私は人助けをする!

 「マルガ様...本当に犯人を捕まえたのですねっ」

 「えっ...しーっ...しーっ...」

 「あっ...ごめんなさい、でも本当に捕まえたのですか...?」

 「捕まえたけど...私の事は内緒ね...?」

 「でも目撃者とかあった場合隠すの難しいですよ...?」

 「...その時はその時...じゃあねっ」


 その場を去って走っていく、この後どうしようかなぁ...交流会は続き出来ないし、怪我もした人も居るだろうし...半獣の人にとってルクロンの印象最悪だろうなぁ...あーっ後始末が面倒くさい...ママとパパに沢山頑張って貰おう、後ドロシー

 そういえばミルちゃんもミツキに連れて行かれた後どうなったか知りたいし...そもそもなんでミツキが居るの!そこが知りたい!ミツキ何処行ったんだろう、後でねとは言われたけど集合場所も知らないし...かと言って勝手に変える事も出来ないからドロシーの所に行こう...ドロシーの場所なら分かるからね


           ◆◇◆◇


 「ドロシー?どうなった?」

 「あっ!マルガちゃん!どうなったじゃないわよ!何処行ってたのよ!」

 「え?」

 「よかったわよ...皆が助けてもらった後に姿が見えないって言ってたから割と必死に探してたわよ...」

 「あー...そういえば皆の前でミルちゃんに喧嘩売ってたんだった...結局見られてるし...あーあ、どうしようかな」

 「そんな事より皆の所行ったら?皆お礼を言いたいって言ってたわよ?」

 「...衛兵とかも来てるの?救護とかも来ている?」

 「ちゃんと呼んだしもう現場は落ち着いているはずよ、死傷者もゼロよ、流石にけが人がゼロとは言わないけど大体が軽傷よ」

 「...取りあえず行ってくるね...」


 皆がどうやら私の事探していたらしいし戻る事にする、ちょっと歩いた先だったけど私の銀髪はとっても目立つので最初は一人に見つかった程度だったがどんどん連鎖的になっていって私の周りの大所帯が出来てしまった 結局こうなってしまった


 「マルガ様!怪我は無かったですか!何処に行ってたんですか!」

 「大丈夫大丈夫...怪我も無いし無事だから...」

 「マルガちゃん!犯人に向かってすっごい戦ってたけど大丈夫なの?」

 「ルーナちゃん...その怪我逆に大丈夫なの?」

 「ん?大丈夫よ!ちょっと痛いだけだから!」


 ルーナちゃんは肩にちょっと大きき切り傷の様な物を作っていた、貴族の女の子なのに体に傷が残ったら辛いでしょ...しょうがないから痕が残らない様に治してあげよう ちゃんと治療も出来るんだよね


 「ルーナちゃん痛いんでしょ?治してあげるよ、そのままだったら痕になっちゃうから」

 「治せるの?...それだったらお願い!」


 ルーナちゃんの肩に手をかざして回復魔法をかける、痕なんか残らない様に念入りに...よし終わり、なんて思ってたら私の周りに居る小さい怪我やちょっと痛々しいけがをしている子がじっとこちらを見つめてきた しょうがない、どうせなら皆治してあげようか


 「怪我を治して欲しい子は並んでください、ちゃんと皆治してあげるから...」


 こっからは私の魔力が持つ限り治療していくだけだからね、一応救護も来ているみたいだけど救護の人には重症の人とか任せちゃおう、簡単でしんどいボランティアを今からやるだけ、要は人助けだね

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