私は換金をする!②

 「本当にその荷物で目立つ量ありますか?」

 「...まぁ...」

 「もしからかっている場合少しお説教入りますからね」

 「からかってないよ?」

 「それだといいのですが...ここです、ここには私しか居ないので大丈夫ですよ」


 よし、それなら...って思ったけどミツキが視線でまだと制してくる まだ何かあるのかな?


 「...受付のお姉さん...これから凄い事をする予定だけど秘密に出来る?...」

 「凄い事ですか?大丈夫ですよ、私達は基本秘密厳守ですので」

 「...いいよマルガ...」


 その合図で私は洋服のポケット(私としてはそのままの空間から出してもいいんだけどミツキが見た目を気にして欲しいらしいのでポケットから出している)からどんどん素材を出していく 爪、牙、骨...後は適当に回収しておいた魔獣本体とか?綺麗な奴はもしかしたら売れるかもしれないからね


 「...え?...えーと...ポケットにその量が入ってた...訳ないですもんね」

 「...魔法に関しては秘密だけど...その量...マルガ?もう無いよね?...」

 「えっとねー...大型の奴はまだ出してないよ...?後汚くなってる奴とか」

 「...との事です...まだ大型もあるみたいで...この量だとどれくらいになりますか?...」

 「...人を呼んできてもいいですか?この量だと私では分からないので」

 「勿論!...あれ?よかったよね?」

 「...大丈夫だよ...」

 「呼んできます!」


 受付のお姉さんが走って行った 確かに量は多いけどそんなに急ぐ量かな? もしかしてとっても貴重な魔獣が居たとか?大型に関しては殆ど恐竜みたいだけど...この世界って恐竜っていう生き物がそもそも居るのかな


      ◆◇◆◇


 「お待たせしました」

 「おぉ...人がいっぱい...」

 「ちょっと...人を呼んでたら職員が多くなってしまったのですが大丈夫ですか?」

 「...理由があるのなら...」

 「理由はちゃんと説明します...えーと...そもそも魔の森の魔獣は倒すのが難しいので...その素材よりもその魔獣本体が珍しいのです」

 「なるほど...」

 「そして...そこまで綺麗だと研究などにも使えるので...どれだけ綺麗な状態とか、どんなモンスターかを判別する為にこんなに多い訳です、皆さんが研究している分野が違いますので」

 「...まぁ...私達としては売れるなら問題無いけど...もっと大きいのとかもあるから...」

 「因みにこういう形の魔獣本体が綺麗に残ってる物はまだありますか?」

 「...どうマルガ?...」

 「うーん...後五体かなぁ...綺麗に倒せたのは皆同じ奴だから...うん」

 「つまりこれを合わせて六体ですか...ちょうど私達と数は一緒ですね...一人一体研究が出来る...」

 「私には何がすごいのか分からないや...」

 「...大事なのは値段...どれくらい?...」

 「えーと...この量だと...他に素材は無いですか?」

 「大きいのがあるけど...ここで出すとちょっと狭いかも?」

 「...聞きたくなかったですが...それは後で買い取ります...それ以外は大丈夫ですね?」

 「はーい」


 いったいどれくらいになるんだろう...量も多いし金貨10枚以上とかになってくれたらうれしいなぁ~ 金貨以上になってくれたら今日は奮発して何か食べちゃおうかな...でも宿のご飯も美味しいし悩むなぁ...お菓子沢山買ってそれでお菓子パーティーするのもいいかもしれない


 「金貨30枚とちょっとですね」

 「...え?」

 「...割と多いね...やっぱり綺麗に魔獣が残ってるのが大きいのかな?」

 「そうですね...やっぱりその6体が大きいです」

 「...じゃあその額で...」

 「...多くない?...多いよね?」


 どうしてミツキは当然だね、みたいな感じで受け取れるんだろう、私は多くてかなり動揺しているけど...え?30枚って...ええぇ?多くない?


      ◆◇◆◇


 「ありがとうございました、ミツキ様、マルガ様」

 「様付けになった...なんか慣れないなぁ...」

 「...まぁ...お金も貰ったし...今日は宿に帰って...ゆっくりしよう」

 「そうだね...疲れた」


 宿にまっすぐ帰って今日はゆっくりしよう 色々あって疲れた...魔獣にも襲われたし...その後の換金では以外にも多くのお金を貰ったせいでとっても動揺してしまった もっと何があっても驚かないぐらい心が強くなりたいね

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