私はデートをする!②
「街に来たら...すっごい人だかり...どうしたんだろう?」
「...吹雪が消えたから皆元気になったんじゃない?...分からないけど...」
「そうなのかな?」
「...まぁ人が居る事はいい事だよ...きっと...」
「...やっぱり魔力を抑えてても見られるなぁ...もう諦めたけど」
なんて思いながら周りを見ていると目があったお姉さんが居たのでちょっと見ていたら手を振ってきた あっちからしたら子供がキョロキョロしてあげく目があったって感じだろう こっちは視線が気になってキョロキョロしていたんだけどね? まぁ手を振られて無視するのも嫌だったから手を振り返しておいた
「...」
「どうしたの?いきなり無言になって」
「...そういう所...」
ミツキが手を掴むと進みだした そういう所ってどういう所なの? なんて思ったけど他の人に目移りしたのがダメだったのかそれとも手を振り返したのがだめったのか、難しい所... しばらく無言で進んで人があんまり居なくなった通りくらいまで進むとミツキがこっちを見ながら手をにぎにぎしてきた
「どうしたの?」
「...マルガは本当に私が好き?...」
「え?...す、好き...だよ?」
「...それは恋愛として好き?それとも...仲がいい好き?...」
「いきなりどうしたの?」
「...いいから...」
「...れ...恋愛として好き...だと思う...」
いきなり人気のない道でどうして私はこんな恥ずかしいセリフを言わないといけないのだろうか そんなに不安にさせるような事しちゃったかな... やっぱり色んな人に目移りしちゃってるから? でもこの世界美人さん多いししょうがないと思うんだよね... しょうがないよね?
「...最近のマルガを見てると不安になる...」
「そ、そうかな...」
「...よく可愛い女の子とかに目移りしてるし...気づいてるか分からないけどよく目で追ってるよ?...」
「...」
「...早く成人して?...」
早く成人...そろそろ年も二桁に入るけど...それでも成人までまだまだだし...うーん...一回ルクロンに帰ってお茶を濁すタイムに入りたいけど...今のミツキは私の物って...物って言い方嫌だけど私の物だから一緒に帰る事になるんだよね それに私はミツキに憑りついたあの九尾の巫女をどうにかしないと行けない ミツキを神様の所に連れていきたいけど...何するか分からないし,..一人で行くしかないよねぇ...
「...つ、続き!デートの続きしよ?」
「...誤魔化された...まぁいいけど...」
ミツキと手を繋いで歩いていく 向かっていくのはさっき目に入ったアクセサリー屋さんだ 近くに服もあるしおしゃれ通りみたいな所なのかもしれない、ただ私はこの世界のファッションというか可愛い服が分からないのでよくミツキに任せてたりルクロンに居た時はメイドに全てを任せていたけど...これを機にちょっとだけ勉強するのもありなのかもしれない でも私におしゃれをする機会があるのだろうか?
◆◇◆◇
「ミツキは買いたい服とかある?」
「...マルガの洋服を買いたいかな...」
「わ、私のじゃなくて...」
「...自分のは別に日に買うから大丈夫...マルガは明日から勉強でしょ?...」
「そうだけど...」
「...だから今日はマルガの買い物...色々アクセサリーも買うよ...」
「分かった...」
「...後で沢山衣装も付けさせよう...服を買った後の宿が楽しみ...」
どうやら私の今日の最後のお仕事は着せ替え人形なのかもしれない 可愛い衣装を付けたりするのは別にいいんだけど...ミツキがノリノリで着替えさせるからちょっと辛いかもしれない
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