私は魔族と会う!
「はぁ...し、死ぬ...」
「これくらいで死なないわよ、まだまだ行ける行ける」
「む、無理...休憩...」
「...マルガ...やっぱり魔法が無いと非力...」
「うるさいなぁ...」
現在私達は何も無い草原をひたすら歩いている なんで私がこんなに死にかけているかというと...簡単に言えば魔法を制限されているからだ ミツキとリーアの思い付きで体力を付けるハメになって...私としては魔法があれば大丈夫だと思っているけど二人はちょっと前に魔法を封じられた事を懸念しているらしくその時になっても何とかなる様に...らしい 大丈夫だと思うんだけどなぁ
「...ふぅ...無理...」
「マルガが何回も休憩するから予定より全然進むスピード遅いよ?」
「そう思うなら魔法を使わせて欲しいな...」
「...別にマルガに合わせるのは苦じゃない...」
「...こんな事してたら魔族の国行くのに一年かかるよ?」
「...それでもいいんじゃない?...」
「えー...」
ミツキが寛容すぎて困る、私としては急いでいる訳じゃないけどさっさと行きたいなぁ...街に付いてから体力付けてもいいんじゃない? 本音を言うのならそもそも魔法で大丈夫なんだけどね!
◆◇◆◇
「...昨日より進んだから...まぁ...進歩...」
「疲れたぁ...」
「...ほら、お風呂入るわよ...」
「えー...今日はもうやだぁ...」
「でも魔法はだめだよ?」
「...まぁまぁ...」
「...えいっ...」
魔法はだめとか言われたけど今回は汗で汚れたし服も少し土とかで汚れているから魔法を使っちゃおう
「...あ、魔法使った...」
「え!?」
「別に浄化魔法はいいでしょ...」
「...まぁ...いいけど...ちょっとムカっとした...」
なんて言いながらミツキは私の頬をむにっと抓んで引っ張ってきた
「いはいいはい!」
「...はい、これでお仕置きはおしまい...じゃあ私はお風呂入るね...」
「...痛かった...」
「私はマルガも頑張って魔法を使わない生活に慣れてもいいと思うけどね...」
「便利な物に頼りたい...」
◆◇◆◇
今日も頑張って進もう...ただ何回休憩するハメになるかな...最近こんなに体が弱いのはもしかして病気なんじゃないかなんて思ったけどリーアが何も言わないって事は多分病気じゃないんだろうなぁ...長い引き篭もりと魔法を使って堕落した生活してたからその弊害なのかな 困る
「...ん?」
「...どうしたの?...」
「んー...前から三人ぐらい人が...何かに乗って走ってくる?」
「...まぁ警戒...」
いったいどんな人が来るんだ?割と魔力だけで言ったら高めで強そう...もしかしてこれが魔族?ミツキぐらいはある...うーん...敵意持ってたらとっても厄介かも
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます