私は帰宅する!
「じゃあ帰っちゃおうか」
「...あれ?明日帰るとか言ってなかった?...」
「うーん...さっさと帰っちゃおうかなって...」
「...でももう夜になっちゃうよ?...」
「え?転移魔法で行けば大丈夫かなって」
「...母様になんて説明するのよ...」
「あー...でも馬車だして時間かけるよりはパパっと帰っちゃった方が良い気がする」
「...そういえばそうなんだけど...どうなんだろう...私じゃ分かんないからメリーにでも聞いてみて...」
「そうするっ」
メリーに聞いてみよう、メリーならなんていうかな、案外反対しそうだよね、形式がどうたらとか国がどうたらって...ちょっとそうなったら面倒くさそうだな、その時は大人しく従ってしまおう、抵抗してもいい事無いし
「どうしました?」
「今から転移魔法で帰っちゃおうと思ってるんだけどどう思う?」
「どう...ですか...いいと思いますけどベスティアの王か王妃に対して説明した方がいいと思います...ただ転移魔法についての説明だけでもどう思われるかは分からないです」
「にゃるほど...」
一体どうしたものか、説明していいのかな、特にだめって言われてる訳じゃないけど私の魔法の影響力は私が一番分かっているからね...うーん...まぁ家族だしいっか!
「...じゃあミツキのママ...なんていえば良いの?お義母さん?」
「...多分それで喜ぶと思うしいいと思う...」
「マルガ様本当に新婚みたいですね」
「...」
「照れないでください」
だって新婚とか言われたらちょっと恥ずかしいしそわそわしちゃうよね、ただミツキも一緒なのか照れているみたいだ、照れてるミツキ可愛い
「はぁ...でしたらさっさと行きましょう、もう日も落ちてますからこの時間から何度も出向くと失礼になりますから」
「分かった...ミツキも行くよね?」
「...まぁ...」
よし!さっき言ってきたばっかだけどもう一回行っちゃおう!そして説明して許可を取ろう!善は急げ!
◆◇◆◇
「...母様...今大丈夫?...」
「どうしたの?」
「...ちょっと色々説明したい事が...」
「そう...入ってきても大丈夫よ?」
「...お邪魔します...」
「あらあら...ミツキ一人かと思ったけど...沢山居るわねぇ...どうしたの?」
「...マルガが説明してくれる...」
「えっ!?...投げられた...えっと...今から帰ろうと思って...ですね...」
「あら?今から?もう外も暗いし明日になってから馬車で帰るのはだめなの?」
「明日からなのは別に問題無いですけど...移動で馬車の使うのはめんど...私が馬車酔いしちゃうので!」
「?...移動に馬車を使わないならどうやって帰るのかしら?...まさか徒歩とか言わないわよね?」
「えーと...魔法を使うんですけど...まぁ見て貰った方が...」
「?」
まぁキョトンとするよね...どうしようかな、見せるって言っても何処に連れて行こうかな...よし、今私達が借りている客室に一回飛んでみよう
「..えーと..手を繋いでください!」
「...?...これでいいかしら?」
「はい、では行きますよ?」
「え?」
ではベスティア王妃様、客室まで転移でご案内、お代はミツキでお願いします なんて口調軽く言えたらどんなに良かっただろうか
◆◇◆◇
「..まぁ貴方達がやりたい事は分かったわ...その方法も...」
「分かって貰えてよかったです、少し怒られるかと思ったんですけど」
「驚きはしたけど...怒りはしません...いいでしょう、その方法で帰るのは許可します...ですが」
「ですが?」
「それは何処にでも行けるんですか?回数の制限は?」
「...あ..えーと...一回行った所なら何処でも...回数は...分かりません...」
「そうですか...つまりマルガさんはいつでもここに帰ってこれるという事ですね?」
「...まぁ...そうなりますね...」
「じゃあマルガさんに一つ条件を言い渡します」
「えっ」
「...そうですねぇ...この一か月の間に5回ぐらいは遊びに来てください」
「...それだけですか?」
「それだけです」
「...分かりました」
それだけか...まぁ遊びに行くくらいなら喜んでいくけど...ミツキがさっきからお義母さんに対してすっごい睨んでるけどもしかして嫉妬なのかな?嫉妬だったら嬉しいな、まぁなんでかは分からないけど...じゃあ帰ろうっか!
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