私は魔獣退治に出かける!①

 やっぱりこの国のご飯は美味しい...味噌汁と今日は豚カツでした、やっぱり私と同じ世界の人が転生してこっちで料理を広めた...としか思えないぐらいに同じだった もし同じ料理が出来たとしても同じ名前って所が解せない...多分そういう事なんだろうけど 何処に居るんだろう...同じ時代に居るのかそれとも昔に来てそのまま亡くなっちゃったのか...うーん、そこら辺も調べないと行けないね


 「...うーん...何処に行けばいいかな...」

 「...そうだね、そういう魔獣なら戦闘になる可能性も否めないし...取り合えず魔道具は切っておこうかな...」

 「え?本当に?ついでに外してくれてもいいんだよ?」

 「...外そうとしたら自動で付くようにするから大丈夫...安心して...」

 「えぇ...」

 「...魔力は抑えてね?...割と本当に...」

 「ん、分かってるよ」


 もうオフになったかな?それならちょっと...ちょっとだけ魔力を開放して...おぉ...魔法が使えるって素晴らしい...こうやって縛られてまた使える様になると私が以前どんだけ魔法に頼ってたのか分かるよね まぁ私は魔法があった方が好きなんだけど だって楽なんだもの!


 「何があった!?」

 「わっ!?」

 「...なに...」

 「何があったんだ!?いきなり魔力が爆発したみたいに増えたから焦って来たが...?」

 「...あー...もっと抑えないとだめなんだ...」

 「...マルガ...魔道具付けてると思って...全力で抑えて?...」

 「えー...分かった」

 「あっ...消えた...お前か?」

 「うん、そうだよ」

 「そうか...あー...びっくりした...次からそういう事は先に言ってくれ...」

 「んー、善処する」

 「あとこの国の中であんまり魔力は見せびらかさない方がいい...敏感な奴が多いからな」

 「魔族って大変なんだね」

 「...他人事だね...マルガのせいなんだから一応謝りなさい?...」

 「...えー...ごめんね?」


 どうして謝らないと行けないんだろう、私はただ魔力が多いだけで特に迷惑をかけた訳じゃないと思うけど...まぁいきなり少しだけ出したのはびっくりしたかもしれないけど...うーん...ある意味この街でも肩身が狭いのかもしれない...


       ◆◇◆◇


 「山かぁ...寒いのに山に行かないと行けないのかぁ...」 

 「...魔獣なら案外威圧でビビったりして...」

 「そんな楽だったらありがたいけど...というかどんな魔獣か聞くの忘れちゃった」


 どんな魔獣なんだろう、魔の森の時みたいに恐竜みたいなのが来たらちょっと怖いけど...雪山に恐竜っているのかな...うーん...雪山に居る獣でたどると...何だろう、狐とか? 狐対ミツキ...ちょっと見てみたいかも 仮に雪の魔獣だとしたら火対雪...おおぉ...かっこいい


 「...はぁ...寒い...」

 「...魔法使わないの?...一応魔道具は解除してるけど...」

 「使ったらさっきみたいに驚かせるかもしれないし...国を出るまでは使わない予定...うぅ...もっと着込めばよかった」

 「...そうだねぇ...さっきより寒くなってるみたいだし...」


 本当に寒い...耳が痛くなってきた...手も寒いし...寒いってこんなにつらいんだ...うーん...さっさと国を出て魔法でぬくぬくと温まりながら歩きたい...本当に寒い!

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