私は宿を探す!③
「ここかな...ギルドが言っていた奴って...」
「...場所的にそうじゃない?...」
「いい宿とは言っていたけど...高そう...かも?」
「...まぁ中に入って確認してから考えよう...」
ギルドの人がおすすめしてくれた宿は見た目から綺麗でいかにも上客専用です、って感じがした...大丈夫かな、獣人二人を案内してくれるかな? まぁ行ってみよう!見た目にビビってたら何も分かんないからね!
「...すいませーん...?」
「はい?どうしました?」
「えーと...何泊かする場所を探していてギルドに行ったらここをおすすめされたんですけど...合ってますか?」
「合ってますよー...ただうちはちょっと高いですけどお嬢さん達大丈夫ですか?」
「それは...まぁ大丈夫だと思います」
「それなら問題は無いですね、前払いですけど今持ってますか?」
「それも大丈夫です」
「それでは何泊しますか?後部屋は一つでいいですか?」
「あー...えっと...ミツキどうする?」
「...とりあえず一週間分借りたい、追加する場合もあるからその時は随時更新って感じで...」
「分かりました、えーと...お風呂ありの部屋と無しの部屋があるのと...後朝ご飯と夜ご飯は要りますか?」
「...どうしよう?」
「...お風呂はありで、それで...朝ごはんと夜ご飯...両方お願いします...」
「はい分かりましたー、それだったら...えーと...端数は切って金貨二枚ですけど大丈夫ですか?」
「わお...高い...」
「...いい所っぽいね...まぁお気に召さなかったら別の所にすればいいし...とりあえずはい...」
そういいながらミツキは小さい袋から金貨を二枚だし受付のお兄さんに渡した イケメンだけど私は男は別にいいかな...かっこいいとは思うけど...うん、目の保養ぐらいにしか感じない
「それじゃあ一週間ですね、お嬢さん達の部屋は...三階の奥の部屋です、これが鍵です、無くしたら別途金貨一枚貰いますからね」
「分かりましたー」
「...ありがと...」
私達は階段を登りながら案内された部屋へと向かう...廊下とかきれいだし...やっぱりここで当たりだったかもしれない、ちょっと高かったけどね
◆◇◆◇
「おおぉー、広い、それにベッドもフカフカだっ!」
「...あんまりはしゃがない...」
「えー..それにここからだとやっぱり、奥に森が見える...あれが魔の森かな?」
「...疲れた...今日はじっくり休んで明日またギルドに行こう...」
「そうだね...私はどうしようかな?」
「...どうするって?...」
「いやー...外に出ようかなって...」
「...うーん...マルガ一人で外に出たら色々問題持ってきそうだから...今日は大人しくしてほしいかな...?」
「...だったらベッドでゴロゴロする...」
そういいながらもう一度私はベッドに座ってだらだらし始める ただ特に疲れている訳でも無いしなんかただ暇なだけだなぁ...適当にお家から持ってきた本でも読もうかな...暇だ!
「...じゃあ私はお風呂にでも入ろうかな...マルガのおかげで体は綺麗だけどお風呂に入れないって嫌だったし...」
「そう?いってらっしゃーい」
「...マルガはお風呂いい?...」
「私はお風呂そんなに好きじゃないから...魔法あるし...」
「...そう...」
ミツキは着替えを持ってシャワーを浴びにいった... 部屋に水の音が響く...なんでだ?なんでか知らないけどすっごいドキドキして緊張してるんだけど...これは非常にまずいかもしれない
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