私は相談を受ける!

 「マルガちゃん甘い物食べる?」

 「ママ..自分で食べれる..」

 「ほら、あーん」

 「いやだから.んぐっ...」

 「どう?美味しい?」

 「美味しいけど...んぐぐっ...」


 さっきから自分で食べようとするとママが私に食べ物を食べさせてくれるのだ あの日熱で寝込んでから私の部屋に入り浸っては何かと私の世話というなの堕落を与えてくる これが親...麻薬と一緒だ・・・!麻薬なんて存在しか知らないけど

 というわけでママが居るせいで自分の事を自分でしなくなりそうで少し怖いとか思いながらも日々を過ごしている ドロシーは同じ部屋で眠れなくなって寂しそうに個室を貰っていた 流石にママには敵わなかったか


 「そ、ソフィア様..一応授業中..」

 「私が聞いていても問題無いでしょ?続けて続けて」

 「できればマルガちゃんの気が散るので後ろから見守る程度にしてください」

 「..分かったわ、マルガちゃん頑張ってね?」

 「頑張るも何もただの勉強...ドロシーありがとう、凄い助かった」

 「マルガちゃんが集中できなかったら何も意味ないからね、それじゃあ続きやるよ?」


 私は今中級魔法の勉強をしている 中級魔法は初級魔法に比べて威力も高く難易度も上がる 当然3歳には出来ない技術だ 普通なら 当然ながら私は普通じゃない 魔力量はおばけだし知識とかに関しても前世の記憶がある分かなり頭がいいほうかもしれない そして魔法はかなり大雑把に言えば想像を具現化する物だ そのプロセスを簡単にしているのが詠唱 私は想像はかなり豊かだ、これも前世のおかげで だから魔法に関しては魔力の使い方と具体的に想像する事さえ出来ればどんな魔法も使えるはずだ 理論上は


 「いいかい?どんなに魔力があってもそれをコントロール出来なかったら意味がないよ、例えば飲み水が少し欲しくて水魔法を使ったときに大量の水が出てきたらそれは魔力の無駄遣いだね? だから適切な魔法で適切な魔力量を、マルガちゃんの場合要は魔力が多いから必然的に魔力を出す量を多くなる、そこをうまく調節出来るようにしないとね」

 「具体的にどんな練習をすればいいの?」

 「うーん、私がやった練習方法は二つあるんだけど...一つは水魔法を使って形を維持したり形を作ったり もう一つが土魔法で柔らかさを変えて形を作ったり、要は粘土遊びっていう奴を土魔法でやるだけだね」

 「なるほど...繊細な形を作ったりしたら魔力も細かく使えるってことかー..」

 「まぁ、そういうことだね、私がやってたやり方を見せたら今日は終わりにしようかな」


 そう言うとドロシーは手元で簡単な土人形を作って見せたり水を三角形や立体な四角形、綺麗な雪の結晶の形の水を作ったりした すごく簡単そうに見えて多分難しいんだろうなと思っていた


 「これだったら暇な時間にも出来るからちょっとずつ進めておくと凄く便利になるよ、ただこの練習の時に火属性と風属性は禁止ね、分かった?」

 「分かったー!」

 「終わった?マルガちゃん一緒にご飯食べよう?」

 「ママ...別に私一人でも....分かったよ、一緒に食べるよ」


 あんなキラキラした期待の目を裏切れるほど私は辛辣ではない というか無理です 


 「じゃあ食堂にいこっか♪」

 「はーい、パパは一緒じゃなくていいの?」

 「パパは既に食堂で待ってるわよ、メリーも一緒ね」

 「なるほど....」


手を繋ぎながら食堂へ 既に椅子に座っているパパとそのそばで食事を置いたりと準備をしているメリー なんか王様とメイドって感じがする その通りなんだけど 


 「ああマルガ、お疲れ様」

 「マルガ様、授業お疲れ様です、さぁ食事にしましょうか」


 そういいながらメリーも席に着いた 本当ならメイドが席につくなんて!とかなりそうだけど 一緒に食事する辺り仲がいいのかな?あんまり分かってないけど


 「うぐうぐ...」

 「マルガちゃん、あーん」

 「あぐっ...」

 「マルガ、相談があるんだけどいいかな?」

 「ん?」


 この食事の時間に狙ったように相談 そして脇にはママが居る 嫌な予感...


 「マルガは魔法以外の勉強もしたいかい?」

 「魔法以外...?..まぁしてみたい...かも?」

 「学校とか行ってみたいかい?」

 「....国内の?」

 「国外だよ、前マルガに国の説明をしたのは覚えているかい?」

 「覚えてるけど...国外って事は追放ってこと?....」

 「違う違う!ちゃんとメリーとドロシーも付いていくし、俺たちも会いにいくから大丈夫だよ、昔みたいに放任はしないから安心してほしい」

 「・・・取り合えず話を聞く」

 「ふぅ..前説明した時は5つの国があるっていいながら4つしか説明しなかったけどもう一つの国があってね 共和国って言うんだけど王様が居ないんだ そして特定の種族が統治している訳でもなくてね、そこに種族の縛りも無くてマルガみたいな年でも実力さえあれば入れる魔法学校があるんだ」

 「.....ふんふん」

 「そこにマルガを入れれば色んな種族の友達が出来ると思うし同じ年ぐらいの友達も出来ると思ってね...」

 「..まぁよく分かった」

 「マルガが行きなくないなら行かなくてもいいし行きたいなら行けるからどうする?っていう相談だね」

 「...分からない、考えたい」

 「勿論考えていいよ、この学校はどのタイミングでも編入出来るから行きたくなったら俺の部屋に来るかメリーにでも伝えてくれ」


 いきなり学校に行けるという選択肢に戸惑いは隠せないけど どうしよう、友達が出来るという言葉にかなり揺さぶられた

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