私は相談をする!

 「そういう事ね?」

 「...だいたいそう...そこまで気づいてるなら九尾の話もするけど...」

 「いや、そこは私的には興味無いから問題無いわよ」


 出ていったと思ったら少しして戻ってきた 何を話したのか分かんないけど多分リーアが気づいた事を伝えて確認したのかな 部屋に帰りながら聞こえた内容的にリーアが気づいた事は当たっているみたいだし 卑怯だけど...リーアに聞いちゃおうかな


 「...そうねぇ...うーん」

 「何悩んでるの?」

 「...そうね、決めたわ」

 「?」

 「私はこの件でいっさいマルガに手を貸さないわ、どうしてミツキが九尾と契約したのか、九尾は何が目的なのか、自分で考えてちょうだい」

 「えぇ!?」


 リーアの手助けが無いととっても困るんだけど! というかなんで? ミツキの体とか色々関わって来るのに...それに、リーアの知識が今まで役に立ってきたのに...どうしよう


 「安心しなさい、他の事ならちゃんと手助けするから」

 「えぇ...」

 「じゃあ一つだけ...本当に一つだけヒントね?...マルガ、私は従者よ」

 「??」


 まったく分からないヒントだけど...従者...そういえば従者だったっけ? 一応覚えているけど... それが一体何のヒントになるんだろう? やばい...バカがばれちゃう...足りない頭をどんだけ回転させても無駄になっている気がする


 「...どうしよう...」

 「...私に頼ってもいいよ?...」

 「...でも...」

 「...頼りない?...」

 「そうじゃないけど...えーと...」


 なんて言えばいいんだろう? ミツキは命を狙われている? それともいっそ九尾に代わってもらった方が話が進むのかな でも余計な心配はかけたくないし...えーと...えーと


 「...大丈夫、ちゃんと聞くよ?...」

 「じゃあ...こっち来て?」

 「...全然ここでもいいよ...情報共有はちゃんとしないと...」

 「えーと...実はさっき寝ている時に神様の所に連れていかれて...そこで話を聞いてきたんだけど...」

 「...神様?...」

 「あ」


 そう言えば前行った時は誤魔化したんだっけ って事は神様の話から話さないとだめかな それとも九尾が神様について教えてたりするかな うーん?もう話すしか無いか 秘密は無しって話したし


 「うん、それで...簡単に言うと神様はミツキの体の中に居る九尾を殺すことを今目的にしているみたいで...」

 「...うん...」

 「それをする為には...ミツキと九尾の契約をどうにかして九尾を体から追い出すか...ミツキごと殺すと九尾も死ぬって言ってて...」

 「...なるほど...」

 「...だからどうしようって...」

 「...特に気にすることは無いよ...神様はあんまり動けないから...って九尾が言ってる...」

 「そうなの?」

 「...邪神を封じるのに三人...必要だから?...」

 「なるほど...」

 「...それに...九尾の事が心配だったら先に九尾のお願い消化したらいいんじゃない?...」

 「えーと...ルクロンとベスティアの王様に用がある...?」

 「...だからまだ勉強したい事があるならそれを勉強した後に里帰りしたらいいのよ...」

 「里帰り...うーん...でも...そうするしか無いかぁ...」


 聞いた話と照らし合わせると...取り合えずいきなりミツキの命を取られることも無いし九尾も急いで何かをすることは無いと...じゃああの九尾が言った条件をある程度やれせればいいかなぁ? 邪神を開放するのはだめだけどね

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る