私は換金をする!①
「...休憩もしたし引き返す...マルガ?今は魔法どんな感じ?...」
「ん...転移魔法も使えるみたい、さっきの魔獣の中に何か悪さしているのでも居たのかな?」
「...かもね...まぁ見られる可能性もあるし...歩いて帰ろう...」
「分かった...探索魔法で警戒は続けておくね」
魔獣の群れに襲われて無傷ならまぁまぁ幸運な方だと思う、ただひたすらに疲れたけどね... 取り合えず宿に帰って眠りたい...
「あれ?ミツキ何してるの?」
「...ん?...あぁ、魔獣の討伐証明の為に特定の部位を切ってるの...」
「...へぇ...それを持っていったら倒しましたって証明になるの?」
「...まぁ、そういう事だね...特に依頼を受けた訳では無いから...報告ぐらいかな...お金貰えたらラッキーぐらい...」
「なるほど...依頼受けたらよかったね」
「...あんな魔獣の群れに襲われる予定なんて無かったからね...後こういう奴らに牙とか爪は売れるから...マルガも手伝って...」
「はーい」
私達はひたすら爪とか牙を回収しながら空間魔法に入れていく、これなら荷物としてもかさばらないし重くも無いからね
沢山集まったなぁ...途中で数えるの辞めたけど魔獣何匹居たんだろう...明らかに大型も居たからあのエルフ本当に何をやらかしたんだろう 魔獣に対して明らかな挑発でもしない限りあんなに集めて追われる事なんて無いと思うけど...
「...よし...帰ろっか...」
◆◇◆◇
「帰れた...疲れたなぁ...」
「...どうする?そんなに疲れてるならギルド行くのやめてまっすぐ宿に行く?...」
「んー...ギルドでもいいよ...とっても疲労困憊って訳でも無いし」
「...じゃあギルド行こうか...取り合えず報告だけでも...ああいう事がよくあるのかも聞いてみたいし...」
確かに...あのエルフのせいだと思っていたけど考えたらあのエルフもいきなり大量の魔獣に襲われたのかもしれない それだとしたらちょっとかわいそうだな...押し付けられた恨みは変わらないけどね
「...」
「...おおぉ...夕方は人がおおい...」
「...取り合えず受付...」
相変わらず私達が入ると珍しいのか視線が突き刺さる...ただこの前のお酒を飲んでいたおっさんを倒したせいかからかおうとする人は居なくなったみたいだ 単純に好奇心なのかな?獣人の女が二人でギルドに来るなんて珍しいもんね
「どうしましたー?...あっ、よかった...無事だったんですね」
「お姉さんもお疲れ様、朝から居るの?」
「お姉さんはお昼が休みなので大丈夫ですよ、それで何か聞きたい事でもありますか?」
「...まずは魔の森の魔獣の素材は換金できる...?」
「えーと...物によりますね、ここに何品か置いて貰ってもいいですか?」
「...ん...」
ミツキが自分のバッグから何個か取り出して受付のカウンターに置いている ただそこには入りきらなかった大型の爪とかは入れてない、これで換金できるってなったら置くのかな?
「そうですね...換金は出来ますがこの量だと少額ですよー...後何個か持ってますか?」
「...まだ大量にある...ここだと目立つから別室だと助かる...」
「そうですか...?...ではこちらへどうぞ?」
受付のお姉さんは少し不思議がりながら私達を別室へと案内した、まぁミツキのバッグを見る限りそんなに荷物が入りそうに見えないよね 私はそもそもバッグを持ってないから殆どの荷物をミツキが持っている計算だろうし まぁ驚くだろうけどこのお姉さんなら大丈夫かもね?
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