私は魔獣の群れを倒す!

 「...マルガ...構えて...」

 「え?」


 なんてミツキが言った瞬間私達の前に何かが飛んできた 飛んできたというよりぶっ飛んできた? どうしたんだろう...というか何が飛んできた!?


 「...なに?...」

 「いたた...」

 「人が飛んできた?人だよね?」


 飛んできた物体は声をあげながら私達を見た、見た目は完全にエルフだね?エルフって飛んでくる物だっけ?飛んでくるとしても私達のご飯タイムを思いっきり邪魔されてちょっとムカッってなったかも?


 「えーと...人族...じゃなくて獣人ですか?」

 「そういう貴女はエルフですか?」

 「そうなんですけど...すいません、今は急いでいるので!」


 なんて言いながらエルフは森の奥に走っていった... 急いでるって何?というかあんなに勢いよく飛んでたけど何かに飛ばされた訳では無いのかな?よく分かんないや


 「...マルガ...聞こえる?」

 「ん?...そういえばさっきからドコドコ聞こえるけど...もしかして?」

 「...あのエルフ...最悪...」

 「なんか茂みの奥から沢山の魔物が走ってきてるけど!?ど、どうしよう!」

 「...迎え撃つか...逃げるか...」

 「ま、任せるよ!逃げるなら私の転移魔法で...」

 「...よし、逃げよう、あのエルフの尻拭いなんてめんどうだし...」


 そうと決まれば私の転移魔法で...ってあれ!?転移魔法が動いてくれない...?どういう事?魔法が発動しないっていうより...何かに邪魔されてる感じ...


 「ミツキ!転移魔法がだめ!」

 「...!...ここで迎撃、魔法はなんでもいい!...」

 「分かった!」


 あのエルフのせいで面倒な目に... 取りあえず私がやる事は一つ!どんどん来る魔物を魔法でひたすら倒す...!考えるのはその後...!


        ◆◇◆◇


 「ぜぇっ...はぁっ...疲れた...」

 「...流石にあの数は...しんどい...」

 「...うぅ...返り血まみれだし...疲れたし...あのエルフ顔は覚えたからねー!」

 「...汚れは魔法で落とせばいいでしょ...最悪...あのエルフに何かしら印をつけていたらグリードまで追えたかもしれないのに...」

 「...あっ、あのエルフの魔力覚えてるから追えるよ?」

 「...本当?...魔力はいつまで覚えてられる?...」

 「うーん...意識してたら一週間ぐらいかなぁ?」

 「...じゃあ今日は引き返して明日追いかけよう...ちゃんとお礼してあげないと...」

 「そうだね...ちゃんとお礼をしないとね」


 絶対にあのエルフ許さない...私達のご飯タイムを邪魔したのに...更に魔獣の群れを私達に押し付けて逃げるなんて...明日は何をしようかな...今はまだ思いつかないけどちょっとそれはってくらいドン引きされるような事をしてやる...!二日間ご飯抜きがちょうどいいぐらいじゃないかな!

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