた この状態でミツキとかドロシーの前に連れていかれるんだろうな 恥ずかしい
「お待たせしたわね」
「...ちょっと着替えで時間かかった」
「...別にあんまり待ってないから大丈夫だよ...メリーとお話してただけだし」
「じゃあゆっくりお話しましょうか?」
「ママ?私が帰ってる事はパパに伝えなくてもいいの?」
「パパは今とっても大事なお話をしているから後でで大丈夫よ」
「じゃあ...ママとミツキってなんで知り合いなの!?」
「そうねぇ...ミツキさんと昔お話した事があってねぇ...多分マルガちゃんが生まれる前だからお互い面識無くて当然よね?」
「一体どうやったらミツキとママがお話する機会があったのがすっごく気になる...」
「それはミツキさんの事を聞けば分かるはずだけど...もしかしてちゃんとお話した事無い?」
「ぎくっ...と、特に聞いた事は無いけど...」
「...まぁ私も話そうとしなかったし...一応ベスティアに連れて行った時にお話はしようと思ってたけど...」
「まぁそれはいいのよ、それよりマルガちゃん?さっき聞いた内容ってどっちが言いにくい事なの?学校?それともドロシー?」
「えっ、なんで私の内容出ているのか気になるんだけど...マルガちゃん変な事言ってないよね?」
「言ってないよ...うーん、どっちも言いにくいかなぁ...」
学校に関しては卒業したいけどまだ通って一年経ってないしママに言ったらなんていわれるか...それに魔法を習ったのが最初はドロシーだけど後半はリーアっていうのも言いにくいし...というか妖精と契約しているなんて言ったらどんな反応されるんだろう
「うーん...もしかしてドロシーが仕事していないとか?」
「してたよ!今はしてるかって聞かれると仕事無いから何とも言えないけどね...」
「学校で凄い先生に教えて貰ったとか?一応ノアとか居たのよね?」
「...ママって妖精とか知ってる?」
「あら?妖精に興味があるの?私は妖精と契約出来たから知ってるわよ~?」
「ママって妖精と契約しているの?どんな精霊?」
「そうねぇ、私は光の精霊と契約してるわ、昔たまたま会えてね?その時に仲良くなれて契約したのよ~」
「にゃるほど...」
「マルガちゃんが妖精に興味あるなんて意外だわ...後で見せてあげるね?」
「あ、ありがとう」
ママが後で見せてくれるならその時に私もリーアの事見せようかな、それなら自然な流れだろう うん、大丈夫大丈夫
「...親子そろって妖精と契約してるなんて特殊ね...」
「親子そろって...ミツキさん?その話詳しく教えて?」
「...詳しくも何も...言葉のまんま...マルガも契約してる...」
「そうなの?マルガちゃんの契約している精霊はどんな精霊なの?」
「...ちょっと待ってよ?」
リーアは人前に出るのを嫌うのでいつも初対面の人が居る時は出てきても大丈夫か基本聞くようにしているんだけど今回は聞く前にリーアが空間魔法を開いていた
「マルガの母なら挨拶しない訳にはいかないからね」
「あら?貴女が妖精さん?私の妖精と全然違うわね...」
「初めまして、多分妖精姫って言った方が通じるよね?名前はリーア、よろしくね?」
「あらあら、妖精姫ってあのおとぎ話とかに出てくるあの妖精姫?マルガちゃん凄い精霊と契約出来たわね」
「うーん...まぁ運が良かったよね...リーアが乙女になってたもん」
契約したてのリーアはすっごいデレデレしてて可愛かった、今はどっちかって言うと慣れたのか落ち着いたのか知らないけど普通に戻っちゃった 初恋って冷めたら落ち着くっていうしもうある程度落ち着いちゃったのかな?
「それでマルガちゃんなんで妖精の事聞いてきたの?」
「ママがさっき魔法の事聞いてきたけど...最初はドロシーに教えて貰ってたんだけどね?途中から図書館に通いながらリーアにずっと教えて貰ってたんだよね...?」
「あー..だからさっき歯切れが悪かったのね?大丈夫よ、別にマルガちゃんが学校に行かなくなっても怒らないしドロシーが仕事をしていないなら新しい仕事をあげるだけだから」
「さらっと恐ろしい事言わないでくれるかな...一応後で相談しようとは思っていたけど...」
「よかった...それでね?ママ?」
「どうしたの?」
「...魔法が沢山出来て教える事が無いからって...学校を卒業しないかって言われているんだけどどうしようかなって...」
「マルガちゃんはどうしたい?卒業したい?それとも学校に残りたい?」
「...卒業したい...かな?...」
「なら卒業しちゃってその後にやりたい事があるのならそれをやればいいんじゃない?ママはマルガちゃんがやりたい事を応援するよ?」
ママがそう言うとどんな応援するのかが気になるんだけど、とりあえず学校は卒業する事は確定にするとしてその後にやりたい事...何があるのかな それに関してはルクロンに居る間にゆっくり考えてみようかな
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