私は妖精魔法を覚える!④
「契約...契約...契約?」
「姫様!しっかりしてくださいよ..?」
「大丈夫?この姫様」
「いつもはしっかりしてるんですけど...ちょっと待ってくださいね?」
「分かった...けど...あんまり待てないよ?」
「大丈夫です!5分で元の姫様に戻します!」
なんて言ってるけどシルフは一体何をするのだろう?というか妖精姫があんなにポンコツだなんて知らなかったよ 称号に名前が乗っているくらいだからもっとすごい妖精かと思った
◆◇◆◇
「ご主人、多分大丈夫です」
「..こほん、取り乱しました」
「...本当に大丈夫?」
「もう大丈夫です、さぁ契約しましょう」
「契約ってどうするの?」
「手を出してください...そうです」
私が手を出すとその上に妖精姫が手を重ねてきた なんかドキドキするね
「...汝、わが妖精との証を刻むか?...刻むなら私と契約しその名前を示せ」
「どうすればいい?」
「...私と手を繋いでいるから...名前を私に向かって...示して...」
「..我が名はマルガ...、私と契約して?妖精姫」
「...喜んで!私は貴女と永遠の主従関係を結ぶわ!」
「えっ」
「さぁ最後に私に名前を付けて?マルガ」
「名前?...うーん..何にしようかなぁ...」
「なんでもいいのよ、貴女が付けてくれるのに意味があるんだから」
「...じゃあ...貴女の名前はリーア!リーアよ」
「リーア!私の名前はリーア、よろしくね。永遠のご主人」
永遠のご主人ってどういう事なんだろう というかえらく懐かれているけど私何かしたのかな?初めましてでそこまで好意があると逆に不安になってくるよね...
「..しーらない..姫が初めての相手なのに永遠の主従結ぶなんて他の妖精が知ったら恐ろしい事になりそう」
「うるさいっ、私が選んだんだからいいでしょ」
「その永遠の主従って一体なになの?」
「その名の通りさ、妖精は主人を決めた時にやる契約の一つなんだけど文字通り永遠、この契約をしたら例え主人が死んだとしても他の人と契約が出来ないのさ」
「私はどうせ他の人と契約する気無いからいいのよ」
「..まぁ私としてはありがたいけど...じゃあ最初のお願いしてもいい?」
「勿論なんでも言って!」
「妖精魔法って何?あとなんで私に加護が付いていたの?」
「妖精魔法は..簡単に言えば二種類あるわ、マルガが私に命令して私が私の魔力を使って使う魔法と私がマルガの魔力を使って使う魔法よ」
「どう違うの?」
「前者は私が魔力が尽きれば勿論使えなくなるけどマルガが使えない魔法でも使えるわ、後者は逆でマルガの魔力を使っているからマルガの魔力次第でいくらでも使えるけどマルガが使えない魔法は使えないわ、適正が無いと使えないと言った方が正しいわね」
「...うーん?...私確か全ての魔法の適正あるからリーアが私の魔力使ったらなんでも出来るってこと?」
「そういうことね!私が勝手に使ってもいいなら色んな事しちゃうけど!」
「じゃあもう一個の質問は?」
「...そ、それは...」
「というか加護ってなに?」
「...加護は簡単に言えば気に入った相手に力を分け与えたりする事よ」
「...私の何処を気に入ったの?」
「......よ」
「え?」
「一目惚れよ!見た瞬間に加護をあげたわよ!こんな事初めてだったわよ!」
いきなり告白された?というかそんな簡単な思いで加護をあげれるのか...でもあげれるって事はいつでも剥がせるって事かな?よく分かんないけど
「..だからさっき緊張してた?」
「...そういうことですぅ...恥ずかしい」
「姫がただの乙女になってる...あっ、ごめんなさい僕がさっさと帰ります」
リーアに睨まれた瞬間にシルフは風になって何処かに帰った そういえばリーアが来た時もどっかから来てたみたいだし帰る場所でもあるのかな?
「...妖精魔法...使ってみたいなぁ...」
「勿論!マルガが使いたいならいつでも使ってあげるわよ!」
「じゃあ今日の夕方に使おうかな、帰ってる途中にでも」
「分かったわ!じゃあそれまではマルガの空間魔法の中にでも居るわね、心の中でもいいから私の事を読んだら出てくるわ」
「空間魔法使えるの?」
「言ったでしょ?マルガの魔力を使えばマルガが使える魔法なら何でも使えるわ、それに私がこっちに来た時に使ってた魔法、あれも空間魔法よ?空間転移って魔法だけど」
「...なるほど...もしかしてリーアって魔法沢山知ってる?」
「だてに長生きしてないからね!どんな魔法でも知ってるわよ!」
「私に魔法教えて!」
「い、いいわよ?」
ついに妖精魔法を覚えた?のと昔の魔法とか珍しい魔法を知っている妖精が仲間になったのはかなり大きい! ここまで来たら妖精魔法を使った後に色んな魔法を教えて貰おう...空飛ぶ魔法とかもあるのかな 沢山色んな魔法を使ってみたい!
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