私は学校を見る!
「....ん」
「お、やっと起きたねぇ」
「....寝てたのか.....私どれくらい寝てた?...」
「今が夜だから割と寝てたのかなぁ?」
「......そう...」
どうやら宿の部屋に入ってベッドの上で横になったらそのまま寝てしまったみたいだ 知らず知らずのうちに疲れが溜まっていたのかな?慣れない馬車で寝ていたからふかふかのベッドの寝落ちしていたとしてもしょうがないと思うんんだ
「...買い物は?..」
「必要な物は買ってきたよ、マルガちゃんも連れていこうとしたんだけどあまりにも気持ちよさそうに寝てるもんだからそのままにしておいたよ、買い物はまた今度行こうね」
「残念...ふわぁ...眠い...」
「まだ眠いのかい?お金のお勉強しようと思ったけど明日にする?」
「...お金の話を聞いてから寝る....」
「寝ぼけた状態で聞いて覚えれるかな...まぁいっか、じゃあお勉強の時間だね」
「ふぁーい...」
「まぁまず色んな国があるけどお金は皆共通しているよ、銅貨と銀貨と金貨と白金貨の4種類があるわ」
「ふんふん...」
「そうね...銅貨が10枚で銀貨1枚、銀貨が10枚で金貨一枚よ」
「白金貨はー?」
「白金貨は特別で金貨100枚で白金貨一枚よ」
「....そっ..そうなんだ...へぇ...」
「?..妙に歯切れが悪いわね、続けるわよ、大体道端にある露店で串を買うときに使うお金が銅貨5枚とかそこらへんだね」
「そんなに安いの?」
「まぁお肉をただ焼いただけだからね、この宿だと銀貨4枚とか5枚とかだし」
「逆に高くない?」
「ちょっと良いところだからね、安さだけ求めたら銀貨一枚で泊まれる所もあるんだよ、荷物が無くなったりベッドが木の板で出来てたりするけど」
「なるほど....」
「実際の使い方は使ってみないと分からないからね、明日学校に手続きした後に買い物しようか」
「分かったー...」
正直話の途中から意識を保つのがきつかったのでここで話が終わってくれるのは非常にありがたい さっきから頭がカクンカクンと揺れて今にも眠ってしまいそうだったから、やっぱり寝起きが人の話なんてあんまり聞けるもんじゃないね
「おやすみぃ....」
「はいはい、おやすみ、また明日ね」
このまま深い眠りについてしまった 私が寝た後にドロシーとメリーでどっちが一緒のベッドで寝るかを争った結果ドロシーが勝ってガッツポーズして私にくっついて寝たらしい
「さぁ行くよマルガちゃん」
「朝くらいゆっくりさせて...眠い...」
「朝早いといってもマルガ様が学校に行くようになったらもっと早い時間に起きてから準備しないと行けないんですよね」
「.....学校行きたくない」
「はいはい、自分で行きたいって言ったからね、行かないならまた馬車に乗ってもらうよ」
「...それも嫌だぁぁ....」
「じゃあ行きましょうか、学校はここから歩いて10分掛からない程度だからね、さっさと行くわよ」
「...はーい...」
正直朝早く起きる話を聞いただけで行きたくない気持ちが沢山になったけど行かないと行けないからね まさか異世界でも学校に悩まされるなんて想像もしていなかったよ トホホ
◆◇◆◇
「学校が見えてきたー」
「割と大きいわねぇ、流石魔術学校」
「..本当に私と同い年居るのかなぁ?」
「まぁ居るんじゃない?」
本当だろうか、3歳で学校に通うなんて割と稀じゃないか?なぜか学校が近づいてくるにつれてどんどん不安になってきた、どうしよう
「まぁ今日は学校で編入の手続きをして必要な事を聞くだけだからマルガちゃん居なくてもいいんだけど少しでも慣れて貰う為に連れてきたんだよね」
「にゃるほど....お腹痛くなってきた...」
「まぁまぁ、さっさと行くわよ」
そういいながら門の前で警備している人に近寄っていく
「この学校で編入の手続きをしたいんだけど何処に言ったらいい?」
「私達が持ち物チェックをした後、この首掛けを付けて貰います、これを付けている間はこの敷地内でお客様として扱われます」
「なるほど...」
「まぁ私達は急いでないからゆっくりでいいわよ」
そういいながら丁寧に荷物チェックをしていく 魔術学校だから結界とかあるのかと思ったけどそういう警護は人でやるのか
「あ、その首掛けを敷地内で外すと結界魔法が発動して動けなくなりますからね、くれぐれも気を付けてください」
「あ、やっぱり魔法の要素もあるのかー...」
「当たり前でしょ、ちゃんとした魔術学校なんだから..マルガちゃんもしかして天然?」
天然とは失礼な あるかと思ったら見た感じ無かったから無いと思っただけだし 天然じゃないし
「はい、確認も出来た事ですしどうぞ、事務室はあちらにまっすぐ向かったところですので」
「おじさん、ありがとうー」
「おじ..次からはお兄さんって呼んでくれるとありがたいかな」
「お兄さん分かったよー」
そう言いながら事務室へ向かう 胃がキリキリしてきた ドロシーを盾にしてずっと隠れておくことにしようそうしよう
「すいませーん、編入の手続きをしに来たんですけど」
「はいはい、編入の手続きですね、編入させる子は...後ろの子ですね、この書類を書いてその後にもう一度私かこの事務所までお持ちください」
「それだけですか?」
「その後に学園長か副学園長に会って頂いて面談という形になりますね、そこで編入試験の事を聞けると思いますよ~」
「そういう...了解よ、明日でも大丈夫?」
「はい、勿論です」
こういった感じで私の編入に必要な事はとんとん拍子で進んでいった ここまで順調だと編入試験の時に躓きそうで心配になってきた
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