私は宿を探す!①

 そろそろ次の村...魔の森の一番手前の村?...規模的に街かもしれないね? ただここも荒らされてないか心配だなぁ...魔の森の近くだから警備的にはしっかりしてそうだけど 行ったことない街だから分からないけどね


 「ミツキ?...明日には街に着くよ...大丈夫?」

 「...特に問題は無いよ...?...とりあえず私はマルガに付いていくだけだよ...」

 「そうか...私が話しかけないといけないのね...うぐぐ...嫌だなぁ」

 「マルガ?これも特訓だよ特訓、頑張りなさい」

 「リーアは気楽だからいいよね...はぁ」


 人に話しかけるってどれだけ億劫だと思ってるんだろう...相手から話しかけてくるならまだいいんだけど正直自分から...ってなると私の中でハードルが一気に上がる...はぁぁぁ嫌だなぁぁ


       ◆◇◆◇


 「...見えてきたね...」

 「うん...割と大きいね...やっぱり魔の森の近くだから栄えてるのかな...?でも魔の森の近くに栄えてる街があっていいのかな...?」

 「そこは実際に街見てみないと分からないね、もしかしたらルクロンみたいにいい街かもしれないよ?」

 「リーア...そうだね、実際に見てみてどういう理由があってこんなに大きい街なのか見てみよっか」


 ちゃんと街を見て人を見て喋って...それからやっと街って言うのが見える...って偉い人が本に書いていたからとりあえず実践してみよう!話かける以外は見るだけだもんね!


       ◆◇◆◇


 「こんにちは...」

 「はい、こんにちは、通行証だったり身分を証明できる物はあるかな?」

 「えーと...み、ミツキぃ...」

 「...そんな情けない声出さないでよ...冒険者登録の時に貰った小さいタグがあるでしょ?あれで出来るわよ」

 「おや、もしかしてお嬢ちゃんはこんな感じで街に入るのは初めてなのかな?」

 「...はいぃ...」


 我ながらかなり情けない声が出てる気がするなぁ 身分を証明できる物って言ったら最初に出てきたのが王族の紋章だけどそんな物だしたら一発で問題になるし何なら偽造を疑われて街に入るのが送れるかもしれないしね


 「...よし本物だ、マルガにミツキだな...ようこそ、魔の森に一番近い街『レスト』へ」

 「...レストって名前合ったんだ...あっ...すいません?ちょっと伝えたい事があるんですけど誰に伝えたらこの街の偉い人に伝える事が出来ますか?」

 「ん?何かあったのかい?...そうだなぁ...俺に伝えてくれれば領主様に伝える事が出来るから俺で良ければ教えてくれないかい?」

 「...えーと...なんて言ったらいいかな...ミツキ...お願いしていい?」

 「...ん...隣の村が何者かに襲われて壊滅していた...」

 「なっ!?...それは本当か...?...すぐに確認に向かわせる...!」


 そう言うと衛兵の人は部下らしき人に指示を出しながら忙しくしはじめた...私達はどうしようかな...


 「...ミツキ?...ここには滞在するの?...」

 「...そうだね...マルガが情報収集をちゃんと出来るまで滞在したいから...宿探そうか...」

 「いい宿とまりたーい!」

 「...探そっか...」


 私達が滞在するための宿を探さないと...まぁお金はね、私達冒険者である程度稼いでいるから...!ちょっと偉いでしょ、それにこれでも王族の娘、お金は持ってます...!

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