私は里帰りをする!

 「じゃあ善は急げっていうし...今から帰っちゃう?」

 「...任せるけど...本当に急がなくてもいいんだよ?...」

 「出来れば早く終わらしてぐうたらしたいから...!」

 「...そういう所は相変わらずだね...うん、私はいいよ」

 「私達はマルガに合わせるわ、特に問題は無いもの」


 本当はもっと観光したり勉強したりしたいんだけど他に優先事項が出来ただけ 私には転移魔法があるから一度でもよった事がある国は全部飛ぶことが出来るからそこまで悲しいって訳でもない もしこれが歩いてもっと時間がかかりますっ! 帰るのにも時間がかかりますってなったらもったいないから勉強してから帰ると思うけど...


 「...じゃあすぐに帰っちゃおう...」

 「...ん...」


 ミツキを手を握り転移する為の魔法の準備をする 最初は...ルクロンでいっか 自室にこんな人数で飛んだら人が居た時大変だよね、今私の部屋のままなのか全然分からないけど 飛ぶ場所は...ルクロンの前の平原でいっか そこなら帰ってきた感じになるでしょ 


 「よい...しょっと」

 「...懐かしい...」

 「そう?」

 「...旅もちょっとだけ長かったって事だね...」

 「そうかなぁ...」

 「...じゃあ取り合えずマルガのお父さんに帰ってきたっていう挨拶をしに行こう...」

 「久しぶりに会う...緊張するなぁ...ママのお墓も出来ているはずだよね...見に行きたい...」


 ルクロン...どうなっているかなぁ...


      ◆◇◆◇


 「...お城...なんでか知らないけど入るの緊張するなぁ」

 「...本当に懐かしく感じる...」


 今私とミツキはルクロンに入るためにケモミミと尻尾を魔法で隠している状態だ リーアとブリザはちょっとだけ隠れて貰っている 別にみられていても問題は無い気がするけど初めて見た人は多分びっくりするはずだからね お城には紋章を見せたらすんなり入れた ただちょこっと知らない人とか居たから人が変わってるんだなぁと実感している メリーはどうなったんだろう ドロシーもどうなったか気になるし...まずはパパに挨拶しちゃおうっか


 「...パパは...何処に居るかな...というか全然メイドも居ない...どうしたんだろう?」

 「...異常ってほど気配が無い訳じゃないけど...人が少ないね...」

 「うーん...分かんない...」


 なんて考えて居たらすぐに王室の目の前についた 多分パパはここに居るけど居ないなら寝室かなぁ... 久しぶりにパパに会うって考えただけで少し緊張してきた 大丈夫かな 変な所無いかな


 「...し、失礼します...」

 「ん?だれだい?...おぉ、マルガか、帰ったのなら連絡してくれれば迎えに行ったのに...」

 「パパ...久しぶり...」

 「そうだね、久しぶり...と言ってもほぼ毎日手紙が来るからさみしくはなかったよ」


 久しぶりにあったパパはなんというか...すっごい老けていたって感じだ しわも深くなっていたしひげも少し伸びている 所々には白髪も増えてきているみたいだし まぁ老いには勝てないよね しょうがない


 「...ただいまパパ...ドロシーとかメイドさん達はどうしたの?...」

 「ん?あぁ、今は休暇中だよ、この時期は里帰りをしたり休暇を取る人が多いんだ」

 「へぇ...」

 「それで...マルガはどうしたんだい?もう回りたいところは回れたかい?」

 「うん、戻ったのは...えーと」


 ミツキをちらっと見ながら考える なんて伝えたらいいんだろう 私じゃなくてミツキが用事があった? まぁ普通に私も里帰りでいっか 特に間違っては居ないんだし

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