私は妖精魔法を覚える!③
今日は妖精さんと契約して妖精魔法を使えるようになる日...なんだけど、学校があるからどのタイミングで来てくれるのかが全く予想できないんだよなぁ 目立つのが嫌いなんて言ってたし多分だけど朝来るか学校終わった放課後に来ると思うんだよね なんて思いながら朝目を開けると
「...おはよう...」
「ミツキさんなんでこの部屋に居るんですか?...私昨日一人で寝たはず...」
「...可愛いから...」
「理由になってないです...次からはだめですからね?」
「...そういいながら毎回許すマルガ...かわいい...大丈夫だよ、朝起こすついでに抱き着いて布団に入っただけだから...」
「何も大丈夫じゃないですよ!?...むむ..鍵付けようかな...」
ミツキさんはああやってすぐ抱き着く...そろそろミツキさんは自分の容姿とその胸についてる西瓜の破壊力の知った方がいい気がする あんなに抱き着いたりくっついたりして...ほかの人にもやっているのだろうか?なんて考えたら胸がもやっとした なんだこの気持ち?もやもやとして気持ち悪い
「行ってきます」
「はい、行ってらっしゃいませ」
「...あれ?ミツキさんは何処に行った?...」
「ミツキさんなら用事があるからと先に学校に行ってしまいましたよ?」
「...そんな事一言も言ってなかったのに...誰かと会う用事でもあるのかなぁ...嫌だな」
「ほほう...マルガちゃんはミツキが誰かと会うのは嫌なの?」
「...嫌じゃないけど...嫌じゃないと思うんだけどもやもやする...」
「ほほう...ほほう...マルガちゃんは可愛いなぁ」
「何がっ!..あんまりからかわないでよ...」
「しかも無自覚...!これは楽しみだね」
「何の話?」
「こっちの話~、ほらさっさと学校に行ってきなさーい」
一体何の話をしているのだろう?ただ分かるのやニヤニヤしているドロシーはうざいって事とあの顔をしているドロシーは面白いものを見つけたって事だけ、何が面白いのか聞きたいけど藪蛇になりたくないから放置でいいやっ
「おはようございます、ヘルメスさん」
「おはよう猫ちゃん、今日はどうしたのかな?」
「朝の授業が始まるまで本でも読んでおこうかなと」
「遅刻しないように気を付けるんだよ?最近シルフィ先生の小言がチクチクしているからね」
「...前向きに善処します...?」
「疑問形なんだね、まぁサボりはほどほどにね」
サボりたくてサボってる訳じゃなくて気づいたら授業が終わってるだけなんだけどなぁ...傍から見たら同じか まぁ私が気を付ければ多分大丈夫...多分!
最近本を読むとき二階に上がって奥にある本棚を背もたれにして読むのが定位置になっている 学校に来たらこの位置に居るか教室に居るかの二択しかしていない...!まぁ本を読むのが楽しいからしょうがないよね でも最近本を読むだけで魔法の練習していないからそろそろ新しい魔法を覚えてまた頑張らないと...
「やぁご主人、昨日ぶりだね」
「...確かシルフだっけ?...というかご主人って何」
思った通り一人になったら妖精が出てきた 昨日と同じ妖精みたいだ
「契約しようと思った相手は主人と呼ぶのが普通でしょ?」
「そうなの?名前でもいいけど...」
「まぁ僕は契約しないんだけどね?」
「さっきの発言と矛盾してない?...というか「僕は」って..じゃあ誰が契約するのよ?」
「勿論妖精姫さ、僕が契約しようと思って許可を取りにいったら怒られたよ」
「...それでその妖精姫はいつ来るの?」
「もう来るよ、ほら来た」
シルフがそういうとまるで私の空間魔法のような亀裂が空中にでき、そこから豪華な衣装を纏った妖精が一人だけ出てきた 明らかにシルフとは違うし何より圧迫感がある これが妖精姫かな?
「......」
「貴女が妖精姫?初めましてマルガって言います」
「.....は」
「は?」
「...初めまして...妖精姫です....」
「姫?なんでそんな緊張しているんだい?」
「だってぇ!」
なんかイメージと違う、姫なんて付いているからもっと偉そうで神々しい感じな気がしたけど 会ってみたらまるでアイドルに会うファンみたいになっている 何に緊張しているんだろう?まさか人間に会うのが久しぶりで緊張しているとか?
「僕が契約しようと思ったらあんなに反対したのにいざ契約しようと思ったら緊張しているとか?」
「全部言わないで...幻滅されちゃう...」
「そんなに緊張するなら姿を見せないで契約しちゃえばよかったのに」
「いや..それはもったいないというか..なんというか...」
「...取りあえず契約しましょ?...」
「!..そ、そうね..契約ね...契約...」
本当に大丈夫なのだろうか この妖精
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