私は話をする!
「そうか、まぁ帰ってきたのならゆっくりしていくといい、今は私も特に忙しくないからね」
「えーと...一応ミツキがパパに用事があるのかな?」
「...そうだね...」
「そうかい?じゃあその用事も聞きながらここで旅の話でも聞かせておくれ、マルガからの手紙で聞いていたけど直接聞いた方が面白そうだからね、お茶とお茶菓子でも出そうか」
「あ、私がやるよ」
お茶とお茶菓子なら簡単なのがきっとあるでしょう、メイドに頼んでもいいんだけど休暇を出しているメイドが居るって事は少ないメイドで回しているって事だからあんまり仕事を増やしても大変だろうし なんて思いながら一度王室から出ると外に沢山のメイドが待機していた 何しているんだろう?
「おかえりなさいませ、マルガ様、休暇を出していてお迎え出来ず申し訳ございません...」
「休暇中なら休んでていいんだよ?...なんで居るの?」
「それは勿論...マルガ様の旅のお話を聞きたいからです、私達がお茶とお茶菓子を用意しますので部屋で待っていてください」
「それなら...任せるけど...休んでてもいいんだよ?」
「大丈夫です!」
結局部屋に戻されてしまった 別に休暇中なら仕事せずに聞きにこればいいのにって私は思っちゃうけどメイドさん的にはお城に来たら働かなくちゃってなるのかな それだと休暇がもったいない
「...メイドさんも聞きたいからって部屋に戻されちゃった...じゃあ準備している間にミツキの用事終わらす?」
「...そうだね...えーと...ライル様?...」
「なんだい?」
ここから九尾が出てくるのかな...そもそも王様達に用があるとは言っていたけど一体どんな用があるのだろう
「...マルガとの婚約を認めてください...」
「ぶっ...!?」
「...ふむ?」
「私の今日のお願いはこれです」
「まぁ特に構わないよ、むしろ王位を継がないマルガが何処に行きつくか心配していたけど...そこら辺はちゃんと本人同士で話したんだよね?」
「...ま、まぁ...一応話したのかな?」
「なら構わないよ、女の子同士だからこの国で式をあげれないのは残念だけどね、ベスティアなら大丈夫なのかな?、その時は呼んでおくれよ?」
どんどん話が進んでいく それはいい、全然いい だけど用があるのはミツキじゃなくて九尾じゃなかったの? でも今そんな事聞ける雰囲気じゃない ちょっと話が進んだら旅の話をする前に聞いてみないと...
◆◇◆◇
「用があるのって九尾の方じゃないの?」
「...あぁ...そっちの方は終わってる...後はベスティアに行くだけ...」
「え?もう終わってるの?」
「...うん...後はベスティアに行って...最後に共和国かな?」
「共和国では何をするの?」
「...二人暮らしの家を探す...」
「...共和国の家残ってるけど...そこじゃだめなの?...」
「...いいと思う...というかあれ借家じゃないの?...」
「え?確かパパとママが買ってくれた...」
「...流石お姫様...」
何を終わらしたのか全く分からないけどとりあえず用事が終わったのならすぐにベスティアに飛びたい所だけど...メイドさん達に旅の話するって言っちゃったから話さないと そんなすごい事特にしていないし楽しい話にならないと思うけどなぁ...あ、でも料理をうまく作れたことはちゃんと話したい なんならメイドさん達にふるまってみたい プロはどんな評価をするんだろう でも割といい物を食べていたはずのミツキが美味しいって言ったからきっと美味しい 旅のお話したらちょうどいい時間になるだろうからその時に厨房を借りて振舞ってあげよう
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