私は状況を調べる!

 「...という訳でどうしようか」

 「...取り合えずこの天気...寒波について調べたら?...」

 「それもそうだね、ちょっと受付のお兄さんに聞いてこようかな」

 「...行ってらっしゃい...」


 一人で行くのか...既に諦めたいけど...まぁミツキもやる事あるだろうし、ただ私を一人にするのにこの魔道具をつけっぱって事は無いよね? もしつけっぱなら私引き篭もってやるけど...


 「...ああ、魔道具つけっぱか...どうしようかな?...」

 「外せばいいと思うよ?」

 「...じゃあ...一緒に行こうかな...しょうがない...」

 「ねぇミツキ?外してくれていいんだよ?ねぇ?」

 「...それはちょっと...」

 「どうして渋るのよ...」

 「...まぁ...ね...」


 悲しい、話を聞きに行くだけなんだから外してくれてもいいのに、外してくれたら一生付けさせないけど、全力で逃げるし付けようものなら全力で抵抗するよ ただミツキが実力行使じゃなくて精神の方で訴えかけてきたらちょっと勝てる気がしないんだけど...


 「うぐぅ...しょうがない...じゃあ行こう」

 「...因みに取る気は無いから...取ったら...必ず抵抗するでしょ?...」

 「そうだけど...」

 「...それだったら機能を止めてただのアクセサリー状態にするかな...」

 「...もうこの魔道具の事は記憶から消しておこう、うん」


 さっさと受付に聞きに行って今日の目的を終わらしちゃおう、理由が季節ならちょっとまってから観光とか勉強とかすればいい訳だし何かが原因なら私達がどうにか出来るか分からないけどどうにかしたいしね


      ◆◇◆◇


 受付の所に行くと相変わらず強面のお兄さんが本を読んでいた、ただ看板には休止の文字があったので私達を受け入れた後に休みにしたのかな? それだったらお客さんが居ない状態で休みにしちゃえばいいのに...なんて思ったけど何かしら考えがあるのだろう、うん


 「...ん?どうした?」

 「ちょっと聞きたい事があって~」

 「...保護者...」

 「なんだ?」

 「えーと...この国がこんなに寒いのって通常?」

 「...ふむ,,,本当に何も知らないんだな?...まぁいいだろう」

 「?」

 「最初から結論を言うとこの寒波は通常じゃない、異常だ」

 「...原因とか知ってる?」

 「...うーん...言ってもものかな」


 言いづらい原因なのか、もしかしてとっても強い魔獣が魔法を使って吹雪を生み出しているとか...妖精系の何かが悪さしてるとか...何だろう...


 「...原因は二つある、一つは魔獣だ、近くの山に住み着いた魔獣が悪さをしている」

 「もう一つは?」

 「この国の王族がその魔獣を飼いならそうとした結果実験は失敗、余波が国中に言った...とまぁこんなところだ」

 「それは確かに言いづらいし言ってもいいのか分からないけど...でもそれでこんなになるの?」

 「...更に結果だが国の失敗の余波が魔獣に対してかなり強化されてしまった訳だな」


 それはちょっと...正直自業自得しか言いようがないというかなんというか...うーん、でもこの国食べ物は美味しいし魔法を凄いらしいから観光したいんだけど...そこまで凄い魔法を使えるなら知性があってもおかしくないしちょっと会いに行こうかな...

 一回部屋に戻った後に計画を練ろう、魔獣に会いにいってただの怖い魔獣なら退治しないと行けないし分かり合えずならちょっと話したいかも


 「聞きたい事はそれだけか?」

 「うん」

 「そうか」

 「お兄さんありがとね」


 そうだ、後でご飯も食べないといけない。何のためにご飯付きで泊まったのか...ちゃんと食べないと!

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