私は宿を探す!②
「...それじゃあ...マルガで宿探してみようか...」
「え!?...一緒に探さないの?」
「...探してもいいけど...マルガ私に頼りそうだから...一回頑張ってみて...」
「分かった...頑張ってみるけど...難しそう...」
「...やってみて無理ならいいよ...アドバイスはするよ...」
「う、うん」
宿探しかぁ...出来るかな...正直自信無いけど...なんかそれっぽいお店探して入ってみればいいかな...私としては別にお風呂要らないんだけどミツキはさすがに居るかぁ...私としてはお風呂よりご飯が美味しい所がいいな
「こういうのって何処に聞けばいいのかな...」
「...一番いいのは街の人に聞く事だけど...冒険者ギルドとかでもいいかも...」
「にゃるほど...うーん...とりあえず歩きながら考えてみる」
「...わかった...」
外を歩いているとまだチラチラこっちを見ている人が多いなぁ、まだルクロン寄りだから人族が多いのは分かるけど他種族が珍しいのかな?私の耳とかミツキの尻尾をすっごい見ているなぁ まぁ見られるのはちょっと恥ずかしくて嫌だけどね
「...うーん...どうしようかな...」
「...素直に冒険者ギルド行くといいと思うけど...」
「そうしようかな...」
「...それが無難だよ...」
うーん、ここはミツキのアドバイス通りギルドに行こうか...何処にギルドがあるか分からないけどそれはどうしようかな...
「冒険者ギルド何処か分かんないや...」
「...付いてきて...それに関しては案内してあげるから...」
「なんでミツキは分かるのよ...この街初めてでしょ...」
「...まぁね...」
本当にどうして分かるんだろう?なんの迷いもなくずんずん歩いていくんだけど...?何か指標とか目印とかあったのかな...後で教えて貰わないと
◆◇◆◇
「...ここ...」
「本当についちゃった...じゃ、じゃあ行くよ?」
「...いいよ...」
「はぁぁぁ...心臓がバクバクする...」
よし...軽い木材で出来た扉を開けてギルドの中に入る そうしたらギルドの中にいる人の視線が一気に私に刺さる...こういう視線は沢山の種類があるから怖いんだよなぁ...
受付は...ちょっと奥かぁ...こういう目的で入る事もあるんだから入り口に設置しておいてよ! ただ扉の音に反応してこっちを見た大半が私から視線を逸らした 続けて見ている人は大体好奇の視線とかだね...うぅ...やっぱり気持ち悪い視線も付いてくるよぉ...
「...行くよ...」
「うぐぅ...分かった...」
「...頑張ってね?...」
「...分かった...」
受付に行くととっても可愛いお姉さんが座っていた...受付って何処に行ってもレベルが高い気がする...なんて思ってたら後ろのミツキの視線がいきなり殺気を帯びた気がする...!怖い...!
「...お、お姉さん...聞きたい事があるんだけど...」
「はい?どうしました?依頼書はあちらですよ~?」
「えっと...この街に滞在したくて...おすすめの宿って無いですか...!」
「あら...お嬢さん達は冒険者?...」
「は、はい...一応...」
なんて答えていたらその話を聞いていたお酒を飲んでいるっぽいおっさんから笑い声が聞こえた。 今の話に面白い部分あったかな?
「ははっ、こんなガキが冒険者か、冒険者のレベルも落ちたもんだな!」
「...む...」
「...マルガ?無視でいいからね?...」
「...そうだね...」
「はっ!無視か!どうせよいしょされて冒険者の階級もあげて貰ったんだろ?」
まぁこういう人は何処に行っても居るから特に気にすることは無いけど頭に来るんだよね...魔法ぶち込んでスッキリしたい...
「なぁ!ずっと無視か!」
「...うる」
「...うるさい...」
私が魔法を撃とうとした瞬間にミツキが小さい何かをそのおっさんのおでこに当てていた、あれは何だろう?魔法って言うより硬い球に見えるな... その一撃で静かになったし落ち着いてお姉さんの話を聞こうかな
「うちのギルドの人がごめんなさいねぇ...そうね...宿ならここから道に出てまっすぐあるところにいい宿があったはずですよ?名前はちょっと忘れてしまったけど」
「ほぇ...分かった!参考にさせてもらいます!」
「参考になるならよかったです、それ以外に聞きたい事はありますか?」
「...あっ...えーと...明日聞きに来ても大丈夫ですか?...」
「はい、大丈夫ですよ」
「...だったら明日聞きに来ます!」
今は宿を探してミツキが背負っていたりする荷物を置く事が先決だから...!その後なら少し休憩して明日から本格的に魔の森に対して情報収集をしてグリードまでの道のりを考えないと... 多分何とかなるよね?
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