絶対に認めないから！

私は九尾と話す！

　「ミツキちゃんの体凄いわね、動きやすいしよく鍛えられているわ、魔力が少し少ないぐらいかしら？」

　「...何が目的？」

　「目的...沢山あるわね...因みにミツキちゃんの人格は消えてないわよ、私の任意で切り替える事が出来るわ」

　「目的を話さないと...実力行使するよ？」

　「あら？ミツキちゃんの体に実力行使できる？」

　「っ....」

　それは正直出来るか分からない...ただ目的によってはやるしかない、ミツキの体を悪用して罪を起こそうって言うならちょっと頑張って拘束するなりして辞めさせるしかない、つい最近ミツキは吸魔石で無力化出来るって証明されたから...その手で行く？

　「...しないと行けないなら実力行使する...」

　「あらあら、怖いね...」

　「だからはっきりと目的を教えて」

　「...」

　ちょっと考えてる、考えてるって事は言いにくい事とかもあるみたいだ、九尾の巫女...名前は分かんないから巫女って呼ぶとして　巫女の目的は沢山ある...つまりその中から言いにくい事と言える事を分けているのかな　一番阻止しないと行けないのは邪神の開放だけど...それが目的なら神様の世界に入れる私を乗っ取った方がいいはず...何かしらの理由で出来なかった、もしくわそれが目的じゃない？

　「まず目的その一」

　「...」

　「柊ちゃんに会いたかった」

　「柊って言うな...」

　「その二、現世に興味があった」

　「その三、ベスティアとルクロンに用がある」

　「その四、うーん...まぁ最後に邪神を開放させる為に頑張る...かな？」

　「...ベスティアとルクロンに用があるのはなんで？」

　「言ったらマルガちゃん必死に止めそうだけど...どっちの王様にも用があるんだよね、ちょっとね？」

　「...どんな内容かによる...」

　「うーん、内緒」

　内緒と来たか...これは教えてくれないっぽい...でもそれ以外は割と問題無いのかな？最後だけはなんかあんまりやる気無さそうだけどしょうがなくやる感じがする　ただこれで全部とは限らないんだよね...教えてくれるか知らないけど

　「他にはない？」

　「無いよ？柊ちゃんとイチャイチャしたいな？」

　「...本当かなぁ...」

　「信用無いねぇ...まぁ取り合えず目的はそれだけだよ？さっきも言ったけど乗っ取ったっていうより借りてる...って感じだから、主導権は私にあるけどね？」

　「...ふーん...じゃあ入れ替わってよ？」

　「いいよ？因みにマルガが許すならマルガの体に移る事も出来るよ、主導権がどっちになるかは知らないけど」

　「...主導権が私なら変わってもいいけど...精神体についてあんまり知らないし...」

　「うーん、主導権は基本精神が強い方が握るわ、この世界の普通の人間なら私が握れるけど...柊ちゃんは別だから...」

　「だから柊って呼ばないで...」

　「じゃあ替わるわね、因みにミツキちゃんは私が入れ替わってる間記憶が無いから気を失ってるとか思ってるかもね」

　なんて言いながら巫女はもう一度ベッドに眠る様に目を閉じた...そしたら普通にミツキは目を開けてこっちを見た...いつも通りジト目でこっちを見てきた

　「...おはよう...どれくらい寝てた？...」

　「そんなに寝てないよ、今リーアとかがおつかいに行ってる、体はどう？」

　「...割と元気...調子もいいし...うん、大丈夫...」

　って事はあの熱ってあの巫女が体を乗っ取ろうとして起きた熱？それとも熱が起きたからあの巫女が乗っ取れた？どっちだろう...それも聞かないと分からないけど...聞いたからって本当の事か分からないし...神様にもう一度聞きにいくのもありかもしれない...あー！観光する時間がどんどん削れていく！