私はママに報告する!

 「ただいまー」

 「...久しぶりにルクロン戻って来た...」

 「疲れました...国外はもう勘弁ですね...」

 「...ここはどういう場所?...」

 「私の部屋!」

 「...豪華になってる...」

 「まぁお姫様ですから」


 自分で行っちゃおうとちょっと恥ずかしいな、まぁ事実ですから...

 今からどうしようかな、ママに帰ったって挨拶でも行こうかな...それともパパにミツキと一緒に帰ったって言うのが先か...ママとパパが一緒に居てくれたら凄い楽になるんだけど...


 「...ママの所に行こう、取りあえず...帰ったって報告しないと...」

 「...私の事も伝えるの?...」

 「うん、隠してもいい事無いし?」

 「私も行きましょう...色々説明しないといけないですし」

 「うんうん、いこいこー」


 ママはもう夜だし寝室かな?、寝て居たら明日にしないといけないから...起きているとありがたいな!二度手間にならないし...あれ?でもなんて説明しようかな...ミツキを貰いました!って?...や、やばいかも...


       ◆◇◆◇


 「...ママ?今大丈夫?」

 「いつの間に帰っていたの?...国に入ったら連絡してくれるようお願いしていたんだけど...」

 「あ...さっき魔法で帰って来た...だから見られてはいないと思う...」

 「なるほど?...大丈夫よ、入って入って」

 「失礼します」

 「...お久しぶりです...」

 「あら、ミツキさん、ここに来る事にしたの?」

 「...ちょっと深い事情が...マルガが説明すると思うけど...」

 「全然深くないけど...まぁ、うん」

 「メリーも居るって事はその事を説明するために来たのかしら?」

 「それもあるけど...取りあえずただいまはちゃんと言おうと思って」


 それを言ったらなんでか知らないけどママとメリーが嬉しそうにほほ笑んだ、私変な事言ったかな?ただいまって言うよね?普通


 「マルガ様も成長しましたねぇ...」

 「本当にね...子供って分からないわね」

 「え?どういうこと?私変な事言った?」

 「ううん、変な事は何も言ってないわよ、気にしないで」

 「そ、そう...あ、後ミツキが居るのもちゃんと理由があってね?」

 「そうね、その話も聞かないとね」


 という事でとっても簡単に説明した、まずお礼を受けにベスティアに言ったらミツキのパパにお礼を貰う事になってなんでもいいって言ったからミツキをくださいって言った事 そしてミツキを貰った?のかな?って事 ミツキを貰ったって言い方なんかやだな、物扱いみたいで...なんて言ったらいいんだろう?


 「...なるほどね、つまりマルガちゃんはミツキさんをお婿に貰った訳か」

 「違うよ!?」

 「あれ?もしかしてミツキさんがお嫁だった?」

 「そうじゃなくて!」

 「...違うの?...私はそういうものだと思ってたけど...」

 「えっ」


 衝撃の事実が発覚してしまった...つまりミツキがミツキのママに説明した内容もこれに準ずるって事だから...私は一国のお姫様をお嫁?お婿?に貰ってしまった訳か、嬉しいけど...嬉しいんだけど驚きの方が大きい!

 こういう時は何て表現をしたらいいんだ?婚約者?許嫁?分かんないや


 「...え...ええと...」

 「どっちかつかずだったらッフラれるわよマルガちゃん」

 「それは困る...」

 「...いや...フラないよ...」 

 「...うぐ...私は...ミツキをお婿に貰いました...はい...」

 「これはライルにも報告しないとね~」

 「そ、それでね...この前相談した旅の話なんだけどミツキじゃだめかなって...」

 「あら?もう新婚旅行に行くの?」

 「まだ結婚してないよ!」

 「まだ?」

 「あ...と、とにかく!」

 「そうねぇ...取りあえず明日ライルと話し合って決めないといけないから今どうこうとは言えないわ」

 「そうだよね...」

 「取りあえずマルガちゃん...おかえり、そして結婚おめでとう?」

 「だからまだ結婚してない!」


 どうして家のママは私を弄り始めるのだろうか、私が反抗期になったらずっと無視しようかな...でも私って反抗期来るのかな...

 取りあえずは私は家に帰った、そしてママにだけだけどちゃんと説明した...明日パパにもちゃんとお願いして旅に出てみたいなぁ...

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る