私は魔獣退治に出かける!②
国の外に出た訳だけど...もはや吹雪で前が見えない...うう...ここまで吹雪いてるのがその例の魔獣の影響だって言うならここまで凄い事出来るなら魔獣っていうより神獣に近いんじゃないだろうか 国一つを丸ごと飲み込むほどの吹雪を出せてしかもそれが通常の状態でしょ?魔獣の枠に収まんないよ...
「おおぉ...魔力探知を使うと山の方にとっても大きい反応がある...動いてないのを見ると寝てる...?」
「マルガから見ても大きいって...割と凄い気がするけどね」
「リーアと同じぐらいじゃない?感覚だから何とも言えないけど」
「...そんなのが山に居るこの事実が怖い...」
「そうだねぇ...」
ただ魔力探知で分かった事がもう一つあるんだけど...これを伝えるべきか悩む...それは感じた大きさが普通に大きすぎるんだよね あの恐竜とか比じゃないくらい...普通にルクロンとかのお城サイズだったんだけど...そんな生物あり得る?元から神獣だったとかだったなら分かるけど...ホルマの人の言い方だとただの魔獣みたいな言い方してたし...うーん、本当によく分からない
◆◇◆◇
「...ここから割と急ぎ目で行こう...この吹雪はちょっと困る...」
「急ぎたいけど...魔獣に囲まれちゃった、どうする?」
「...どんな魔獣?気配ぐらいしか分からないし保護色で全然見えないけど...」
「えーと...動物みたいな感じ、狐とか狼とか...後は熊も居る?」
「...逃げよう、あんまり体力も使いたくないし...」
「はーい!ミツキ捕まって?」
ミツキが私の手を握ると逃げる為の魔法を使用する 浮遊魔法はこういう時に浮いて魔獣から逃げる事が出来るから便利だ 鳥型の魔獣でも居ない限り追う事すらできないからね
「...おお...浮いてる...」
「このまま例の魔獣の所まで行ってもいい?」
「...むしろお願い...それが一番楽...」
「分かった、ちゃんと掴んでてね!」
私の腕力だけだったら掴んでても簡単に落ちちゃうからそこは魔法でちゃんとカバーしつつ...うん、いい感じ。まるで羽が生えたみたいにすいすい行ける この調子で簡単に頂上まで行っちゃおう そこに魔獣が居るんだから...どうか対談で終わるぐらいちゃんと知性のある魔獣であって欲しい...!
◆◇◆◇
「...あれ、頂上に着いたよね...」
「うん...そうだね...?」
「...何処に魔獣が居るの?...」
「え?ミツキ?何を言ってるの?」
「...え?...」
「...ずっと目の前に居るよ?...」
「...!?...」
居ないと錯覚するのも無理はない、周りは吹雪だ、殆ど景色なんか見えはしない だからこれを景色と錯覚しちゃうのも無理はないと思う そこに居たのは...お城の様な大きさの...竜だった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます