私は準備をする!

どうなるかな...そういえばミツキには旅の話したっけ?なんとなくだけどした記憶無いんだけど...どうしようかな、なんて説明しよう なんて思いながら朝起きる...そっか、今日はパパにも説明しないといけないのか


 「...おはよう...」

 「ミツキ起きるの早くない...?」

 「...そんな事無いよ...」

 「そういえばね?...ミツキに説明していない事があってね?」

 「...昨日言ってた旅の話?...」

 「そうなんだけど...うん、私今日パパから許可貰ったらこの国を飛び出ていろんな国を見てみたいなって思って」

 「...いいと思うよ...私は賛成...二人っきりだし...」

 「そ、そうだね...」


 そうだよね...二人きりだもんね、ちょっと恥ずかしいかも...恥ずかしいんだけどそれよりもとっても楽しみなんだよね、エルフの国も行ってみたいし魔族の国も見てみたい、魔法に特化しているって聞くしどんな魔法があるんだろう...言った事ない国はこの二つだけどそれ以外にも街はあるし村もある...沢山見てみたい。

 そして実はずっと内心に秘めていたのは鑑定魔法にあったあの称号...神の加護だの...観察対象者だの...あの称号を付けている神様も出来る事なら探したいし私の転生させたあの九尾巫女ロリも探さないといけない...

 ただ私はあの鑑定魔法を使って以降誰にも鑑定魔法を使っていないんだよね...なんだろう、こう...見てはいけない物を覗く気分でね...でもそうだね、こういう目的もあるし旅に出る時に私とミツキに鑑定魔法を使ってまたステータスとか見てみようかな

 更にもう一つ!、私はもっと冒険者ギルドで仕事をしたい...!これも旅に出てやりたい事の一つなんだよね...確か前聞いた話だったらミツキのランクがBで...私が今Cだから...ちょっと楽しみかも


 「...大丈夫?ぼーっとして...」

 「えっ、あ...ごめん色々考え事してた...旅に出てやりたい事沢山あったからそれについて考えていた」

 「...まだ許可も出てないのに...気が早い...」

 「そうだけど...取りあえず準備してパパとママの所に行こう...」

 「...そうだね...」


 二人で身支度を整えて部屋をでる...一応まだメイドさん達にも伝えて無いしミツキには魔法で尻尾と狐耳を隠して貰っている...正直窮屈だと思うけど旅に出たらお互いにこの魔法は解除する予定だからね...


         ◆◇◆◇


 「...ママ?昨日の続きのお話なんだけど?...」

 「あらマルガちゃんいらっしゃい...今ライルとその話をしていた所よ」

 「何処まではなしたの?」

 「マルガちゃんがミツキちゃんを連れて帰ってきてイチャイチャしてる話かしらねぇ...」

 「事実と違...うと思うけど...脱線した話はしなくてもいいから!」

 「パパは娘が大人になって悲しいよ...本当だったら旅にも行ってほしくないのに...」

 「つまりだめって事...?」

 「そういう訳ではないぞ、ミツキなら全然ありだし...それに今ミツキは冒険者で言うとソロで前人未到のAランクだからな、むしろ適任中の適任だ」

 「え!?ミツキいつの間にAランクになったの!?」

 「...交流会の犯人を捕縛したら...」

 「そうなんだ...」

 「だから旅にミツキを連れて行く話は賛成だ...ただパパはマルガの結婚には反対だぞ!」

 「どうしてそうなるのよ!」

 「ママは全然いいんだけど...さっきからライルったらずっとああやって反対反対言うのよね...せっかく娘がいい人連れてきたのに...」

 「なんでさっきからパパとママは私がミツキとそういう関係になる前提で話しているの!?」

 「ならないのかしら?」

 「...そうとは言い切れないけど...」

 「...(これは放っておいたら勝手になる様になるやつね)...そう、分かったわ、取りあえずこの話は放っておくわ」

 「そうしてよね...うう..変な意識しそう」


 取りあえず旅の許可は出た...!今日から行こうかな?それともちゃんと準備して明日から?...ワクワクが全然止まらない...!最初は何処に行こうかな...楽しみだなぁ!

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