私は勉強をする!③

 本を読んでいて分かった事が複数個ある まず一つは精神魔法は精神に干渉をする魔法だ 睡眠魔法とか催眠魔法とかはこの魔法に部類されるみたい 精神に干渉する魔法を大まかに纏めて精神魔法というらしい... ただ精神体は全くの別物で魔法だとしても別の魔法らしい 神様とかが使う魔法に分類されているみたい? 精神体の干渉に対することは何も書かれていなかった うーん...神様関連ならちょっと神様の方の文献とか漁ってみようかな


 「...うーん...ちょっと疲れたなぁ...」

 「...ん?読み終わったの?」

 「読み終わったけど知りたい事は無かったから次の本探しに行ってくる...」

 「...行ってらっしゃい...」


 また本を探す作業からか...大変だなぁ、この図書館本が多すぎて別のジャンルの本を探すとき殺しにかかってるよね? ただちょっとだけ楽だったのが神話は神話関連で大きく纏まっててくれて凄い助かった でも神話からまた精神体が出てくる本を探すのに時間がかかる... もうこうなったらこの図書館で泊まり込みで本を読んでじゃおうかな...でもミツキが許してくれなさそう でも今はご飯を食べる時間すらもったいない!


 「ふぅ...この中から一冊でもあるといいな」

 「...凄い多いね...大丈夫?今日で読める?...」

 「泊まり込みで読もうかなって、私なら浄化魔法もあるしご飯もこっそりパクパク出来るから」

 「...ふーん...」


 なんかちょっと不機嫌になっちゃった... でもちょっとムスッてしているだけだしまぁ大丈夫なのかな 取り合えずミツキが我慢できなくなるまで本を読もう 最悪本を借りて宿で読んじゃおうかな それもありかもしれない 


     ◆◇◆◇


 「あれ?ここは...神様の世界?」


 なぜだか知らないけど唐突に神様の世界に居る...私寝ちゃったっけ?それとも本を読む形で抜け殻になっている? うーん、ここで考えても分からないし取り合えず神様の所に行こう... 神様が呼んだのかもしれないし呼んでないならさっさと戻して貰おう 神様は...お城だろうね 転移でさっさと行っちゃおう


 「...お城の前に来たけど...相変わらずでかい...」

 「あら?マルガ様?今日はどうしました?」

 「なんか勝手に呼ばれた...理由は分かんない...」

 「そうですか?...では一度マク様の所に案内しますね」

 「お願いします」


 マクなら何か知っているだろう 知っていないならそれはそれで問題だけどその時は普通に戻して貰おう うん、完璧な作戦だ


 「お、マルガちゃん、こんにちわ」

 「こんにちわ...」

 「何も聞かずに呼んでごめんね?」

 「呼んだのはマクなんだ...何か用があった?」

 「用というか...忠告...?」

 「?」


 忠告?一体何を忠告しにきたんだろう もしかして神様について調べるのはタブーだったり? それとも何か神様の機嫌を損なう様は事でもしちゃったかな 


 「マルガちゃんは今精神体について調べているね?」

 「...ん?まぁ...うん」

 「それは多分あの九尾が関与しているね?」

 「...」

 「ここからが忠告ね、あの九尾に体を乗っ取られたらどんな魔法を使おうとその体を取り返すことは出来ないよ、あの九尾から離れない限り無理だと思ってね」

 「...」

 「それとは別であの九尾を抑える事も出来るよ」

 「それは...?」

 「あの精神体は基本乗っ取った体とリンクしている...つまりね?」

 「うん...うん?」

 「マルガちゃんがミツキちゃんを殺せばあの九尾を止める事が出来るよ」


 ...え?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る